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訓練開始 

 ヤレること ヤッてはいけないこと

正義は 立ち位置で、 真逆になる。

敵や味方なんか、 あってないような定義だ。

 団体を 一方向へと導くのは、 とても難しい。 


  攻撃力の把握



 朝食後 大広間で、 作戦会議。


「今日から、 ここ異世界で生き抜く為に 訓練を開始する! 大体は 自分のステータスの把握できたか?」教頭先生が 全員に問うた。


…「「「 ハーイ! 」」」…まぁまぁだね…、


「今日は、 カウンセリングを行うから 自分の番以外は、 気の合う仲間作りをしておくんだ。 活動方針も 大枠で相談しておくように! 誰から行くか?」


「ハイっ! オレ達行けるぜ!」ハズキが手を挙げた!


ヒューヒューっ!


「遊びじゃないんだ! 冷やかしてる場合かっ! スザクっ! プッシュアップ100回! 直ぐやれっ!」イケマッチョが スザクの襟首をヒョイと持ちあげて、 開いてる場所に放り投げた。


「マジかぁー! シクったぁー!」ゲラゲラ!

一応、 皆笑える! 笑えることは いい事だった。




「ソレで、 ハズキとユミは 料理人になると決めたんだね?」

「ハイ! 教頭先生、 オレ達は 料理スキルがあるから、 屋台で稼いで 料理店を出したいです!」

「戦闘訓練も受けますが、 積極的な 魔物退治や、 悪人狩り 戦争参加は 避けたいんです!」

「それもいいだろう! ソレなら 三ヶ月間は、 調理班としようかな? 帝都の市場調査や 食事事情等も、 皆に教えてくれると助かる。 今日から 昼食は、 外食にしなさい。」

「「ハイ! 了解!」」息ぴったりな返事。


「良かったな? 幸先いいぞ!」

「ガンバろうね!」二人は、 ハイタッチした。




「ぐぅえーっ! キツかったぁーっ!」

「流石の勇者補正か? スザクには 1000回が最低基準にしよう!」

「先生が 鬼に見えるっ!」

「お前、 勇者なんだから 鍛えまくらないと、 一番に死ぬぞ?! 人間も魔物も魔族からも 一番狙われる超わかりやすい、 称号持ちなんだからな?!」イケマッチョの直球!

「えっ! 勇者って 狙われんの?」

「悪にとっての 一番の敵は勇者だろうが! 狙われまくるさ!」

「えっ! 正義のために カッコよく、 悪を打つんじゃないの?」

「アニメやゲームは、 いい所しか描かれないが 実際の勇者は、 世界一厳しい職業だろうな!」フッと イケマッチョは笑った。

「ええーっ! 考えてたのと違うーっ!」

「マズは、 仲間探し始めろ! 難しいだろうがな?!」はぁっと、 ため息を漏らすイケマッチョ。

「えーっ?! マジか?」スザクは、 慌てて大広間を見渡す。


面白そうに、 スザクを眺めていたクラスメイト達が スーッと視線をそらす。

「マジかーぁっ…。」

「勇者と行動を共にするってコトは、 目立ちまくって 危険にさらされ続けるってコトと同義だからな? 仲間探しは 難しいだろうよ。」

「先生! 何とかしてよ!」

「何をいまさら! 勇者になると真っ先に手をあげたんだから、 ガンバるしかないんだぞ!」

「マジかぁーっ…。」項垂れるスザク、 前途多難なスタートだ。


 次々に、 仲間同士になった順に 教頭先生のカウンセリングを済ませる。

スザクは、 結局 仲間をみつけられなかった。

日常の遊び仲間の何人かさえ、 勇者との共闘は コワ過ぎると、 背中を向けたのだ。

「予想通りですね。 仲間は コレから、 所属する国や帰還と 相談して決められるでしょう。 職業としての勇者と、 同じ日本人としての友達付き合いは、 大切にしなさい! 仲間になれないクラスメイトは うらんではなりませんよ?! 勇者を選らんだスザクの自業自得ですからね? 孤立は 絶対避けなさい!」教頭先生のカウンセリングも、 スザクには 辛いものだった。

「マジかぁー…。」今日何度目かの 独り言。




 「一人銀貨一枚! 軍資金だ!」教頭先生のモノマネをするユミ。

「今日は、 半日で 市場捜査して、 貨幣価値とかも 夕食時に報告 発表するんだぞ! 遊んでるな バカ!」

「ハズキがバカバカ言うと 本当にバカになっちゃうよ! バカになったら 責任とってよね!」

「とらねぇーよっ! あっ! 串焼きだ! 早速食ってみるか?」

「食う食う!」二人は、 何かの肉の ジュージュー香ばしく焼かれた匂いに、 イチコロで殺られて 銅貨6枚払い、 串焼き2本を買った。

「はフッ! もごっ! あごっ!」

「ユミっ! お前 口の中空っぽにしてから喋れれ!」

「モゴモゴ モゴモゴ! あぐあぐ!」

「はぁーっ、 オレ相棒間違って選択したなぁー…。」串焼きを囓る野生児を眺め、 また一人 ここにもため息をもらす人が増えた。

「うごっ! もごっ!」ユミが指差しながら、 ハズキに訴える。

「だ か ら、 飲み込めっ! ソレから喋れ!」モグモグごっくん! マンガみたいな効果音がしたよ。

「アレっ! あの子! 王子様じゃん?」

「えっ! あの時(召喚時)コロシアムにいた子か?」ハズキは、 ユミが指刺した方に走り出す。

「あっ! いたっ!」ハズキとユミは、 プラプラ屋台を眺めてまわる ハヤトを発見する。




 教頭先生から、 市場や通貨価値について報告した内容を 夕食後、 全員にも発表するよう指示を受けたハズキと、 ユミのコンビ。


「サファイア帝国は、 幾つかのダンジョンを 有効利用して、 鉱石や魔物のドロップアイテムも豊富にあります。 国土は、 三方を高い山脈が囲み 他国との防衛線としても機能していて、 一方のは 海にも面しているので 食塩も自国で賄え、 広い国土は農林水産業も盛んで豊かです。」

「あと、 ハヤト王子は 王子だというのは 秘密にしてほしいって! あ痛っ!」ユミは、 ハズキに小突かれた。

「ソレは、 そうなんだけど マズは、 貨幣価値。」ハズキは、 テーブルに 鉄貨 銅貨 銀貨 金貨を並べた。

 

鉄貨は 十円

 銅貨  百円

 銀貨  千円

 金貨  一万円

 大金貨 十万円

 白金貨 百万円

 大白金貨 一千万円


 日本の田舎町的な価格で 経済的には、 過ごしやすそうだった。

 地形の理もあり、 大きな戦争もないため 国民は、 おおらかで明るく生活出来ている。

 魔物退治や ダンジョン管理は、 冒険者や騎士団が行い 一般人は、 レベルも低く 魔法能力も、 生活魔法を使う程度。

 ハズキとユミは、 時々笑いを取りつつ 半日という、 短い時間で 濃い有効な情報をもたらした。


「「以上です!」」拍手喝采である。


「明日から、 朝食後3時間は 異世界についての基本授業、 昼飯は 各自外食(11時から13時)、 午後は、 戦闘訓練を行う! 以上解散!」教頭先生の号令で、 各自の個室にパラパラと戻る。


「今夜は、 個室で眠る子達もいますね? でも 暫くは 大広間も必要でしょう。」イケマッチョは、 スザクの頭を ワシワシしながら、 

「スザクのコトなんですが、 教頭先生 私が暫く面倒みてもいいでしょうか?」

「勇者は、 まぁ 育てるのは、 大変です。 コチラからもお願いします!」教頭もニガわらいだ。

「勇者って 大変なんですか?」マリリンも ラノベには弱い。

先生マリリンも スザクと一緒に、 勇者修行を暫くしなさい!」教頭のキツい言葉は、 マリリン的には 超ラッキー!

マリリンは、 父親にウィンクした。




 ハズキの部屋

「毎日、 銀貨5枚もくれるなんて 太っ腹だよね? 異世界ってさ!」ユミは、 ハズキのベッドに寝っ転がって 銀貨をもて遊ぶ。

「三ヶ月間の 日給月給だよ。 その後は 自活何だから、 アイテムBOXに 貯金しとけよ!」

「ふぁーい、 ゲーセンとか遊園地もないんだし、 食べ物位しかお金つかえないじゃん! 異世界って 退屈!」

「安全な場所にいて、 ちゃんとご飯がたべられてるから 呑気なコト言えんだぞ?! この歳で チートスキルなしに、 一般人 平民に生まれたら、 お腹いっぱい食べられるコトだけでも、 難しいと思うぞ?!」

「えっ! 昼間 広場の人達 笑ってて、 しあわせそうだったじゃん?! そんなに厳しい世界なの?」

「当たり前だ! 呑気なのは ユミとか、 マリリンとか ラノベに詳しくないやつばっかだよ! ゲンに、 勇者を選択したスザクは 初日から、 一人ボッチ確定してただろ!」

「えっ! ボッチな勇者って 聞いたトキなくない?」

「ラノベやアニメと 現実は違うさ! ユミが勇者なら オレは相棒に選びてないしな!」

「えっ! ソンナに?!」

「勇者は、 危険だからな!」

「コワいね!」ユミは、 話しながら スヤスヤ眠ってしまう。

「コイツ 何時迄オレのベッドで寝るんだろう?」仕方なく 狭いベッドに寝転ぶハズキ。

第13旅団の 騎士用ベッドは大きく、 セミダブルサイズなのが 本当に良かったと 感謝しつつ、 ハズキも意識を手放した。



 ハヤトは、 明日から暫く ハズキとユミと一緒に行動することにした。

 「オモシロクナッテキタ!」独り言が カタカナになってるケド。





 

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