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314話 そろそろお風呂が恋しいです


虹の街まで帰ってきた。

クラト公子は、私たちを宿泊施設まで送ってくれた。


「着いたな。」

「クラト公子。改めて、今日はありがとうございました。」

「いや、俺が押し掛けたしな。」


それは本当にそうなんだけど。

でも、有意義な体験が出来た。

いい出会いもあったし。

デウィスリ夫人にも、何かお礼でプレゼントしたいなぁ。

ミサンガの材料、火の街にもう一度買いに行こうかな。


「明日は何をするんだ?」


明日かぁ…

ん?


「クラト公子…?それを聞いて何を?」

「いや、別に。案内できることがあったら、現地の人間がいた方が便利だろ?」


クラト公子は、本当に暇なのだろうか?

絶対に、そんなことないと思うんだけど。


「さすがに悪いので大丈夫です。」

「遠慮するなって。」


してないよ。


「まぁ、取りあえず、今日はおつかれ様。またな。」

「はい。また、今度。」

「ネロもまたな。」

「今度は、アポありで訪ねてくれ。」

「気が向いたらな。」


クラト公子は、手を振りながら去って行った。


「もしかして、明日も来るかな?」

「可能性はあるな…」


別に嫌ではないんだけどさぁ。

こう…ソワソワすると言うか。


「とりあえず、部屋に入ろう。外で話す必要はないだろ?俺は、ベッドに寝たい。」

「私もベッドに横になりたい。」


クラト公子と別れると、一日の疲れがドッと押し寄せてくる。

気が抜けたせいかもな。

部屋に入り、今日もベッドへとダイブ。

あー…

体がベッドに沈んでいく。


「ネロ。」

「明日は何をする?」

「…あー?そうだな…」


ネロったら、もう寝そうなんですけど。


「ちょっと、ネロ?」

「明日は部屋でもよくないか?」

「私もそう思うんだけどさ…人が来たら、それどころじゃ無くなるよ?」

「そうだなぁ。」


ちゃんと聞いてるか?


「デウィスリ夫人にも、お礼の品を用意したいし、やっぱり明日は外に出よう。」

「火の街か?」

「そうだねぇ。火の街でミサンガの材料を買いつつ、他のモノづくり体験をしてもいいかも。」

「結局、公子が来た方が都合よさそうだな。」


確かに。

クラト公子、明日も来るかな?


「クラト公子の前で、お礼の品の材料選びをするのもなぁ。」

「デウィスリ夫人のお礼がしたいと言えば、公子も付き合ってくれるんじゃないか?公子の分は、もう買ってきているんだし。アピにも、口裏合わせて貰えば、いいわけだしな。」

「そうだけど。本当にクラト公子が明日来たらね?」


来ないかもしれないし。

というか、クラト公子、来ないとは言ってなかったけど、絶対に来るとも言っていなかった。

だから、クラト公子のことは、明日また、その時になったら考えよう。

明日、外に出る予定を立てたし、ちょっとでもお礼の品の準備を進めておきたいかも。


「ネロ。寝る準備を整えたら、集合ね。」

「集合ってなんだ…?すでに集合しているようなものだろ?」

「いいから、今から一時間後に寝る準備オーケーにしたら、ベッドの上に集合。はい、解散。」

「なんだそれ…」


私は、先にシャワー室に行き、シャワーを浴びる。

そろそろ、お風呂が恋しくなってきたかも。

お湯を少しだけ溜めて、足湯でもしようかな。

うん、最近歩いてばかりだし、そうしよう。

体を洗い終えて、お湯をためる。

徐々に溜まっていく、お湯の中に足をポチャンと入れる。

あー…いい湯だな。

ふくらはぎを手でグリグリと押すと、なんだか痛気持ちい。


「おい、一時間後だろ?」


外からネロの声が聞こえてきた。


「うん。」

「俺もお湯を浴びたい。」

「入ってきていいよ。」

「ふざけんな。」


照れなくてもいいのに。

仕方ない。

ネロにシャワーを譲るか。

私は、体を拭いてホカホカした状態で、部屋に戻った。

ネロはブスッとした顔で、私のことを見ていたので、ネロがシャワーから出てきたら、どうやって機嫌を取ろうかと今から考えるのだった。

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