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158話 コテージ?いや、ホテルですか?


気球の飛行限界時間かぁ…

これは一旦カナリスに帰らないといけない感じかな。


「ということで、湖の方に行くか。」

「え?」

「行かないのか?」


だって、行けないんじゃ…


「一番近くだと湖の方にコテージがある。俺もナトゥラの方に来たときは、そこに泊まるんだ。帰るのなら、送るが…」


湖の方にコテージ…

それは、もちろん。


「行きます。」

「よし。少し急ぐぞ。」


気球は、カナリスとナトゥラを仕切る壁を沿って進んでいく。

気球は、今日一番のスピードが出ている。


う…風冷たいな。

それに暗くなってきた?

気球から覗く景色も段々と暗くなってくる。

確かに、これは危ないかも。


「着いた。気球を降ろすから、しっかり掴まっていてくれ。」


そう言って、シン王子はすばやく気球を下に降ろした。

気球を降りると目の前は、湖…?

これが湖なのかな?

大きすぎてよく分からない。


「おい。こっちだ。」

「はい。今行きます!」


シン王子に呼ばれ、そちらの方に行くとそこには、木でできた高床式の家があった。

シン王子は、その家の手すりに気球を括り付け、刻印を取ってその家の中に入っていく。

私とネロは、シン王子の後に続いて、中に入った。


家の中は、木でできた家具やふわふわのソファー、そして温かい照明。

水道を見ると水は普通に通っているし…

これは、普通に住めるレベル。

オシャレなコテージで生活するのもいいなぁ。


「どこでも好きに見て回っていい。」


そう言うとシン王子は、備え付けの電話の方に行き、どこかに電話をかけ始める。


「いつも通り頼む。」

『お前な!!!帰って来いよ。』

「悪いな。」

『いつもそういうが帰って来たためしがない。』


電話の相手、声が凄い漏れてる。

ラックさんだなぁ…

せっかく、シン王子からお許しが出たんだし。

電話を横目に見ながら、私はネロを連れてコテージの中を見て回ることにした。

まずは、一階から。

リビングには、机にソファー、そしてテレビ。

ソファーに座ってみると体が一気に沈み込む。

うわ…ふわふわソファーじゃん。


「このソファーいいな」


ネロもソファーに沈み込みグデンとくつろいでいる。

いやいや、くつろぎ始めないで?

まだ、お部屋探検は始まったばかりだから。


「おい…」

「次にいくよ、次。」


私は、ネロをソファーから持ち上げ、次の場所へ。

しっかりネロの睨みをいただいて、歩いていく。

そして、リビングと繋がっている、壁に仕切られたお部屋の向こう。

壁で仕切られた隣の部屋には、木で出来た大きなシステムキッチン。

冷蔵庫を開けると中はカラ。

カナリスで前もって買ってきた食材とかを保管するための冷蔵庫だと分かる。

なんていうか…キャンプを思い出す。

まぁ、私がやってきたキャンプは、テントを立て外で火を起こして…みたいな原始的キャンプなんだけど。

オシャレなコテージを借りて泊まる、おしゃれキャンプって流行っているんじゃなかった?

地球の話だけど。


キッチンを出て、まだ行っていないところへ行く。

トイレお風呂完備でもちろんトイレとお風呂は別々。

お風呂には、シャワーと鏡もついていて、お風呂場も人が足を伸ばせそうなほど広い。

お風呂場を出て、再びリビングへ。

いや…快適過ぎるな。

シン王子は、まだまだ電話中ということで、コテージ探索続行。

二階へつながる階段を上る。

一階と二階は吹き抜けのようになっていて、階段を登り切った二階の廊下からでも、一階の様子を見ることが出来た。


二階には、扉が四つ付いていて、部屋が細かく仕切られているみたい。

そのうちの一つを開けて、中を覗く。

中には、ダブルのベッドが二つ。

ということは、ここは寝室。

クローゼット、ドレッサー、机。

ホテルかな?というほどに物がそろっている。

ここが寝室なら他の部屋も…

隣の部屋を開けると、同じような配置の部屋。

二階は、全部寝室ってことだ。

…ホテルだよね、これは。


「ホテルだな」

「だよねぇ」

「ん?まだ上があるみたいだな。」


え?

ネロに言われた方を向くと、梯子が付いていて上に登れるようになっている。


「生活に必要な部屋は、揃っているように見えるけど、まだ何かあるのかな。」

「さあな。」

「登ってみようか。」


私とネロは、上へと続く梯子に手をかけた。

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