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黄金の月の蛇姫様  作者: みつきなんとか
第6章 力を求めて
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幕間 - 追憶の情景8

 


 突如現れたその強大な魔力の気配に、私、フェリーリ=アクアリッテは戦慄した。




 慌てふためく部下達を一喝しながら、私自身背中を伝う汗を止める事が出来なかった。

 よりによって、エルドさんや四天王達が居ないタイミングでのこの緊急事態である。

 まさか、現在魔王城が手薄であることを知る者の襲撃だろうか。

 だとすれば非常にまずい事になってしまった。

 何しろ、つい20年前に国の魔王が代替わりしたこの『魔界』は、まだ若い国なのだ。

 先の魔王は勇者に滅ぼされ、代替わりの際戦争を推進した者達はあらかた処刑された。

 したがって今この魔王城にいる者は、そのほとんどが経験の浅い魔物達であった。


 当然ながら、アーミィ(ヴァーミリアの愛称)が興した新体制の幹部にも強者はいた。

 でなければ、力こそ正義という不文律が存在するこの国をまとめられるわけがないのだ。

 例えばエルドさんや四天王の強さは、先代魔王の戦力と比べてもまったく遜色はない。

 特にエルドさんとベルゼの強さはその中でも突出しているのだ。

 あの二人が出張るだけで、ほぼ全ての魔物たちを抑え込むことが出来るほどだ。


 そして何より、現魔王であるアーミィもまた、とんでもなく強いのだ。

 ()にいた頃は私と変わらなかったその実力は、今や大きく水を開けられてしまった。

 彼女は全ての能力、技術が満遍なく高く、およそ弱点と言えるものが見当たらない。

 彼女の祖先より受け継いだ才能が、そのたゆまぬ努力で余す所なく花開いたのだ。

 更に彼女は、とっておきの『切り札』まで持っていた。

 『勇者様』に教えてもらったというソレは、まさに反則と呼べるものだった。

 いかにアーミィといえ、連発するには魔力が足りないので最後のとっておきらしいが。


 しかし魔物全体に影響を与えられるほど力ある者は、それほど多くないのだ。

 そして『魔界』国内における情勢は、未だ安定しているとは言い難かった。

 したがって、力のある者ほど、必然的に外回り的な仕事が多くなっていた。



 滅多にないこととはいえ、強力な襲撃者がこの魔王城に現れるのは初めてではない。

 現体制になった当初は、それこそ結構な頻度で旧魔王勢による襲撃があったものだ。

 そしてそのすべてを、アーミィが、エルドさんが、四天王が返り討ちにしてきたのだ。


 捕らえられた襲撃者の末路は酷いものだった。

 下手人は衆目の前でむごたらしく処刑され、一族郎党、関わった者も皆同罪となった。

 彼らの遺体は、その後30日間、城の外で見せしめとして放置された。

 そんなことが何度か繰り返され、表立って反抗する者は次第に鳴りを潜めていった。

 しかし表立って反抗しなくなっただけで、彼らが消えたわけではない。

 今度は地下に潜り、各地に散った彼らを監視する必要が出来たのだ。



 それでも通常であれば、1人くらいは防衛に足る強者が魔王城に居る筈だった。

 だが、現状においてこの魔王城は、防衛どころか色んな所に人手が足りてないのだ。

 その理由は至って単純であった。

 アーミィが出先でいきなり子供をこさえてきて、勝手に産休に入ってしまったからだ。

 確かにラミアは卵を孵す際、何十日も卵から離れることは出来ない。

 その役目を代わろうにも、魔王城にいるラミア族は私とアーミィ二人しかいなかった。

 結果、エルドさんは魔王の代役を勤め、玉突き的に他の者にもしわ寄せがきたのだ。


 ちなみに現在私が負っている役職は、近衛隊隊長と料理長と侍女長だ。

 つまり、有事の際には、魔王城にいる魔物のほぼ全てを動かす権限を貰っていた。

 ついでに言うと、この役割はいちいち細かく割り振られたわけではなかった。


「フェルって人を使うの上手かったわよね。何かあったら城のみんな使っていいから」


 ということらしい。まったく親友使いの荒い魔王様である。

 元々の私の仕事は侍女長のみだったはずだ。これは明らかにおかしい。



 ――と、今は愚痴っている場合ではなかった。

 一騎当千の魔物が出払っている以上、この事態は自分達で対応せざるを得ないのだ。

 そもそも『襲撃者』がどこに忍び込んだのか把握しなければ、対策すら立てられない。

 ここまで巨大な魔力であれば、その場所もすぐに特定できるだろう。

 私はすぐさま目を瞑り、城の構造図を思い浮かべながらその魔力の発生源を探った。



「なっ、ちょっと待って。この位置ってまさか……」


 『襲撃者』の位置は即座に判明した。

 そして魔力の発生源を特定した私の額に、じわりと大量の脂汗が浮かび上がる。

 なにしろその魔力のすぐ傍には、私のよく知る魔力も一緒に存在したのだ。

 その二つの魔力反応は、玉座の間より伸びる隠し通路の先、地中深くにあった。

 そこは、今まさにアーミィが卵を温めている場所に他ならなかった。


 まずいまずいまずい。

 『襲撃者』の狙いは『魔界』の心臓であるアーミィか。

 普段ならば『襲撃者』の一人や二人など問題にしない彼女だが、

 卵を守っている今となれば話が別になる。

 なにしろ、現在最もわかりやすい形で、彼女の弱点が地面に転がっているのだ。

 相手が非情な『襲撃者』であれば、その隙は致命的なものになりかねない。

 彼女は一国の主なのだ。

 いざとなった場合自分の身を優先させる道理くらいはわきまえていると思うが、

 直情的な彼女の判断には、これまで良い意味でも悪い意味でも裏切られてきた。

 どちらを守るかという選択を迫られた時、彼女は最悪の方を選びかねないのだ。

 考えれば考えるほど、私は嫌な予感を止めることが出来なかった。


 『襲撃者』の魔力の大きさを考えれば、城の兵力が集まるのを待つのが得策である。

 だが事態は悠長に構えることを許してくれそうにない。

 私は内外からの挟撃の可能性も念頭に入れながら、部下に素早く指示を飛ばす。

 これで私がいなくとも、兵力が集まり次第『襲撃者』に立ち向かえるはずだ。

 そして次に私がすべきことは、一刻も早くアーミィの元へ駆けつけることである。

 玉座の傍の仕掛けを作動させると、ゴゴンと石壁が移動して地下に続く階段が現れた。


 アーミィより遥かに弱い私が駆けつけても、この『襲撃者』は倒せないかもしれない。

 だが例え敵を倒せずとも、アーミィさえ逃すことが出来れば何とかなるのだ。

 上手くいけば、王女となるであろう彼女の子供も救えるかもしれない。

 私はアーミィが悲しむ姿など見たくはないのだ。

 ()では虐められ、それでも折れなかったラミアの少女は、夢を叶えて魔王になった。

 私には特に野心などはなかったが、あの一途な()()には幸せになってほしいのだ。

 あの子のその想いを、こんなところで潰えさせてなるものか。

 私は覚悟を新たに、地下へと続く狭長い長い階段を全速力で滑り降りていった。





 その違和感に気付いたのは、地下へと続く階段の半ばあたりだろうか。

 どうも様子がおかしいと、私はそう感じていた。

 地下にある2つの強大な魔力の気配は、変わらずその威圧感を放ち続けている。

 だが、どうもこの2つの気配に争っているような様子は窺えなかったのだ。


 大きい方の魔力は、現れた当初、吹き上がるような勢いの魔力を放っていた。

 これは魔物が力に任せて戦っている時によく見られる気配のひとつである。

 私がこの魔力の持ち主を『襲撃者』と断定したのもこの気配を感じたからだ。

 対して私の良く知る魔力、おそらくアーミィの方はずっと変わらず普段通りだった。

 そして先程まで戦いの気配を見せていた不審な方の魔力も、現在は落ち着いていた。

 2つの魔力に、さして疲労した気配も見られない。一体地下で何が起こっているのか。

 もしかすると、アーミィが『襲撃者』の説得に成功したのだろうか?


 ……いや、この場合、楽観的推測などはしない方が良いだろう。

 楽観的思考は油断を生み、隙を生む。その隙は時に致命傷となって我が身に返るのだ。

 こういう時は、常に最悪の事態も念頭に入れて動かねばならないのだ。

 私は再び気を引き締めて怪しい魔力の元へと向かう。



 と、その時、二つの魔力の気配は突然移動を始めた。

 これは――――この階段を登ってこちらに向かっている!

 やはり予想通り、これは異常事態なのだ。

 なぜならアーミィは、卵を守る為に地下を動くことは出来ないはずなのだ。

 ならば彼女は脅されて、城への移動を強要されたのか。

 考えたくはないが、彼女は恐らく人質として捕縛されたのだろう。


 そして彼女の守る卵の方は……まず絶望的と見た方が良いだろう。

 彼女の悲痛な表情が脳裏をよぎるが、私は振り払うように頭を振る。

 まだ最悪ではないのだ。まだ間に合うのだ。なぜならまだ彼女は生きているから。

 生きてさえいれば悲しみも乗り越えられるし、やり直しだって出来る。

 その為にも、この未曾有の緊急事態をどう乗り越えるかが最も重要なのだ。


 私以外の援軍は、まだしばらく到着する事は出来ないだろう。

 つまり、ここは私が何とかするしかないのだ。

 アーミィと共闘し、あわよくば彼女だけでも逃がすことが出来ればと考えていたが、

 事態はそう簡単にはいかないようだ。

 なにしろ相手はあのアーミィを圧倒し、屈服させるような『化け物』である。

 そして恐らくは人質にまで取られているというオマケまでついている。

 もし捕まっているのが赤の他人で、自由に逃げてよければ即座に逃げ出すレベルだ。

 当然、正攻法でやっても勝負にならないのは火を見るよりも明らかである。

 では正攻法でいけないならどうするべきか?

 それはもう不意打ちの最大火力で、ぐちゃぐちゃにするしかないだろう。

 アーミィまで巻き込んでしまうかもしれないが、彼女を逃がす隙が出来れば良いのだ。


 私は体内の魔力を、血液が高速で循環するようなイメージでぐるぐると回し始める。

 次第に私の体が赤い光を帯び始め、全速力だったそのスピードは、更に上がっていく。

 全開の魔力と突進力を纏った私は、傍から見ると赤い彗星のように見えるだろう。

 言うなればただの体当たりだが、この狭い階段であれば避けようがないはずだ。

 速度は既に倍以上に達し、その破壊力もラミアの体重により大変なことになっている。


「待ってなよアーミィ。例えこの身が砕けても、私が絶対に助け出してあげるから!

 うおおおおおおおおおおおおぉぉ!!!」


 間近に迫った巨大な魔力に向かい、私はありったけの力を振り絞り、雄叫びを上げた。






 ――――――――――――――――――――






 結論から言おう。私とアーミィは、それぞれ大きなものを失ってしまった。



 いや、この言い方では少し語弊があるな。

 私が最も守りたかったアーミィは五体満足。どころか、傷のひとつもついていない。

 私も決死の奥義が炸裂した際に自爆した傷が痛むくらいで、さしたる問題もない。

 では一体何を失ったのか。


 アーミィは、かなりの量の魔力を失ってしまった。

 どうやら私が起こした(・・・・・・)緊急事態に、とっておきの『切り札』を使ったそうだ。

 道理で完璧なタイミングで決まったはずなのに、手応えがなかったわけである。


 そして私は、アーミィの信用を失ってしまった。

 そもそも『襲撃者』など、最初から存在しなかったのだ。

 私は地にこすり付けていた頭を上げ、『襲撃者』と勘違いしたその存在に目を向ける。

 瞬間、信じられないほどの膨大な魔力に圧倒され、私は思わず身を引きそうになった。

 しかし、その存在は断じて『化け物』などではないのだ。

 むしろそのように考えていた過去の自分が恨めしくなる。

 私の視線の先には、ぱちくりと落ち着かない様子で周囲を窺う、小さな天使がいた。

 そう。彼女は化け物ではなく、天使だったのだ。


 彼女は、私の()()によほどショックを受けたのだろう。

 先程からきょどきょどと視線を漂わせ、震える体をアーミィの体に巻きつけている。

 アーミィは優しく彼女を抱え上げ、母性に満ちた表情でその頭を撫でていた。

 なんとも心温まる光景である。

 ……と思ったら、いきなり彼女が暴れ始めた。

 最初に感じた戦う魔力の正体は、おそらくこれだろう。随分とお転婆な子供のようだ。


「えっと、とりあえずおめでとうで良いのかなアーミィ。子供、無事生まれたんだね」

「おめでとうじゃないわよ、この馬鹿フェル。

 無事じゃすまなくしようとしてたのは、一体どこの誰なのよ。

 いきなり『転移』も間に合わないような勢いで攻撃を仕掛けるなんて…

 しかも赤く光ってたって事はアレって『メテオストライク』よね。最終奥義じゃない!

 ルナルナちゃんにもしもの事があったらどうするつもりだったのよ?」

「だから本っ当に悪かったって。

 まさかこんな早く孵化するなんて思わなかったんだよ」

「それに、またアレ(・・)をたくさん飲まないといけないじゃない……」

「あっ……」


 赤いクッションのついた立派な玉座に座るアーミィは、酷くご機嫌斜めだった。

 まあ実際この件に関しては、私が全面的に悪かったのだ。

 勘違いとはいえ愛する娘が危険に晒され、『魔力回復薬』まで飲むことになったのだ。

 アーミィでなくとも怒って当然だろう。私だって怒る。

 今度アーミィの好きな甘い物でも作るから、それで許しておくれ。


 しかし、「私は帰ってきた」といわんばかりに玉座に座るアーミィを見て思う。

 何故彼女は、ラミアなのに玉座に座りたがるのだろうか。

 上半身だけ見れば確かに普通だが、下半身は蛇体を無理矢理引っ掛けてるだけだし。

 残りの余った尻尾は、その辺で所在なさげにとぐろ巻いてるし。

 どうせ『人化』しないのなら玉座など撤去してしまえば良いと言うのは禁句だろうか。


 と、そんなことはどうでもいいのだ。

 今は彼女の子供の話だったか。確かさっきルナルナちゃんと呼ばれていたか。

 ……この名前酷くないかアーミィさんや。というかあだ名かよ。

 どんな名前をつけようと親の勝手だが、子供はその名前を一生背負っていくんだぞ?

 私は憐憫の意を込めて、親友の子供であるルナルナちゃんに視線を向けた。



「それにしても本当にちっちゃいね。私こんなに小さなラミアの子供、初めて見たよ」

「それがね、ルナルナちゃんったら自意識が目覚めると同時に孵化しちゃったのよ」

「えっ、それって大丈夫なのか?それじゃ胎教なんかもまだなんじゃ」

「そう、まだなのよ。私も結構楽しみにしてたのに」

「それって、この子ちゃんと生きていけるの?」


 ラミアの稚児は、自意識が目覚めてから孵化までにかなりの時間がかかる。

 そしてその間の時間は、実は決して無駄な時間ではないのだ。

 孵化する瞬間まで付きっ切りで卵を守る母親は、中の子供に様々な事を教えるのだ。

 それは言葉から始まり、生きていく術や狩の仕方、楽しい物語に将来の事など。

 子供はそれらの知識を養分と共にゆっくりと吸収して成長するのだ。

 これを私達は胎教と呼んでいた。

 この行動は、子供の人格形成にも大きく影響を及ぼすと言われていた。

 例えば胎教にメルヘンな話を聞かせ続けると、将来は乙女なラミアになりやすいとか。

 それだけ子供の教育に大きな影響を与える胎教をすっとばして孵化したのだ。

 他人の子供ながら、自分も彼女のことが心配になってしまう。


 だがアーミィはさして不安な様子も見せず、その大きな胸をえっへんと突き出した。

 ところで、その仕草は私に対する挑発か。挑発なのか?

 無駄にでかい乳をしおってからに悔しいぞコンチクショウ。

 私の動きが素早いのは、体型が流線型だからだと影で揶揄されているのを知っている。

 ああ、ラミアもサキュバスのように豊満な肉体がデフォルトだったら良かったのに……


「でもルナルナちゃんなら心配いらないわよ。だってこの子とっても賢いんだから。

 というか、フェルは何をいきなり落ち込んでるのよ?」


 うるせいアーミィ。あんたにゃ一生わからない悩みだよ。

 そしてその自信の根拠は何なのやら。アーミィや、人はそれを親馬鹿と呼ぶのだよ。


「あ、でも実際教育期間はもうちょっと必要かもね。

 フェル、私はもうちょっとだけ産休貰うから、お城のことよろしくね」

「……まあ、もともと産まれるのはもっと先の予定だったから、別にいいけどね」


 私の安息の時間は、まだ当分先の話になるようである。

 今度小さくて可愛いルナルナちゃんの面倒を見させてもらって、

 そのストレス発散をさせてもらうことにしよう。


 先程からルナルナちゃんを見ているが、なかなか動きの激しい活発な子のようだ。

 言葉をまだ覚えてなくてまったく喋らないから、その様はまるで小動物のようである。

 そしてたまにアーミィの顔に、彼女の肘が綺麗に入っているのは気のせいだろうか。

 教育の結果、バイオレンスなラミアが出来あがらないよう今から祈っておこう。

 しかしそんなお転婆なルナルナちゃんを相手に、アーミィは一切笑顔を崩さない。

 愛だねぇ。

 と、私はほほえましく目の前の親子を眺めていた。



 しかし私は、ふいにある事実に気付いてしまった。

 アーミィの赤い瞳から、わずかに志向性を持った魔力が漏れているのだ。

 彼女は自分の子供に『支配の魔眼』を使っている?一体何の為に……


 ハッと、私はそこで、ある答えに行き着いてしまった。

 あのルナルナちゃんの魔力は規格外に大きいのだ。

 そんな彼女が暴れたら、もはや子供が暴れているレベルではすまないのだと。

 そしてアーミィが魔眼の力で押さえつけているから、あの程度で済んでいるのだと。

 そのためにアーミィはしっかり『教育』して矯正するつもりなのだろう。

 最初の、彼女が『襲撃者』という認識も、あながち的外れではないのかもしれない。


「なによフェル、心配そうな顔しちゃって」

「ううん、なんでもないよ。

 ……ねぇアーミィ。子育て大変かもしれないけど、負けないでね」

「???」



 既にバイオレンスなラミアだったルナルナちゃんが、

 ちゃんと見た目通りの天使のようなラミアに更生できるよう、私は神に祈りを捧げた。




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