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今日も元気よ!カタカムナ!  作者: ミスマル
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摩耶 インタビュー 1

「ピー、ガー。ゴホン、マイクのテスト。テスト。テスト」


翌日の昼休み 12:00

影松高校の体育館内には全国のマスコミ、報道陣が多数駆けつけて超満員状態であった。


二階のギャラリーにはこの「世紀のインタビュー」を一目見ようと大勢の生徒たちが集まっていた。

その中にメグと秀と星の姿もあった。

「いよいよね」

「ほんまやでんな、なんかドキドキしまんな」

「校長の長話だけが心配なんだナ」


皆んなが見守る壇上では藤田校長と中居先生と摩耶の3人が腰掛けていた。


「えー、それではお待たせしました。お約束の12時になりました。これより本校の摩耶さんへのインタビューを始めたいと思います」

どうやら中居先生が司会進行をするようだ。


「それでは最初に本校の校長藤田の方から皆様にご挨拶があります。藤田校長どうぞ」

マイクに向かう藤田校長。


「えー、私がただ今紹介にあずかりました影松高校校長の藤田でございます。今日はこのように多くの報道関係の方に集まってもらいありがとうございます。これより本校の摩耶さんが持つ『瞬間移動』という超常能力について公式に発表させていただきます。そもそも本校の歴史は非常に古く、その名前の由来も神功皇后が当地に来たおりに・・・」


「あ、藤田校長の挨拶でした。校長ありがとうございました」

とっさに中居先生が長くなりそうな校長の挨拶を制した。

さすがである。


「それでは摩耶さんの紹介をさせていただきます。摩耶さん、皆様に自己紹介をお願いします」


摩耶が立ち上がりゆっくりとマイクに向かう。

「皆様こんにちは。私が摩耶富士子といいます。本校の1年3組に所属しています。今日は何でもお答えいたしますのでよろしくお願いします」

ゆっくりとお辞儀をした。

その姿はメーテルを彷彿させる。


一斉に「パシャ、パシャ、パシャ」と各新聞社のフラッシュが光った。


「それでは、ただ今から報道陣からの質問を受け付けますので、各社挙手の上ひとりづつ質問をお願いいたします」


「はい!」

さっと手が上がった。


「どうぞ」


「はい毎夜新聞の樋口と申します。摩耶さんは瞬間移動ができるということでYouTubeでも有名になりましたが本当にそんな非科学的なことが可能なのですか?」


「はい、すべて事実です。何度もそこのお化けトンネルから私の実家の渦森台まで瞬間に移動しています」


「大阪日報の植田です。それが仮に事実として実際に摩耶さんはその技術はどこで取得されたのですか?」


「はいカタカムナ人から伝授されました」


「「カタカムナ人」」

「パシャ、パシャ、パシャ」

とまたフラッシュが光る。


「続いて質問させていただきます。そのカタカムナ人とはどういう存在なんですか?」


「はい彼らは13000年前の縄文時代から神戸の金鳥山に来て、我々日本人に新しい技術を教えてきた人たちのことです」


「13000年前?」

「縄文時代?」

「金鳥山?」


またもや体育館内がざわつき始めた。


また手が上がった。


「その話を信じるとして、彼らの目的はなんですか?失礼しました神戸シーテレビの赤松と申します」


「はい、彼らが言うにはまもなく物質文明の時代が終わって精神文明の時代が来ると言っております。どえやらそのサイクルは6500年おきに変わる

らしいです」


「すいません読捨新聞の森田と申します。驚くべき技術の瞬間移動に関してですが、いったいどのようなメカニズムでそれができてるのでしょうか?」


「はい詳しい事はよく分かりませんが、地中にある磁場力を利用するそうです」


「磁場力?」


「はい、なんでも日本中にある神社がある場所は磁場力が強い場所だそうです」


「神社が?」

「磁場力が強い?」


「はい、この磁場力の強い神社から神社への瞬間移動が古代から簡単にできたそうです」


「でもその場合、どこの神社に出るか分からないじゃないですか?失礼しました新関西テレビの津田です」


「はい、当然目的の神社に行くためには水晶を使って位置を特定します」


「え、水晶ですか?どのようにして水晶を使うんですか?」


「それぞれの神社には固有の磁場の周波数があり、その周波数を持った水晶を持って鳥居をくぐります。つまり神社の鳥居は瞬間移動のゲートなんです」


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