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676話 今度は私もモフモフしたい


やっと来ました、犬エリア。

もっふもふ、フワフワのワンちゃんたちが、部屋の中で自由に歩き回ったり、寝転んだり、遊んだりしている。

か、可愛い。


「チヒロ楽しそう。」

「うん。楽しそう。」


いや、マジで楽しい。

こんなにたくさんワンちゃんがいるとは。

最高か?

そして、さっきの猫エリアとは違い、人も少ない。

これは、私もワンちゃんたちと思いっきり遊べるのでは?

さっきは、企画宣伝課の皆に、猫ちゃんの大半がベッタリだったからね。

私は、こんなにも動物が寄り付かないのかと、ちょっとへこんだよ?


「チヒロ、猫の時より楽しそう。」

「チヒロは、猫より犬の方が好きなの?」


いやいやそんなことはない。

犬も猫も好き。

でも、好みで言うなら、小さい子たちは特に好き。

小さい子たち、可愛くないか?

…こういう言い方すると、だいぶ怪しい奴になってしまうけど。

可愛い物は可愛い。


「あ、ワンちゃん。」


さっそく、足元に一匹のワンちゃんが寄って来てくれた。

ちっちゃい。

シルエット的には、プードル?

でも小さいし、トイプードルと見たがどうかな?

すると、私の足元をするりと抜けて、アンジュ君の足元へスリスリと寄っていった。


『フラれたな。』

『うるさいな。』

『片思いか。』

『だから、うるさいよ?』


…はい。

私も犬だったら、私よりもかわいいショタっ子の足にすり寄りたいです。


『アンジュ君とアンヘル君の足の方が、モチモチしていて、すり寄り甲斐があるもんね…分かるよ。私の足よりも、二人の足の方が…』

『…すまん。俺が悪かった。』


謝るなよ。

謝られたら、余計にショックになるでしょうが。


『謝らないでくれる?負のオーラで、ワンちゃんが寄り付かなくなったらどうしてくれるの?』

『大丈夫だ。すでに寄り付いていないからな。』


なにが、大丈夫なのかな?

全然、大丈夫じゃないんですけど。


『別にいいし。寄り付かなくても、私から、寄っていくから。』

『危ない奴になるなよ。』


危なくないでしょうが。

ワンちゃんに一度振られたからって、ここで諦める訳ないでしょう。

よっしゃ、行くぞ。


『まぁ、頑張れ。』


当然です。

寄って来てくれないなら、自分から。

私は、一匹のミニチュアダックスフンドの方へと近づく。


「こんにちは。一緒に遊びませんか?」

『ガチガチだな。』


見学をしていてもいいけど、黙って見ていてもらっても?

ちなみにワンちゃんは、私の方を黙ってじっと見ている。

何か疑われている?

もしかして、モフモフしたいという下心を見透かされている。

透き通るように見つめてくるワンちゃんを、私も見つめ返す。

お願い。

私にモフモフさせてくれ。


『凄く見られているな。』

『やっぱり、私の下心がバレてる?』

『動物的、勘が優れているのかもな。』

『…こいつには近寄るな…的な?』


やだ。

それ悲しいんだけど?


「チヒロがワンちゃんと見つめ合っている。」

「チヒロ頑張れ。」


すっごい。

いつの間にか、アンジュ君とアンヘル君は、ワンちゃんのモフモフに囲まれて、ワンちゃんタワーが出来ている。

が、頑張るよ…

もう一度気合を入れて、ミニチュアダックスフンドと向き合う。


「一緒に遊んでくれま…」


ミニチュアダックスフンドと向き合って、手を差し伸べると、頭の後ろに何か重い物がのしかかる。

え、なに?


『ちょっと?ネロ、もしかして大きくなった?重いんだけど?』

『そんな訳あるか。』


え?

じゃあ、何?

この重さ。

そして、何気に私の頭をグイグイと押してきて、私はそのまま前のめりになっている。


『ちょっと、ネロ。どうにかして。』

『いや、俺も巻き込まれている。』


なんで、こんな時に巻き込まれているの。

アンジュ君、アンヘル君。

なんとか、顔だけを二人の方に向けると、二人は拍手をして喜んでいる。

…何か面白い物でも、乗っているのだろうか?

読んでいただき、ありがとうございます!


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