2G 教頭は吼える
2Gって ナンぞ?
昔は、 SFとか(空想冒険小説 宇宙戦艦○マト 機動戦士ガン○ム 宇宙大○戦エンタープライズ等々)の 第一世代の ジェネレーションズの略語です。
厨二病真っ只中の世代ですね!
眼帯の奥の義眼が 疼いたり、 オッドアイズに憧れ、 髪を小汚い青色に染めて 絶望し膝を折った経験者が クッ、 コロと 叫んだ、 ソンな人達の総称です。(決して 差別用語ではありません! よき時代の 微笑ましい言葉なのです。)
バタフライ・エフェクト 2
2G 教頭は、 瞬時に適応した。
真っ白い空間! ヤル事は決まっている!
交渉だ!
「笑止! ワレは 挑む!」瞬間湯沸器的に ナニかに、 挑む教頭先生…、 謎だ…。
《ハジメマシテ ワタクシハ 女神アリエル! 》 タジタジな アリエル!
「セイシロウ・ナルミヤ 都立中学校 キョウトウである! 大賢者の称号しか受けん! ワレは、 ワレの 子ども達を、 全員護るっ!」と吼えた! ナメんなよ! こるぅ・らぁ!と 顔に 描いてある!
《話しが早くて 助かる。 時間がないのです。 大人数の 異世界召喚者ですし…。》
「時間停止無制限収納アイテムBOXと 言語フリー! 水魔法と 生活魔法は、 今回の召喚者全員に付けてくれ! そっちの都合で召喚したのだ! 最低限、 瞬間死亡は受け入れられん!」
《全員レベル100からの ステータスと、 さっきの条件は 付けよう! その代わり
後は、 テキトーにスキルは割り振る! 時間がないのです! 一番の高齢者から 説明して正解だった。 異世界へようこそ! 以上。》
セイシロウ教頭は、 失敗したか?と 考えた所で、 意識が ホワイトアウトした。
大勢の観客達のざわめくコロッセオ! 召喚者達は、 寄り添い 手短く、 相談した。
一番の年配者と、 イケマッチョが 前面に出て、 コチラのサイドと交渉している。
大勢の召喚者達は、 一枚岩ではない 召喚側を、 正論の言葉で押さえ 歓迎の晩餐会も受けぬまま、 その日の内に サファイア帝国に転移して行った。
戸惑う 世界の代表者達!
兎にも角にも 大勢の召喚者達には、 三ヶ月の自由時間が与えられた。
魔王軍が 急襲してきているワケではない。
平和時であり、 各国首脳陣は ある意味で、 平和ボケしていた。
夕食は、 帝国騎士団兵舎 第13旅団の、 空いていた食堂で 全員の点呼を取りつつ食べた。
異世界へ、 突然召喚されたこと。
生命に関わるから、 自分のステータスは 親友にも、 秘密にすること。
体調が悪いことや、 悩みや不安は 我慢しないで、 先生に 必ず相談すること。
興奮して 眠れなくても、 自分のステータスの把握をしながら、 ベッドには横になること。
一人になりたくない者は、 大広間に毛布を持ち寄り 円座で寝転ぶ事を、 何回も説明した。
生活魔法(指先に ライター程の火を出す魔法、 目の前の空想に コップ1杯200CC程度の水球を出す魔法、 クリアという洋服を含む身体の清潔を保つ魔法)を、 全員出来るまで 練習をした。 ほぼほぼ全員 30分程度で出来ていた。
女神アリエルは、 セイシロウ教頭との約束は 守ってくれていた。
泣きながら説明を受ける者から、 俄然張り切っている者等 召喚された事への反応は、 本当に様々だ。
しかし、 召喚はされた。 もとの世界に 直ぐには、 戻れそうにはない。
クラス全員は、 揃っていない。 消息は、 全く不明だった。 召喚した側も 把握出来ていなかったのは、 業腹の極みだった!
その夜は、 あてがわれた兵舎の個室ではなく、 全員が大広間で過ごした。
すすり泣いていた者達も、 明日になる前には グッスリと眠った。
ソレは、 本当に疲れ切った精神からか 女神アリエルの、 心配りだったのか…。
よく日から、 三ヶ月間は 2G教頭先生と、 イケマッチョから 異世界を生き抜くタメの、 特訓が始まった!
魔法と魔物の実在する 弱肉強食の異世界なのだ。 三ヶ月では、 全く足りない!
足りないなりに、 全員で やり切るしか方法はなかった。
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