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3/17

メイド×問題

寒いですが、温かくしてお出かけくださいね


 気がつくと私は、母親らしき人に、抱かれながら、あやされていた。


 何が気に食わなかったのだろう。

何故か、泣いていた。

あ! お腹が減っていたのだ。


 私は泣き止み、母親らしき人の胸を突く! 

さっさとミルクをよこさんかい! 


「まぁ! フィンたら、どうしたのかな? うん?」


 いや、この世界の言葉わからないし、そもそも、喋れないのだよ!! ジェスチャーでわかれ!! 


「アリア! どうだ? フィンは、泣き止んだか?」


 何か今度は、男性が現れたぞ! 父親ですか? 執事ですか? 私のジェスチャーに、誰でもいいから、気づいて!! 


 私は右手で、女性の乳房を掴み、左手の人差し指で、自分の口と女性の胸を、交互に指し示す。


「あうんああうん...」


 何とか声も出した。

しかし、伝わらない...

ん〜私のハートはロンリネス...


「フィンは、泣き止んだみたいだから、大丈夫でしょう。私達も休みましょう。アルファ! 後は、お願いね」


「かしこまりました。アリア様」


 あれ? 母親らしき人は、私をベッドに寝かすと、離れていく。 赤ちゃんが泣く訳が、わかった気がする。


 思わず、ため息が出た。

生存戦略の為にも、まずは、この世界の言葉を、早めに覚えないとなぁ...

 


 私は三歳になった。

ようやく、この世界の言葉が、わかるようになったのだ。赤ちゃんすげ〜


 まずは、何をおいても、魔法を使えるように、ならないといけない。

だって私は魔法使いを選んだからな! 


「アルファ? 魔法書というものは、どこにあるの?」


「そんなものはございません!」


「えっ? 無いの?」


 私は、衝撃事実を知った...完











 いや終われるか!! まだだ! 俺の物語は、はじまったばかりだ。


「では、魔法使いになるには、どうすれば良いの?」


「魔法使いとは、大変希少であり、才能が無いとなれません。生まれながら貴族であるフィン様には、必要ありません」


 何このメイド! 使えねー


 私は、自室を出て、廊下をよちよち歩いた。向かった先は、父親の部屋である。


 この世界の父は、

ベルギウス・マウル・ルミエール

という名前で、

我が家は伯爵という、貴族の地位を持っていた。


「と・う・さ・ま」


「おーフィン! どうしたのだね?」


 父ベルギウスは、一人息子の私に、甘々であった。


「あ・の・ね! ま・ほ・う・し・ょ・が・ほ・し・い・の〜」


 何故こんなゆっくり、赤ちゃん言葉を使っているかというと、転生者だとバレたくないのと、この喋り方だと、父母受けが良いのだ! 


「何故、魔法書が欲しいのかね?」


「ま・ほ・う・つ・か・い・た・い・の」


「はっはっはっはっは!」


 父ベルギウスは、豪快に笑う。

まるで、私が魔法使いになりたいだけの、餓鬼のようではないか!


 実に、失礼な笑いだ! 


「成る程! フィンは、魔法使いになりたいのだな? だが、お前は、文字が読めるのか?」


 私は首を振る。


「ならばまずは、読み書きから、はじめなさい! 読み書きをマスターしたら、買ってあげよう」


 午後の執務がはじまる前の、空き時間に、

私は、父ベルギウスの膝の上で、読み書きを教えて貰った。


 親がいるって、本当に良いものだな...

何か涙が出てくる。必ず、親孝行します。


 私は、父ベルギウスに甘え終わると、母アリアの部屋に行く。


「か・あ・さ・ま・ご・ほ・ん・よ・ん・で」

 

 すると、母アリアは、私を膝に乗せて、ルミエール伯爵武勇伝という、我が家の武勲が書かれた本を、読んでくれた。


 内容は何でも良かった。生まれ変わったら、両親とコミュニケーションをとり、捨てられないように、しなければならないという感情と、早く読み書きを、覚えたいという気持ちで、あったからだ。


 本日も実に、有意義な日であった。



 私は五歳になった。

今日は何やら、屋敷が騒がしい。

メイド達が、駆けずり回っていた。


 私は部屋の中で、黙々と、読み書きをやっている。だいぶ、出来るようになってきた。

今はメイドお手製の、問題用紙を解いてやったところである。


「流石はフィン様! ですが、些かおかしな所が、いくつかあります」


 私は、何が間違っているというのか、不満顔で、採点された問題用紙を返してもらう。

間違ったり、指摘された箇所を、見ていこう。


「問2 ぬるという言葉を使い、文章を作れ」


「解答 ()()()()()()()←×そんなものありません!」


 しまった! 前世の、あのよく食べたお菓子を、書いてしまった。


「問6 中を使い、文章を作れ」


「解答 ()()()()()()()()()()←いや、ちゃんと屋敷に、いらっしゃいますよ」


 文章としては、合っているが、失礼だったらしい。


「問10 (  )家が向こうに見えた。絵を見ながら、カッコ内を埋めなさい」


「解答 ()()()()()()()()()←まだそれを理解するのは、早すぎる!!」


 またまた、ツッコミが面白かった。


「問12 絵の女性は丁寧にケーキを作っています。何故でしょう?次の文章のカッコ内に、文字を埋めなさい。

絵の女性は、多くの人に(    )ケーキを食べて貰いたいから。」


「解答 ()()()()()()←フィン様私は、ケーキ拷問を受けたくないです」


 またまたナイスな、ツッコミである。

意外と、やり取りが面白い。


「問13 落ち込む友人に、良い対応をして下さい」


()()()()()()()()()←貴族の社交場で、絶対やめてください。正解は、落ち込まないでです」


 お洒落なジョークじゃないか! はっはっは!! 


「問20 釣った魚を塩でしめます。何故でしょうか?」


「解答 ()()()()()()()()()()()()()←×そのしめるではありません。」

 

 アルファには、私がどんな性格か、見破られたかもしれない。


 前世意外とヤンチャでした。すんません。

まぁなんやかんや、読み書きが出来るようになったのは、望ましい。


 私直属のメイドのアルファに、答案の質疑応答をして貰っていたら、下の階の大広間に呼ばれた。


 豪華な食事の数々に、ビックリした。

なんと、私の誕生日の、お祝いの、準備をしてくれていたらしい。


 サプライズというやつだな! 


「誕生日おめでとうフィン! 父さんからは、これをプレゼントしよう」


 父ベルギウスは、そう言うと、魔法書をプレゼントしてくれた。


 何て嬉しい日だ! 最高のプレゼントである。


「とても嬉しいです。大事にします」


 すると、母アリアは、大きな熊のぬいぐるみを、プレゼントしてくれる。


「あ、ありがとうございます」


 母アリアは、私の好みに、敏感ではないらしい。

幼児の時も、アピールしたのに、ミルクくれなかった事、多かったしな! 


 でも母アリアは、満足気である。


「本日は、素敵な誕生日を開いてくれて、ありがとうございます」


 私はちゃんと、みんなにお礼を言った。

もちろん祖父もいた。獄中じゃなかったようだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすいし、ギャグ評価☆5付けたい!
2021/03/03 12:53 退会済み
管理
[良い点] 赤ん坊の心中の訴えが面白いです! そして、あの珍回答!捻くれてますね!笑いました! [一言] 応援してます♪
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