表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/953

7話 本題というより、前説が欲しいほどすべてが新鮮なのですが


猫のほうを向いていた美人さんが私のほうに向きなおり、話を切り替える。


「私は、ここコスモス観光部企画宣伝課のフェリシアというものです。後ろにいる二人は、アンジュとアンヘル。ウェーブのかかった髪の毛の子がアンジュで、外はねの髪の毛の子がアンヘルです。そして、そこで寝ているふりをしているのがネロです。他にもいるんですけど、今は出払っているため、今いるメンバーだけになります」


お仲間にも猫で通っているんじゃんと、思ったが口には出さないでおく。


「有間千紘です。」

「それでは、チヒロさん。本日からこちらの方に勤務になるので、何かわからなかったら聞いてください。」


…ん?ちょっと待って。

なんかよく分からない言葉が出てきた気が…


「早速質問いいですか?」

「はい、どうぞ。」

「本日から勤務ってどういう??」


私の質問に部屋の空気が5度ほど下がった気がする。

なにかおかしな質問した?


「えっと、コスモスのサイトに登録したのでは?」

「はい。しました」

「ですよね?」


あれちょっと待って。

美人さん改め、フェリシアさんの顔がキョトンとしている。

なんで?


「えっと、お話をうかがってもよろしいですか?」

「はい。私、旅行しようと思ってて、行先も自由だし、移動もすぐできるし、旅行のサポートも充実してるし、しかも初めて登録すると旅行0円なんですよね?すごく惹かれて、それで即座に登録したら、急に光に包まれて、気が付いたら森みたいなところにいて、そこから少し歩いたら黒猫さんに出会いまして、ここに連れてきてもらいました。」


私が説明を終えると話を聞いていたフェリシアさんたちは、若干ひきつった顔をしていた。

だから!私、何かおかしいこと言ってる?


「だから、話がかみ合わなかったのか。」


猫改めネロがニヤニヤしながら私のことを見てくる。

これは確実に馬鹿にされている。

私がネロの方をギロっと睨みつけていると、その様子を鼻で笑い、私に近づいてくる。


「お前、コスモスに登録するとき、機械使っていただろ?見せてみろ」

「使ったけど、今は画面が真っ暗だし、電池切れなのか電源はいらないんだよね。」


そういってスマホを取り出し、黒い画面を見せると、ネロがスマホに触れてきて、いきなり電源が入る。

すごーい!…どういうこと?


「お前、ちゃんと登録サイト見たか?」


えっと、何かそんな重要なものが書いてあったのだろうか?

馬鹿にしたような目で見続けてくるネロを横目に、スマホに触れた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ