諏訪大社
「すごかったなぁ」
「いやーほんとに一瞬で行けたよな」
「まるで夢を見てみるみたいだ」
摩耶を先頭に、大人数の声が聞こえてきた。
その中には超自然科学研究会のメンバーもいた。
「「いらっしゃい」」
「あ、マイさん。メグちゃんいます?」
「はい、奥の席にいますよ。摩耶ちゃん、昨日の授業わかりやすくてよかったわよ」
マイがお礼を言う。
「マイさん、アミさん。ちゃんとミスマルノタマの装着練習してる?」
「もちろん。暇さえあればカタカムナウタヒを歌ってるわよ」
「まずは信じて、ひたすら鍛錬することなんだナ」
「心配せんでもマイはんは素質あるさかい、すぐにできまっせ」
「秀くん、ありがとうね。ちなみに私はアミよ」
「とにかく2人ともがんばってね」
摩耶と秀と星は、店の奥に進みメグの座ってるテーブルの横に陣取った。
さらにその隣には10名の瞬間移動を終えたばかりの生徒たちが腰をかけてワイワイ騒いでいる。
興奮冷めやらぬ様子だ。
「あ、テレビや新聞に出ている有名人の摩耶さんですね」
佐藤が摩耶に言った。
「はい、マイさんアミさんの叔父さんですよね」
「そうです。やー!新聞よりずっと美人ですね」
「「はい、ウイング・バーガーセット3つお待たせー!って叔父さん、摩耶ちやんを口説いてんの?このロリコンオタクー!」」
「いや、そういう訳じゃあないんだ。なんかメグさんや摩耶さんと凄いメンバーだなと思ってね」
「そうよ。この人たちが今から日本、いや世界を180度変えていくの」
マイが説明する。
「そうなんです。信じられないかも知れませんがこの卯原さんはかつて神戸を中心に世界中に教育してくれた超本人なんです」
中居が捕捉する。
「私も子供のころから考古学が大好きでした。卯原さん、少し質問いいかな?」
「なんでもどうぞ!」
ハンバーガーを頬張りながらメグが答える。
「実は子供の頃遠足でよく行った『諏訪大社』のことだ」
「あ、あの佐藤っていう人。いい質問なんだナ」
「せや。諏訪大社は日本の神社の中では特別やからな」
「日本で1万以上のブランチを持つ、諏訪大社のことね。佐藤さん目の付け所がいいわね。何でも質問どうぞ」
頬にケチャップを付けながらメグが先を促した。