表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/31

……だけど、それは――

 そう、何とも呆れたような表情で尋ねる神様。……うん、その表情かおは些かイラッときますが……でも、どういうこと? 魔力を奪った……いや、抑えた、かな? まあ、この文脈では同じことだろう。ともあれ、そうでなければどうして彼の魔力は――



「――不思議に思わんかったか? あやつの能力は、魔力を吸い取るというもの――じゃとしたら、突如生じたロイのあの魔力はどう説明するんじゃ? わしが魔力を奪っていたら、そもそもあやつが吸い取る魔力など皆無――じゃとしたら、良くも悪くもロイには何も起こらないはずじゃろう」 

「……っ!!」


 神様の指摘に、思わず言葉を失う私。……確かに、そうだ。タイミングがタイミングなだけに、きっと何かしらの作用が生じたのだと思っていた。彼の秘めたる魔力ちからを目覚めさせる、何かしらの特殊な作用が。

 ……だけど、それはおかしい。既に神様が魔力を奪い取っていたとしたら、間違ってもあんな現象は起きていない。だとしたら、いったい――



「――答えは簡単じゃよ、リリア。わしは魔力を奪ったのではない――与えたのじゃ。あの莫大な魔力さえ無効にするほどの、途方もないほどに甚大な『負』の魔力をな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ