メグの修正 2
「次に佐藤さん、ユダヤと諏訪神社の関係を説明します。たしか仮説では『日本人のルーツはユダヤ人』でしたね」
「その通りだ。是非、修正をお願いするよ」
「目の付け所はとてもいいわ。言葉や祭礼などの共通点が多いからね。でも少し違います。そもそもの時系列の話からします」
「はい、よろしく」
佐藤はメモを取り出した。
「私たちは12,000年前からこの日本にいました。そして当時の縄文時代の人にいろいろな技術を教えた。ここまでいいですか」
「はい、先ほどからとても驚いています」
「次に古いとされるメソポタミアのシュメール文明は何年前でしょうか?」
「たしか約6500年前だよな」
渡辺が佐藤に代わって答えた。
「はい正解!日本で縄文人に教えた後、シュメールも私が教えに行ったのよ。ちなみシュメールは日本の『皇』から来た言葉なの」
「なんと、シュメールの語源は日本語だったのか?」
中居が驚いた。
「はい。そのシュメール文明から派生したとされているイスラエル文明の始祖アブラハムが出たのは当然そのその後です。何年前でしょうか?」
「たしか3700年前だな」
新谷が答えた。
「はい、正解。さらにその後にイエス・キリストが出てきて、キリスト教が普及されました。これは何年前?」
「約2000年前の話です」
ラスカル・堀が答える。
「はい正解。と言う事は佐藤さんがおっしゃるように日本人の祖先がユダヤ人と言うのは時間的に間違いだと言うこと。縄文人のほうがはるかに先なのよ」
「なるほど。縄文人は12,000年前からいたわけですからユダヤ人の先輩であることは理解しました。しかしユダヤの『失われた10氏族』と言うのはどう理解すればいいんですか」
「そうだ、そのうちの一族が日本に来て文化を伝えたと、私も思っていたのだが」
中居も尋ねた。
「ワイが説明しますわな。3700年前から諏訪神社とイスラエルは瞬間移動装置で繋がってましたんや」
「つまりユダヤ人と日本人の行き来は頻繁にあったというわけか?」
「そんなレベルやおまへん。諏訪神社の瞬間移動装置は大型で、今で言うバスのような物に乗って大人数が一度に移動したんや。これ、なんか感じまへんか?」
「御柱祭・・・たしかたくさんの人が大きい木に乗る祭りよね」
摩耶がつぶやいた。
「せや、摩耶はん。大正解や」
「なんと、御柱祭のルーツは大型の瞬間移動装置だったのか?」
佐藤がまたもや大声をだした。
「そう、みんな歓喜して木に乗りたがるわよね」
「たしかに命がけで木にまたがる光景は見たことがある」
播磨が捕捉した。
「そしてユダヤ人は瞬間移動装置で日本の諏訪に来てから、さらに各地に散らばったの」
メグが続けた。
「せや、日本全国に諏訪神社が10000ヶ所以上あるのは全部ユダヤ人の散らばった先でんねん」
「同じ諏訪神社同士なら、本店と支店のように水晶なしで簡単に行けるようにセットしたんだナ」
「なんと、今まで悩んでたことがバカらしくなってきたよ」
すべての謎が解けていくので佐藤は完全に降参したようだ。