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第112話 聖地巡礼! 〜デュオキャン Ⅹ〜


麓高原キャンプ場を出て、左へハンドルを切る。

車窓の向こうには木の柵と、その向こうに色とりどりのテントが並んでいた。


「……バイバイ、麓高原」


詩音がぽつりとつぶやく。


「また来たいね」


ハンドルを握るメイが、前を見据えたまま応える。


しんみりした空気になるかと思いきや、詩音が急に声を張り上げた。


「さあ、ゆるキャン聖地巡礼ドライブだぁー!」


「変わり身早っ」


クスッと笑うメイも、胸の奥からわくわくがこみ上げてくる。


「巡礼、するぞー!」


「おー!!」


笑い声と一緒に車内が一気ににぎやかになる。

ワクワクを乗せたプジョー208は、国道139号を北へ走り出した。



助手席では、詩音がダッシュボードの画面をいじっている。


「あっ、これ! Seize The Day!」


ゆるキャン△のオープニングソングだ。

指先でタッチすると、軽快なイントロが流れ出す。


「……ベタすぎない?」


メイが少し呆れ顔で笑う。


「何言ってるの〜。行きの高速で SHINY DAYS 熱唱してたの、誰だっけ?」


「……まぁ、そうだったけど」


「いいの、いいの! キャンプのお約束だから!」


詩音が歌い出すと、メイも肩を揺らして笑う。

右の窓いっぱいに広がる青空と、大きくそびえる富士山。


「おー! 富士山、おっきい!」


荷物を積み込んだプジョーは軽やかに走り、最初の目的地へと進んでいった。


◇◇◇


道の駅 朝霧高原。ここが最初の目的地。

駐車場のレンガ造りの塔には、大きく「道の駅 朝霧高原」の文字。


駐車場の中をゆっくりと進んでいると、詩音がキョロキョロしながらつぶやいた。


「平日の朝なのに、車多くない?」


「もっとガラガラかと思ってた」


ふたりは顔を見合わせる。


メイは空いているスペースに車を停めた。

ドアを開けた瞬間。


「さむっ!」


冷たい空気に慌ててダウンを羽織る。


「トイレ行きたい」


「私も!」


小走りで建物へ。


トイレから戻ってくると、詩音が目を輝かせた。


「ソフトクリーム食べたい!

 これのために朝はパンとスープにしたんだから!」


「いや、昨夜の鍋で、まだお腹いっぱいだったからでしょ」


そんなことを言い合いながら、売店で「あさぎり牛乳ソフト」を買うふたり。

ソフトを手にして、休憩ロビーへ向かった。


「あっ、あおいちゃんだ!」


入口に立つ『ゆるキャン△』犬山あおいの大きなパネルがお出迎え。


大きなガラス窓の向こうには富士山。

外は冷え込んでいるのに、中はぽかぽかだ。


「なんか牛乳っぽい! 美味しい!」


ソフトをひと口食べて、メイが思わず声をあげる。


「体はぬくぬく、口はひんやり。ギャップ萌えだよ〜!」


「ぬくぬくはいいけど……詩音、もう溶けてる」


「おっと、いけねぇ!」


慌ててコーンをペロペロなめる詩音に、メイは吹き出した。



「ごちそうさまでしたっ!」


あっという間に食べ終え、ふたり同時にベンチから立ち上がる。


「さあ、次行こう!」


「うん、行こう!」


聖地巡礼の旅が、いよいよ本格的に幕を開けた。


◇◇◇


道の駅 朝霧高原を出て、プジョー208はさらに北上した。

右手には、青空を背にそびえる富士山。大きな姿が窓いっぱいに広がり、ふたりの胸を自然と高鳴らせる。


「あっ、本栖湖って書いてある!」


道路脇の看板を見つけて、詩音がぱっと身を乗り出す。


「もうすぐだね」


メイはウインカーをカチリと出し、国道300号“本栖みち”へとハンドルを切った。


やがて視界の左に、本栖湖の青が広がる。

冬の光を受けた湖面はきらきらと揺れ、窓から伝わる冷たささえ、ふたりの高揚感を際立たせるようだった。


「……たぶん、この辺かも」


カーナビに従って細い道を左へ曲がると――


「あ、あれあれあれあれ! メイちゃん、あれ!」


詩音が声を張り上げた。


「……あ、あった!」


目の前に現れたのは、ただの公衆トイレ。

けれど、ゆるキャン△ファンにとっては特別な“あの場所”だった。


「ホントにあるんだね〜!」


「うん……なんか感動」


あたりには、先に来ていた数人の観光客がスマホを片手にトイレやベンチの写真を撮っている。


「案外、人がいる……」


「やっぱりここ、聖地なんだね」


詩音が目をキラキラさせてつぶやいた。


メイはすぐ横の小さな駐車スペースに車を停める。

冷たい空気が流れ込む中、ふたりは自然と駆け足になった。


トイレ前のベンチに、詩音が勢いよく寝転がる。

人目も気にせず、あのシーンを完全再現だ。


「メイちゃん、写真撮ってー!」


「なでしこかよ!」


とツッコミながらも、メイは笑顔でスマホを構えた。


「ほら、今度はメイちゃんの番!」


「え、私はいいよ……」


ちょうど通りがかったおじさんに視線をちらりと送り、照れるメイ。


「いいから、早く!」


押し切られてベンチに寝転ぶと、詩音がにやにやしながらシャッターを切った。


「……あ、意外とイケてる」


「うるさい」


顔をそむけながらも、どこかまんざらでもなさそうなメイだった。


しばらく写真を撮り合ってはしゃいだあと、今度は道路を渡って湖側へ。


「これが千円札の富士山かぁ……」


本栖湖の向こうにそびえる姿は、旧千円札の絵柄そのままに雄大で、思わず言葉をなくすほど美しかった。


「……ねぇ、あそこ!」


メイが指さしたのは、道路の反対側に佇む「浩庵キャンプ場」のセントラルロッジ。ここもまた聖地のひとつである。


「行ってみる?」


「もちろん!」


外観を背景に自撮りをパシャリ。

続いて中に入ると、薪やガス缶のほか、ところ狭しとキャンプ用品とお土産、そして大量の「ゆるキャングッズ」が並んでいた。


「わー! やばい!」


「これ、めっちゃ可愛い……」


ステッカーやマグカップ、キャラのキーホルダーを手に取っては、目を輝かせるふたり。

時間を忘れて夢中になっていたが、ふとメイが時計をのぞく。


「……詩音、そろそろ」


「あっ、ほんとだ!」


後ろ髪をひかれるようにロッジを出る。


「今度はキャンプで来たいね」


「うん、絶対来よう!」


車に戻り、カーナビをセットし直すメイ。


「じゃあ、出るよ」


「カビラっ!」


「まだそれ言うんかっ!」


笑い声を響かせながら、プジョー208は本栖湖を後にした。


◇◇◇


本栖湖から国道300号へ戻ると、道は一気に山道へ。

トンネルを抜けた先は、カーブが次々と押し寄せる下り坂だった。


メイはエンジンブレーキを効かせながら、ハンドルを丁寧に切っていく。


「詩音って、車に酔う人?」


「ううん、大丈夫。うちのお父さん、けっこう運転荒いから慣れてるよ」


「へぇ〜、あんな優しそうなのに」


「人が変わるんだよ、運転すると」


詩音がちょっと口を尖らせる。


「それ、分かるなぁ。しかもあのアウディ、スポーツSUVだし」


「そうなの? 確かに速いけど」


「うん、SQ5。普通のQ5よりスポーティなんだよ。タイヤ交換のとき見て、カッコよくて調べちゃった」


208GTiはタイトなカーブを、ギアを落としながら曲がっていく。

ステアリングを切るたび、路面をしっかり掴んでいるのが分かる。


「やっぱりメイちゃん、車詳しいよね」


「お父さんが好きだったから」


ふと脳裏に浮かぶ父の笑顔。

以前は避けていた話題も、今はこうして少しだけ自然に口にできる。……ちょっとずつだけど、前に進めている感じがした。


「それに、マニュアルの扱いも上手いし」


「そうかなぁ。詩音はオートマ免許でしょ?」


「え? マニュアルだよ」


しれっと言う詩音。


「えーーー! マジで!」


「うん。お父さんが“免許取るならマニュアル”って。教習所、大変だったんだから。エンスト連発でさ」


詩音がシフトを動かすマネをする。

メイは思わず吹き出した。


「目に浮かぶわ」


「だから、メイちゃんの車も運転できるよ!」


「……いや、遠慮しとくわ」


ふたりの笑い声が、くねくねと続く下り坂に軽やかに響いていった。


◇◇◇


灯第一トンネルを抜けると、道は右へと大きく弧を描き、その先になだらかなカーブが続いていた。

前にも後ろにも車はなく、山あいの空気を切り裂くように、プジョーは軽やかに駆け抜ける。


流れるBGMに合わせて、詩音がご機嫌に歌い出す。

その声は、山に響くようにいつもより大きく感じられた。


「――あ、“道の駅 しもべ”だって!」


突然、助手席から詩音の声。


「ここも聖地巡礼スポットみたいだよ」


ハンドルを握るメイが、ちらりと看板に目をやる。


「ほえ〜、映画とかのかな?」


「たぶんね。でも今日は寄らないのだ」


「ざんねーん! でも仕方がないもんね〜」


肩を落としながらも、すぐに目を輝かせる詩音。

次の目的地が待ちきれない気持ちが、全身から伝わってくる。


プジョーは二人を乗せたまま、道の駅 しもべの前をあっという間に通り過ぎていった。


◇◇◇


さらに走り続けること数分。ナビの右折案内に従うと、そこに「常幸院」の看板が現れた。


「ここだね」


メイは頷きながらハンドルを切り、砂利敷きの駐車場へとプジョーを入れる。


エンジンを止めて外に出ると、まだ朝のひんやりとした空気が残っていた。


「ここ、ほんとに停めていいのかな?」


周囲を見回すと、広い駐車場には自分たちの車しかない。


「たぶん……ちゃんと調べて来たから」


メイがそう答え終わるより早く、詩音が声を張り上げた。


「うわー! メイちゃん見て! ヤバい!」


詩音が駆け出したその先にあったのは、自動販売機。しかもただの自販機ではない。


「すごっ! 全部ゆるキャン仕様だ!」


ずらりと並ぶ4台の自販機にはキャラクターのイラストが描かれ、その上には「ラッキードリンクショップへようこそ」と書かれた看板まで掲げられていた。


「アガるわ〜、これ!」


ふたりは夢中でスマホを構え、写真を撮りまくる。


「メイちゃん、これ見て!」


横を見ると、常幸院を背景にキャラクターたちが描かれた小さな立て看板が立っていた。


『ゆるキャン舞台巡りでお越しの皆様、常幸院駐車場をご利用ください』


下にはトイレの案内まで丁寧に書かれている。


「やっぱり、車停めても良かったんだね」


「それに、なんか歓迎されてる感じしない?」


「うん、ちょっと嬉しいかも」


思わず顔を見合わせて笑い合う。


せっかくだからと、本堂に立ち寄ってお参りを済ませたふたり。

静かな境内に頭を下げ、気持ちがふわりと整っていく。


門を出たとき、詩音が立ち止まった。


「……あれ、わんこの像?」


右手の大きな岩の上に、犬がちょこんと座っている。

近づいてみると――


「ひっ……動いた!」


突然こちらを向いた顔に、ふたり同時に飛び上がる。


「本物じゃん! ぜんっぜん動かないから、てっきり置物かと思った!」


鎖につながれてはいるが、とても大人しくこちらを見ているわんこ。

反対側にも二匹いて、のんびりと座っていた。


「わんこ、行ってきまーす!」


詩音が手を振ると、メイも笑いながら手を振る。

そんなふたりを、わんこは不思議そうに、ただ見つめていた。


◇◇◇


駐車場を出ると、すぐ目に飛び込んできたのは案内板。


『↑本栖高校220m ↓甲斐常葉駅530m』


しかもイラスト付き。


「メイちゃん、恵那ちゃんがいる!」


「なにこれ可愛い!」


看板に描かれたキャラクターに目を輝かせ、詩音はすぐにスマホを構える。

パチリとシャッターを切ると、画面を見てにこっと笑った。


ふたりの視線は、その先へと自然に吸い寄せられる。

丘の上に、堂々とそびえる校舎の姿。


「あれがそうだよね!」


「うん……みんなが通ってた本栖高校!」


胸の奥から込み上げるような高揚感に、思わず声が弾む。

笑いながら顔を見合わせ、ふたりは足取り軽く坂道を登り始めた。


――本栖高校。劇中で、ゆるキャン△の主人公たちが通うこの高校のモデルになったのは、身延町にある旧下部小学校・中学校。すでに廃校となった今、その場所は「本栖高校」としてファンに親しまれ、舞台巡りで訪れる人々のために敷地が解放されている。


「……思ったより急なんだね、この坂」


「うん」


息を弾ませながら、詩音とメイはゆっくりと坂道を登っていく。

すると、前方から地元の人らしきおじいさんが、ゆっくりと歩いてきた。


「おはようございます!」


二人が声をそろえて挨拶すると、おじいさんは顔をほころばせ、にっこりと笑って「おはよう」と返してくれる。


ほんの一瞬のやりとり。

でも、その短いやり取りだけで、心がじんわりと温かくなる。


「なんか、いいよね」


「うん、ほんとに」


青空の下、ふたりは顔を見合わせ、再び坂道を登っていった。


ヘアピンのようにくねった細い坂道を登っていく。

車同士がすれ違えるかどうか心配になるくらいの幅で、その脇の石垣の上に、校舎がぐんぐんと迫ってきた。


「メイちゃん、このガードレールの感じ……見覚えある!」


「アニメの登校シーンに出てきたところだよね!」


思わず声を弾ませ、スマホを構える。

画角に校舎と坂道を入れて、パシャリ。


「うん、間違いない!」


「だよね!」


ふたりのテンションは一気に上がり、ワクワクしながら何枚もシャッターを切った。


「高校の制服、持ってくれば良かったね!」


「いや……それはさすがに厳しいでしょ」


「えー! コスプレだよ、コスプレ!」


笑いながら言うと、詩音は小走りで坂を駆け上がっていく。


「待ってよ〜!」


メイも息を切らしながら、必死についていった。


坂道を上りきった先、ふたりは校庭の入口に立った。


「校庭、入ってもいいのかな?」


「ネットには、校舎内は入れないけど、敷地内は自由に散策可能って書いてあったよ」


「なら、入っちゃおう!」


そう言って、ふたりは勢いよく足を踏み入れる。


頭上には澄み渡る青空。

広々とした校庭には誰の姿もないのに、不思議と賑やかに感じられるのは、ふたりのテンションが高まっているからだろう。

静けさを縫うように、「ツピーツピー」とシジュウカラの澄んだ声が響いた。


「野クルのみんなが焚き火してたとこって、どの辺だろう?」


メイがきょろきょろと辺りを見渡す。


「あの辺とか?」


「いや、こっちっぽくない?」


あーだこーだ言いながら、スマホを構えては写真を撮りまくる。


「やばっ、アニメがそのまんま目の前にあるって感じ!」


「うん、実際に見ると、テンション何倍も上がるね!」


笑い声を響かせながら、ふたりは校庭をぐるりと回り、校舎の正面へと歩いていった。


「詩音、あれ見て!」


メイの声に詩音が振り向く。

校舎の正門側、鍵のかかったガラスの壁の向こう側には、ゆるキャン△の主要キャラクター5人の等身大パネルが並んでいるのが見える。

制服姿のキャラクターが、まるで現実世界の校舎の中にいるかのように。


「うわっ! みんないるよ」


ガラス越しにスマホを構えて写真を撮るふたり。

ひと通り撮り終えると、ふたりは満足げに顔を見合わせた。


◇◇◇


さっき登って来た坂道を下り、常幸院の前に戻って来たふたり。

恵那ちゃんが描かれた案内板を見ながら、メイが言った。


「ねぇ、甲斐常葉駅まで歩いて行かない?」


「あ、それ、いいね!」


案内板には「甲斐常葉駅まで530m」の文字。

ふたりは足取りも軽く歩き出した。


常幸院からの坂道を下って左に曲がる。

両側には古い家や小さな店がぽつぽつと続いている。静かで、ごく普通の生活道路。


そんな道の途中には、キャラクターが描かれた案内板がいくつも並んでいる。


「わっ、ここはなでしこ!」


「こっちはリンちゃん!」


さらに民家の壁や電柱にも、駅や本栖高校までの距離が書かれた案内が貼られていた。


「すごいね……町全体でゆるキャンを応援してるみたい」


「うん、なんかうれしいね」


写真を撮りながら看板を辿っていく。

やがて常葉川の橋を渡ると、小さな駅舎が姿を現した。


JR身延線の甲斐常葉駅。

ベージュの壁に木の柱、こじんまりとした無人駅がのどかに立っている。


駅舎の壁にも、あの案内板が飾ってある。

誰もいないホームのベンチに座る、なでしこのイラストと『本栖高校↓750m』の文字。


「ここが、千明やなでしこが使ってた駅かぁ」


メイが感慨深げに呟くと、詩音がクスッと笑った。


「アニメとリアルが、ごっちゃになるよね」


駅舎をバックにツーショットを撮って満足したそのとき――


「メイちゃん、あれ!」


詩音が指さした先、川沿いの土手に大きな横断幕が掲げられていた。


『ようこそ五条ヶ丘へ ゆるキャン△大好き』


カラフルな文字が青空に映えている。


「うぁ〜……」


詩音が小さく声を漏らした。

メイも歩み寄り、並んで眺める。


「ゆるキャン大好き、だって……なんかさぁ……うれしいなぁ」


メイの声が、少し震えた。


「え、どうしたのメイちゃん?」


詩音がメイの顔を覗き込む。


「……私ね、ずっと好きなものを“好き”って言えなくて……」


詩音がそっと黙ってうなずく。


「でも……あれ見たら、町全体で私の“好き”を応援してくれてる気がしちゃって……バカだよね」


目を潤ませるメイの肩を、詩音がそっと抱き寄せた。


「バカなんかじゃないよ。私も同じ気持ちだから」


しばし二人は黙って横断幕を見ていた。

川のせせらぎと、遠くを走る電車の音だけが静かに響く。


「ごめんね……」


「ううん」


詩音はにっこり微笑んで言った。


「メイちゃん感極まってるから、このあとは私が運転するよ」


「……いや、それだけは遠慮しとく」


ふたりは同時に吹き出した。


「さあ、次いくよ!」


詩音がメイの背中をポンとたたく。


「うん、行こう」


涙が残る笑顔のまま、並んで駅前をあとにする。


穏やかな五条ヶ丘の青空は、そんな二人をやさしく包み込んでいた。



ここまで読んでくださってありがとうございます!

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