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夢の続きは妄想で

この間、仕事から帰ってきて、ウトウトしてた時に夢を観た。


机に座っている、20歳前後の女の子。よくわからないけど、彼女の机の前に長蛇の列。


自分もその列に加わっていた。そして自分の番になったとき、僕は彼女をナンパした。


「よかったら連絡先教えてくださいよ。」


彼女は嬉しそうに照れた。そして紙に名前だけ書いて僕に渡した。


「これじゃわかんないよー、携帯番号書いてよー」


彼女はまたうれしそうに

「ホントですかぁー?」

(内容的に会話になってないが夢だからしょうがない)

と言って、携帯番号を付け足してくれた。その時彼女はチラッと僕の顔を覗き込んだ。


僕はすごいドキドキしていたが、携帯番号を彼女が書いてくれたことが嬉しくてたまらなかった。


残念ながら、この幸せな夢はここで覚めた。


せっかく番号もらったのに。仕方ないからこのあとは妄想で楽しむか。


その日の夜に彼女に電話をかける。気の小さい僕は内心ドッキドキだ。


プルルルル…


「はい、もしもし」


「あ、えーっと今日番号教えてもらったやつですけど…」


彼女はすぐわかったらしく、嬉しそうに照れながら、


「あ、はい、どーも。ホントに電話くれたんだね。」

僕も嬉しくてたまらなかった。


「もちろんですよー、電話するっていったじゃないですかぁ」


「そうやって色んな子ナンパしてるんですか?」

「いやー声なんてかけらんないよ、恥ずかしくて」


「じゃあなんで私なんかに声かけたんですか」


「タイプだったし、なんか声掛けなかったら後悔しそうだったんで、つい…」


彼女は上機嫌だった。

「またまたぁー」


「いや、マジだってば!つーか、声もかわいいし、なんか照れる」


「ウソでもうれしいよ」


「ウソじゃないってば、それより次の休み遊ぼうよ。」


「うん!」


…なんてなったら楽しいんだろうな。さて、そろそろ着替えて仕事行かなきゃ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何かイイなぁ。 とても理にかなってないんだけど何だかイイ感じの夢が「これから」って所でぶっ千切れて、仕方ないのでその後を甘々な妄想で満たしてから終わらせるという流れが、切実に分かります。ほ…
[一言] 好きな話ですね。最後の一文に味わいを感じました。
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