パーソナルスペース
初恋は 儚い思い出…
何て昔話だよ! 好きになったら 言ったもん勝ちなんだ!(片思い組みは 勇気を出すんだ!)
校内一番の マドンナだって、 当たって砕けないと 結果はわからない!
校内一番の イケメンが、 本当にモテテるとも 限らないしね?!
一夫多妻制と 一目惚れ
【 運命の人!】の称号が 確認された?
午後から、 大聖堂で ステータスの確認が行なわれた。
召喚者達の 有用性の確認のタメに…。
各国首脳陣は、 目を皿にして メモをとる。
自分達の国に より有能な召喚者を確保したいのだ。 一人また 一人と、 ステータスが発表される度に 歓声や拍手、 ため息が出現する。
ステータス確認の 白いアーティファクト魔道具に、 一番最初に 右手をかざしたのは、 異世界絶賛大喜び中の 朱雀だ…知ってた…!
朱雀のステータス
【名前】 スザク オオサカ
【種族】 人族
【称号】 勇者 召喚者
【レベル】 100
おおーっ! ザワ ザワ ザワ
一人目から 勇者が出て、 大聖堂は ザワめいた。
「皆さん お静かに願いますっ!! 全員のステータス確認後 質疑応答は、 行なわれます!」
係?の司教達が 騒ぎを、 おさめる。
担任マリリンのステータス
【名前】 ナギサ カナモリ
【種族】 人族
【称号】 運命の人 召喚者
【レベル】 100
「なんじゃそりゃあー? 運命の人って 惚れていいのかぁ?!」品のない 招待客がいるよ。
魅了のスキルが あるのかな? アーティファクト魔道具は、 ただ 4つしか、 ステータスを 確認出来ないらしい。 秘密を護るためには、 コレ位がいいのかも知れないが・・・
ボクには、 魔眼鑑定スキルがあるので ゲームのステータスウィンドウ並みに、 詳しく確認出来る。 クラス全員(ココにいる人達)と他、 隠蔽している人達の 本物のステータスまで 確認出来ている。
宿に帰ってから、 キチンと 把握しよう。
ステータス確認では、 召喚者は全員 レベルは、 100からスタートだった。
コレは、 Aランク冒険者と 同等のレベルであり、 召喚されて 直ぐには、 死なない忖度が されているのだろう。
称号は、 朱雀の勇者、 春の英雄 夏の聖女、 教頭は大賢者 イケマッチョは大魔術師錬金術師(医師)等、 ゲームなら レアやスーパーレアな称号ばかりだった。
なので、 ステータス確認後の 質疑応答は、 荒れに荒れた。 テンペストのように!
「我々は、 我々の意思で 暫く、 コレからどうするのか 考えます。 全員揃って生活し 全員で考察を まずはしたい!」大賢者教頭は 正論で、 各国首脳陣の 理不尽な言い分を跳ね除けた。
「三ヶ月間 我々を保護して貰いたい! 突然無理やり召喚されたのだから 我々の行く末を、 見極めるタメの 準備期間が必要なだ!」イケマッチョも 大賢者教頭と必死に訴える。
テンペストな質疑応答の結果、 大賢者教頭と大魔術師錬金術師イケマッチョは、 二人でボクの所まで来た?!
「??! えっ?」
「我々は全員で君の国に お世話になりたい。」
「ええーっ?!」ボクは 驚愕した。
「君は、 我々が召喚された時から ずっと興味深く我々を観察していたね? そのうえで 何も言わず、 しかし 我々の行く末を 心配してくれていただろう?!」大賢者教頭 ボクは5歳だよ?!
「我々は、 静かにコレからのコトを考え また、 自立する方法を模索せねばならない。 君のように 賢く、 落ち着いた性格に子どもを育てられる国に 我々は行きたいのだ!」イケマッチョも グイグイくる!
ボクは、 色々な面倒事は あっちに放り投げることに決めた!(あっちって どっちだよ…(笑)) 考えたら 負けなコトなんだ!
ボクは、 野性の本能のまま答えた。
ボクの心は、 初恋の人を護りたいと訴えていた。 そう 好きな人と、 離れたくないと!
「善処します!」と、 大聖堂の注目の中 発した言葉は、 やけに響いた。
執事イリアは、 一瞬口角をあげて ボクに頷くと、 サッと大聖堂から出て行く。
各方面への連携体制を確認し、 報告し 書類等準備するハズだ。
母国へ転移して、 必要な人達も連れて来てね? ボクは、 1ミリ(イチミリ)も 心配していない。
召喚されたクラスメイトも 先生方も、 自立出来るまで 支援してみせるよ! 5歳だけど!
ボクの、 パーソナルスペースは 今日一変した。
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