表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
952/953

番外3-5 チヒロSaid 地球での日常


「今日も一日頑張ったぁ…」


ベッドに倒れ込み、もぞもぞと動く。

平日は、一日学校に行き、休日は、勉強と職場体験。

私は、そんな毎日を送っております。

ブランクがあるとはいえ、それなりにこっちの生活にも慣れてきたところだ。

そんな私の楽しみは、企画宣伝課のメンバーから送られてくる、連絡なんだけど。


「メルが、私に会いに、コスモスに来ていたとかさぁ。私も会いたかったなぁ。」


まぁ、メルに、私が地元帰りしたことを、ちゃんと伝えていなかったのがいけないんだけど。

まさか、一世界の王女様が、会いに来てくれると思わないじゃん。

…いや、会いに来ようと思えば、異世界転送装置デゥールによって、来られなくはないけれど。

それにしても、メルの相手をネロがやったとか、面白過ぎるなぁ。

ネロは、メルに振り回させたのかなぁ。

いや、でも、ネロがメルに会ったことも、羨ましいけれど、メルがネロに会ったことも、正直、羨ましいというか。

私も、ネロに会いたいんだけど。

くそぉ…二年半が長い。

いや、二年半は、あくまで目安でしかない。

そのためにも、こっちに帰って来たのだ。


「よし、もうちょっと頑張ろうかな。」


ベッドから起き上がり、机の方に移動する。

パソコンで大学の課題に必要な資料を集め、他にも使えそうな書物をリストアップ。

明日、空き時間があるから、図書館にでも行って、資料集めにでもしようかな。

それから、明日は、サークルの友人だった、桜と夏芽に、一緒にご飯を食べようと誘ってもらっている。

サークルをやめた私だけど、それでも付き合いは続いている。

いやぁ、マジで感謝だわ。


「明日は、授業からの資料集め、その後、ご飯を食べに行き、また資料集めかなぁ。」


うん。

おそらくそんな予定になるだろう。

明日の予定を確認して、本を一冊取り出し、またベッドに横になる。

今、読んでいるのは、世界遺産の本。

ピックアップされるべきポイントがしっかりと書かれており、旅行の時、紹介できるような見どころがたくさん書かれている。

私が、異世界を紹介する時の参考になるかもしれないと、買った本だが、世界遺産…なかなか面白いんだよなぁ。

世界は広い…なんて、そんなことは知っているけれど、それでも知らないことはたくさんある。

その中で、世界遺産って、世界の歴史を感じられたり、気候が感じられたりと、そこにはいろんな情報が詰まっているのだ。

それに、オタク心も擽られるしね。


ベッドに寝転がったところで、ベッドの上に置いてあった携帯が点滅していることに気が付いた。


「ん?連絡が来てる?」


携帯の画面を開くと、カイン君からの連絡。


「あれ?カイン君だぁ。」


メッセージのやり取りは、企画宣伝課の皆としているが、多くやり取りしているのは、アンジュ君アンヘル君たち双子ちゃんと、企画宣伝課の業務連絡という名の日常記録を送って来てくれる、アルバートさん。

そして、ネロ。

ネロも何気ないメッセージを送ってきてくれる。

今日の天気は…とかね?

私も今日の天気と今日の気分を返したりしている。

だから、カイン君からのメッセージが少ない訳ではないが、珍しかったりする。

何か気になる事があった時とか、面白いことがあった時に、連絡をくれるから、ワクワクするんだよねぇ。


「今回は、どんな内容なんだろう?」


メッセージを開き、件名を確認して、首を傾げた。


「リリスをぶん殴りたいんだが?…って、何があったの?」


あれ?

ものすごく物騒なタイトルなんだけど。

ワクワクする要素は、いずこに?

何があったんだろう?

リリスさんと何かあったことは、間違いないんだろうけど。

そう言えば、リリスさんからも、連絡が来たよな?

確か…

メッセージを少しだけ遡る。


「めちゃくちゃ楽しかった。…ん?」


リリスさんは、めちゃくちゃ楽しくて、カイン君は、怒り爆発って事?


「えっと…?」


おそらく、ものすごく面白いことになっているのだろうが、私は、このメッセージを開いていいのだろうか?

カイン君から来たメッセージを五分ほど眺めて、私は、そのメッセージを開いた。

読んでいただき、ありがとうございます!


よろしければ、

評価、ブックマーク、感想等いただけると

嬉しいです!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ