狙った男 狙った女
思春期突入最前線
想い思われふり振られ(笑) 想い人は、 他所を向いてて 嫌いなタイプに、 言い寄られて!
マリリンの苦悩は ソレでも楽しかったのです。
どM確定かな?
戦闘訓練
第13旅団の演習場は、 帝都外壁沿いの 広い平原にあった。 外壁の反対方向に向けて、 小山になっており 大抵の魔法攻撃なら、 小山は抜けて行かないほどには 広大な演習場だ。
第13旅団は、 特別な編成で、 特殊任務等国防の要ともいえ、 近衛騎士団とともに、 皇帝直轄である。 師団長は 皇帝その人なのだ。
帝都内の訓練場から、 演習場までは、 マラソンで行く。 日頃、 屋内で過ごし 移動は、 交通機関を利用する都会っ子達は 移動だけで、 体力は削られる。
「はぁ…、 はぁ…、 何で毎回走るん? 足太くなるじゃん!」ブツブツいう女子達。
「戦闘時、 走れなくなったら負け確定だぞっ! 死にたいヤツは、 遅れて来いっ!」
「聞こえてるよ、 ったく! 死にたくないからはしるわよっ! はぁ…、 はぁ…。」
「戦闘とか、 人殺しとかも込みだろ? 嫌だよなあ…、 夢とかで呪われそうだよ?」
「あわれんだ相手に 殺されていいヤツは、 そりゃあ 個人の自己責任だぜ?!」
「はぁ…、 はぁ…、 スライムとかアニメでもかわいいよね? うさぎとかも 殺すんだよね…。 はぁ…、 はぁ…。」
「弱肉強食の世界なんだし、 お前さぁ、 昨日ゆう飯に、 角うさぎ(守る)のシチュ おかわりして食ってたじゃん! かわいそうって、 矛盾してっぞ?!」
「ソレはソレ、 戦闘で 自分が生き物を殺せるか、 不安!」
「ムダ話しとか余裕そうだから、 ペースあげるぞ!」イケマッチョは、 走るペースを1段あげた。
「マジかぁー!」
「やべぇー!」
「カンベンしてぇー!」
訓練とは、 厳しいに決まっている。
訓練場から、 直通の地下道を走り 演習場に付いた。
「えーっ! コレから ストレッチのあと、 スライム討伐訓練を行うぞ! 武器を選らんで 各個待機! 相棒と組んでもいいし、
個人で倒すのも有りだ! まず20匹放つからなっ!」早速実践だ。
演習場控え倉庫の 武器部屋から、 思い思いに 武器を選んだ。
「ユミは、 レイピアがいいな? コレだ!」
「片手剣は?」
「重いから、 長時間ふれないだろ?」
「ST100なのに?」
「ああ、 短時間なら片手剣は 有利だけど、 重さは 蓄積されると、 絶対堪えるぞ?!」
「わかった! レイピアにする!」
「オレは、 片手剣だ。 大剣にしたいけど やっぱり重いからなぁ!」ハズキとユミは、 武器を選び 整列した。
「斧を持ったり、 短剣の人もいるわね。」
「初めは、 自分に合う武器を選びのも 大事だからな?! 称号やスキルでも 武器は選ばないと。」
「魔法使いは、 杖なんかで戦闘 コワい感じ!」
「剣士より、 強い魔法使いはゴマンといるしな?! それぞれでいいんだよ。」
「武器は持ったな? 初実践で死ぬなよっ! スライム投下! 始めっ!」
ぴょ~ん ピヨヨーン ぴょ~ん…
色とりどりなスライムが、 ぴょ~んぴょ~んと 襲って来る。 人間を見た魔物は、 絶対襲って来る。 ハズキとユミの前にも、 透きとおった青色のスライムが ぷるるんっと襲いかかる。
「かわいいわっ! 思ってたよりかわいいわっ!」
「でも、 躊躇してると、 ユミが取り込まれて ドロドロにされるぞ?!」
「キャァっ!」飛びつかれそうになったユミは、 プスっと スライムにレイピアを刺した。
スライムは、 刺さったレイピアごと ユミを包み込もうとした。
「セイッ!」ハズキが、 スライムの核に 片手剣をぶっ刺す!
パシャんと スライムが弾け、 小さな魔石をドロップした。
「やったわね! おめでとう! 初魔物退治っ!」
「ホラっ! 次狙われてっぞ! 核を狙えっ!」
「ハっ…!」プスっ! パシャん…。
「やったわ! 私の初めてっ! ちゃんとみてくれたっ?!」
「何か いかがわしい表現だけど、 まぁおめでとう! お互い まぁまぁ強いよな!」
そう、 召喚者達は 全てレベル100スタートなので、 ゴブリンでも 軽く素手で屠れるだろう。 しかし、 実践あってこそのレベルだし、 コレからもっと、 もっと強くなる必要があった。
「また来たわ!」
「セイッ!」
「ハッ!」
結局その日、 準備さた 100匹のスライムは、 1時間程度で 全滅された。
「よぉーし、 スライムは殺れたな! 明日は、 草原に出て ゴブリンを狩る! 余った時間は、 訓練場で 武器の取り回しの訓練だっ!」地下道を、 駆け抜けた。
「スライムって、 可愛くなかったよなぁ!」
「結構気持ち悪かった!」
それぞれ話し合いながら。
訓練場では、 相棒引き抜きが 今日も繰り広げられてる。
パーティー人員は、 最高6人。
駆け引きは 続く。
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