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398話 プティテーラの五大料理はすべておススメです


「シン王子、アルビナ令嬢。」


結婚式の話題で盛り上がっていると、二人を呼ぶ別の声。

二人に声をかけた人たちは、挨拶をしたそうにソワソワとしていた。

それもそうだ。

二人は、このパーティの主役だし、挨拶したい人もいっぱいいるだろう。

結構長い間、二人を独占してしまったし、私たちは、お暇した方がいいかも。


「シン王子、アルビナ令嬢。」

「なんだ?」


二人も声の主たちが、挨拶をしたそうにしているのを気が付いたのだろう。


「ご挨拶が出来たので、私たちはこれでお暇させて貰おうと思います。」

「…帰るのか?」

「いえ!パーティに戻って何か食べられるものを探そうとかと。」


コンジェラルチェを食べたとはいえ、お腹が膨れたわけではないし、ご飯を食べたい。

お腹すいちゃった。


「そうか。ならば、パーティを楽しんでくれ。また、後で話そう。」

「はい。ぜひ、お話しさせてください。」

「ネロもまたね。」

「あぁ。またな。」


アルビナ令嬢がネロの頭を撫でた。


「アスガルさんも、ぜひ楽しんでください。」

「ありがとうございます。シン王子。」


再び二人が火花を散らす前に、ここは去ろう。

二人に向かって、あのすごくキツイ態勢のお辞儀をする。


「チヒロ。その挨拶が板についてきたんじゃないか?」

「そうね。初めて見た時もおもったけれど、綺麗なお辞儀ね。」


ちょっと。

本場の二人に、このキツイお辞儀を褒めて貰えたんですけど。


「ありがとうございます。」

「引き留めてすまない。またな。」

「はい!」


挨拶って、相手にきちんと伝わるのが嬉しかった。

もう一度、お辞儀をしてシン王子とアルビナ令嬢と別れる。


「それで?何か食べに行くのか?」

「うん。お腹すいちゃった。アスガルさんも何か食べに行きませんか?」

「そうだな。プティテーラの食文化に触れるのも悪くない。なにか、おススメはあるかい?」


そりゃもちろん。

プティテーラ五大料理でしょ。


「プティテーラ五大料理というものがありますね。」

「五大料理??」


ナンナル王子が、デウィスリ夫人に月の料理であるコンジェラルチェを頼んでいたのだから、他の料理も置いてあると思うんだよね。


「先ほど紹介させてもらったデウィスリ夫人の所で出していたのが、月の料理コンジェラルチェです。そういう料理が、それぞれ街にあるんですよ。」

「ほう。プティテーラでいう街というのは、領地というニュアンスであっているかい?」

「もともと、それぞれの一族が治めていた領地だったらしいですよ。」


今も街を治めているのは、それぞれの一族だけど、五大一族のトップが王族として世界を治めることになってからは、街というニュアンスの方があっている気がする。


「チヒロ達は、その五大料理を食べたのかい?」

「そうですね。結構、長く滞在させてもらっているので、一通り食べさせて貰いました。」


ウォーターフルーツの味の種類は豊富だし、フレーブもトッピングを選べるから、別の味わい方もあるだろう。

ここにも違う味が置いてあるんだろうな。

ちょっと楽しみ。


「二人の様子を見ると、相当美味しかったんだね。」

「それは、もちろんです。さすが、五大料理と言ったところでしょうか。」

「プティテーラの料理は、工夫もされていて面白いよな。」


わかる!


「どれがおススメだい?」

「どれもおススメです!」

「うーん。そう言われると、すべて食べてみたくなるだろう?」


そうは言っても、アスガルさんには、全て…一口でもいいから五大料理を食べて欲しい。

そして、プティテーラから食の輸入をしませんか?

コスモスにいて、五大料理を食べられるなんて、熱すぎるでしょ。


「せっかく来たんですから、全部触れて、食べて欲しいです。」


アスガルさん頼むー!

私の願いが通じたのか、アスガルさんは小さくため息をついた。


「分かったよ。せっかく来たからね。その代わり、君たちも一緒に食べるんだよ?一人で食べるのは、寂しいからね。」

「分かりました!お供します。」

「俺も大丈夫だ。お腹は空いている。」


ネロは、本当によく入るねぇ。

コンジェラルチェを死ぬほど、食べていなかったっけ?

でも、これでアスガルさんにプティテーラの紹介ができる。

読んでいただき、ありがとうございます!


よろしければ、

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