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最弱は最強を飼っている  作者: 水冴
8/22

未来が作った世界

あらすじ


買い物から帰った未来達に波希からの手紙が部屋に置いてあった。

それを見た未来はいきなり表情などが変わる。


「はっ?ごめん言ってる意味が分からない」


「だからー未来と契約を結んで」


まじで言ってる意味がわからなかった。


「そうだな、話は本人に聞くと良い」


波希は自分の足元に転移魔法陣を展開し自分を転移させた。

転移した場所は周りが真っ暗でどっちがが上か下か右か左か分からなかった。

少し遅れて波希が転移してきた。


「波希ここは何処だ」


「ここは未来が作った世界だ、いや正確に言うと元から合った世界を未来が作り変えた…いや作り替えてる途中の世界だ」


本日二度目の意味が分からない、世界?作り替え?規模がデカすぎて分からないのか、話の言葉自体が分からないのか、まあ恐らく後者だろう。


「とりあえず全て知りたいなら私に着いてこい」


波希の言葉に釣られて着いて行くと、ほんのりと明かりが見えてきた。


近づくと明るい場所だけ草や花が生えて居て、中心に未来が寝ていた。


「寝ているのか?」


「今はな、渡辺その草むらには踏み入れるなよ、そこは未来の世界だからまだ踏み入れては行けない、踏み入れたら消されるからな」


はい、本日三度目の意味が分からない、あーもう良いです、素直に波希に聞きます。


「波希どういう意味だ?」


「つまりだ、今あそこは未来しか存在を許されてない事になってるんだ、未来以外の存在が立ち入った瞬間その存在が消される、だからまだ入るなよ」


「未来はいつ、起きるんだ」


「もうそろそろじゃないか?」


波希がそう言ってから五分〜十分経ったころ、未来がいきなり起きた。


「おはよ、未来良く眠れたか?」


「渡辺?うんおはよ」


「とりあえず私達もそっちに入れるようにしてくれないか?」


「うん今する、ちょっとまってて」


未来は足元に何重にも重なった魔法陣を展開し、その内の一分を書き直した瞬間、未来の足元にしか無かった草むらが辺り一面に広がった。


「相変わらず綺麗だなこの瞬間は」


「波希が此処に来たって事は契約の話しでしょ?」


「あぁ、今回からは私にじゃなく渡辺と契約を結んで欲しい」


「ちょっとまて、自分を置いて話しを進めるな、まだこっちは契約の話し自体聞いてないんだぞ」


「そうか、まだ話して無かったな…うん、この話はあちらの二人の方が詳しいか。

未来、渡辺をあちらの二人に会わせて説明などをしてもらってこい」


「わかった、それじゃあ渡辺こっちに来て」


指示の通り未来の近くに行くと、未来が自分の手を握った、次の瞬間辺りは真っ暗になり自分と未来だけが居た。


「ここは夢の中、正確には私の頭の中、これから雷切には私のお父さんとお母さんに会ってもらうから、契約の話しは二人に聞いて」


「未来の親って確か神様じゃ無かったっけ?こんな一般人が会っても大丈夫なのか?」


「大丈夫、私も隣に居るから安心して」


未来はそう言うと手を繋ぎながら歩き始めた。

しばらく歩いてると、何も無い所にいきなり小さな家が現れた。


「着いたよ雷切、此処に二人が居るから、入るけど心の準備は大丈夫?」


「あぁ何時でも大丈夫だ準備は出来てる」


そう答えると未来は家に帰るかのようにドアを開いた。


「お父さん、お母さん、ただいま」


「おぉお帰り未来」


「お帰りなさい未来、この時期に帰ってくるって事は契約の話しね」


「うん、今日はその契約予定者を連れてきたんだ」


「ん?いつもの波希とか言う人間じゃないのか?」


「今回は違うんだ、とりあえず呼んでるから入れても良い?」


「そうだな呼んでるなら入れて上げなさい」


未来は自分に手首を曲げて入ってきてとジェスチャーをしてきた。


自分は恐る恐る入ると家の中は一般的な家で変わってると言ったら未来の親2人に羽が生えてるぐらいだ、まぁ神様だったら当然か。


「えっと…未来と同じクラスと一緒の部屋に住んでいる渡辺雷切と言います、今日は契約とは何なのかを聞きに来ました、よろしくお願いします」


「ほう、お前か未来が楽しそうに名前を上げる奴は、どれ、とりあえず座りなさい」


「それじゃあお言葉に甘えて」


自分は緊張していたのか行動全てがロボットの様な動きになっていた。


「そうだな、まずは適正が有るか無いかを確かめさせて貰う」


「なんか戦闘とかするんですか?」


「いや、握手するだけでいい、それだけである程度は分かる」


疑心暗鬼だったがとりあえず握手をした。


「ふむ、なるほどなあの娘が契約しない理由がわかった、渡辺と言ったか?渡辺、君は上手く魔法を使えて居るか?」


「いえ、使えてません」


「だろうな、渡辺お前は契約者としてのスペックは充分ある、だが魔法を使う才能は全くない」


「それは…どういう意味ですか」


「悪く聞こえてしまったなら謝罪しよう、すまない、決して悪く言った訳じゃない、むしろ良く言った方だ」


キョトンとした自分を置いて話はどんどん進んで行く。


「渡辺は体内に魔力を貯める量や速さは人間とは思えない程だ、だが、逆に貯めた魔力を放つ方は全く才能がない、だから魔法が使えない、だがそれが未来の契約者としては最適なんだ。

未来は歩くだけでも魔力を使う、もっと詳しく言うと生活するだけで魔力を使うんだ、一日ずっと起きてるだけで約一週間の魔力を使う、そんな未来でも唯一魔力を使わない時がある、それは寝ている時だ、良く未来は学校でも寝ているだろ?」


「あぁ屋上に行ってたり保健室に行ったり普通に教室で寝てたりしてるな」


「簡単に言うと未来は寝ないと何も出来ない子だ、そして未来が寝てるって事は、未来の活動に必要な魔力が無いって事だ」


「寝ている時に魔力は回復しないんですか?」


「回復はする、だけど少量しか回復しない」


「回復する方法はあるんですか?」


「ある、その方法は人の血を飲むことだ」


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