表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

第2話!「メイド勇者!初仕事で魔王に紅茶をぶちまける!?」

前回のあらすじ!!


少女勇者、ドジすぎて仕事をクビにされ、職を失った結果、

街で目にした看板「メイド募集(魔王城)」に釣られて突撃!!

魔王城の門をぶち破って登場した彼女は、魔王に就職希望を申し出たのであった!


【朝・自室】

アーシャ「ふわあぁぁ…ぐっすり寝れました…」


アーシャ「メイドさん達に色々教えてもらいましたけど、

      とっても広い部屋ですね…私の前の職場だと考えられない広さです…」


昨日、なんとかメイドとして雇ってもらえた勇者アーシャ。

一晩自室で休み、遂に今日は初仕事!…のはずだったのだが…。


【魔王様の部屋】


アーシャ「魔王様、紅茶お入れしますね」


魔王様「あぁ。ありがとうアーシャ」


魔王は好きなアールグレイの紅茶をアーシャに入れてもらっていた。

…だが次の瞬間。


アーシャ「──あっ──」


突然アーシャがマヌケな声を出すと、次の瞬間、魔王の顔面に紅茶が炸裂していた


魔王様「んなバカなブフォオオォォォッ!!??」


アーシャ「あぁぁ!!手が滑ってティーポットが粉砕しました!?」


魔王様「どうしてそうなる!?そうはならないだろう!?」


アーシャ「すみません魔王様!すぐに取ってきますから!」


アーシャ「ってほわぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!!」


魔王様「大丈夫か!?今度はどうしたァッ!?ってグホオオォォワァ!!!」


床に敷いていたカーペットですっころんだアーシャは

魔王の顔面に、蹴りを入れて壁に吹き飛ばしてしまった。


アーシャ「魔王様っ!!ごめんなさい大丈夫ですか!?」


魔王様「…あぁぁ…気にするな。この程度なんてことは無い」


アーシャ「…頭から血出てますけど…」


魔王様「トマトだ。ポケットに入れていたトマトが炸裂して頭に掛かった」


正気とは思えない理由で真面目な顔をしながら必死にアーシャを庇う魔王。

しかしアーシャはアホの子だった。


アーシャ「トマトを常備しているなんて流石です魔王様!でも怪我はないですか?」


魔王様「大丈夫だ!!気にするな…さぁ今度こそ紅茶を取って来てくれ。頼む」


アーシャ「分かりました!今度こそ仕事果たして見せます!!」


魔王様「…流石に勇者の顔面キックは効いたな…」


その後も、アーシャのポンコツは続く。


ベットメイキングで自分がシーツに巻き込まれミイラ化。


アーシャ「んあぁぁ!!だぁぁぁ抜けれませぇぇぇん!!」

魔王様「…誰か。今すぐアーシャを救出してやってくれ」


魔法アイテムを暴発させ、空飛ぶ箒を暴発させて城内を暴走


アーシャ「掃除道具発見です!さっそく掃除はじめますよー!!」

アーシャ「ってなんですかこれぇぇぇぇぇ!!??止まらないです魔王様ッー!!!」


掃除をしていたら掃除用具を粉砕。


アーシャ「ほわぁぁぁぁ!ごめんなさいごめんなさい!壊してしまいました!」

魔王様「これはアーシャ用に掃除用具作った方がよさそうだな…」


魔物城のペットと仲良くなりすぎて騒動に。

アーシャ「この子可愛いですね~ふふっ。可愛いな~」


数分後…

仲良くなったペットたちが大量にアーシャに走って付いてくる


アーシャ「ぬぁぁぁぁんでこんなにいっぱいついてきてるんですかぁぁぁ!!!」

アーシャ「せっかく掃除したのにぃ……!掃除しなおしです…」


そうして、アーシャの初日の仕事が終了した。


アーシャ「…ごめんなさい魔王様…私全然お役に立てなくて…」


少し落ち込んでいる様子のアーシャに、魔王は優しい声色で話しかける。


魔王様「気にするな…というのは難しいかもしれないが、少なくとも我は気にしていない」


魔王様「そもそもまだ初日で説明もほとんど受けられていなかっただろう?」


魔王様「――それに、皆が働いてくれるからこそ、我も王としてここにいられるのだ――」


魔王様「――働きやすい環境を作るのも我の責務――」


魔王様「それすらできぬようなら…魔王など名乗る事すら烏滸がましいからな」


アーシャ「魔王様…」


アーシャ「私もっと上手くできるように頑張ります!」


魔王様「うむ。その意気だ。明日も引き続き頼むぞ」


アーシャ「はい!」


アーシャ「…あっ。そうだ魔王様」

アーシャ「私に料理をさせてもらえませんか?」


魔王様「料理できるのか?(とても嫌な予感がするのだが…)」


アーシャ「はい!今日一日のお詫びとしてふるまわせてください!」


【夕方・厨房】


台所に移動した魔王とアーシャ。


アーシャは手慣れた手つきで、

先程までのポンコツメイドとは思えない程、スムーズに作業をこなし、

あっという間に料理を完成させてしまった。


川魚の香草包み焼、あったかい豆のポタージュ、やわらか獣肉の赤ワイン煮込み、

そしてふかふかの麦パンに、デザートには焼きリンゴのハチミツがけ。


アーシャ「川魚の香草包み焼きに、あったかい豆のポタージュ」


アーシャ「そしてこちらはやわらか獣肉の赤ワイン煮込み」


アーシャ「あとはふかふかの麦パン、デザートには焼きリンゴのハチミツがけを用意しました!」


魔王様「これは…!非常に美味しそうだな!」


魔王様「さっそく頂くとしよう」


魔王はアーシャが作った料理をさっそく食べると、

思わず笑みがこぼれてしまうほど美味しさに感動した。


魔王様「とても美味しい。料理は誰かから学んだのか?」


アーシャ「はい!母から学びました!」


魔王様「これは…アーシャの母君に感謝せねばならんな」


アーシャ「子供の頃に相手の胃袋を掴んでから勝負だって言われてきたので沢山練習したんですよ?」

(あれ?なんか私変な事言っているような気が…)


魔王様「そうだったのか…(なにか引っかかるが…気のせいか)」


魔王様「ごちそうさま。とても美味しかったぞ」


アーシャ「お粗末様でした!では紅茶もご用意しますね」


魔王様「あぁ。頼む」


魔王様「…また今度アーシャの料理をリクエストさせてもらうか」


アーシャ「魔王様~紅茶お持ちしま──」


アーシャ「――あっ――」


アーシャが手を滑らせ、次の瞬間には魔王の顔面に紅茶がまたしても炸裂していた

※ティーポット破壊率:2/2


魔王様「ブフォオオォォォッ!!??」


アーシャ「あぁ!!ごめんなさいごめんなさい!また手が滑ってティーポットが粉砕しましたぁ!!」


…アーシャが一人前のメイドになるまで、まだまだ時間はかかりそうである…。




就職先は魔王城!?ドジっ子勇者、メイドとして仕えることになりました!


第2話ご覧いただきありがとうございます~!

ぽんこつドジっ子勇者メイドのアーシャちゃんのポンコツっぷりと、

実は料理上手で、しっかりしているところもあるという回でした!

※最後は結局紅茶粉砕してますが…w


せっかくなので、魔王様とアーシャちゃんの設定も書いておきます!


▼魔王:グレイヴァルド(頭から黒いツノが2本生えてる)

 →現代の魔王。人間からは怖い魔王として認識されているが、

  実際はそんなことは無く、とても部下思いで、面倒見のいい優しい魔王様。

  見た目で怖がられている。恋愛経験は無いので、天然ジゴロムーブを素でやる。


▼勇者:アーシャ・ミルフィ

 →現代の勇者として選ばれた小さな村出身の少女。

  おっちょこちょいでドジばかりするが、とっても明るい女の子。

  持ち前の明るさで誰とでもすぐに仲良くなれる。

  料理の腕前は相当なものであり、料理ではぽんこつが消える。

 

  基本世界が平和なので、武力を活かす機会はあまり無いが、普通に勇者なので強いのは強い。

  恋愛に対して興味が無いわけではないが、

  仕事でお金を稼ぐことが第一優先なので、基本反応しない。


------------------------------------------------------------------------------------------+  

ではでは次回も良ければ見てあげてくださいな~!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ