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祈り

「……ねえ、起きて。お父さん、お母さん……お願い、起きて……」



 あれは、七年前のこと。

 崩壊した家の瓦礫の上で、ぐったり倒れた父と母を揺らしどうにか起こそうとする僕。だけど、目を覚ます気配はない。そして、僕自身ほぼ察してはいた。……二人は、もう――



 ……それでも、祈った。どうか、二人を……その尊い生命いのちを、どうか救ってほしいと。そのためなら、僕はなんだってする。どんな犠牲も――それこそ、僕なんかの生命いのちで良ければ喜んで差し出す覚悟で。……だから、どうか……どうか――



 すると、祈りの最中さなかだった。卒然、視界がパッと眩いほどの光に包まれたのは。そして――



『――その願い、しかと聞き届けた。じゃが、その代わりに――』

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