ラブコメ注意警報!
「う~ん!」
爽やかな陽射しの中、シオンはぐっすりと眠る事ができて、良い目覚めをした。
「よし!今日は頑張るぞ!」
シオンはベットの上で拳を上に振りかぶった。
いつもの制服に着替えて部屋を後にした。
すでに表が騒がしかったので聞いてみると、本日の剣魔大会は明日に延期となったらしく、ちょっとした騒ぎになっていたらしい。
「おっ!シオン!起きたのか?」
「レグルスも今起きたの?」
「まぁな。これから邪神との戦いなんだよな?」
レグルスはいつものように余裕が無さそうな雰囲気だった。
「どうしたの?元気ないね?らしくないよ?」
シオンはレグルスを励ますが、レグルスの様子はおかしいままであった。
「シオン………女神リューシン様ですら負けた邪神に勝てると思うか?」
「正直、わからないよ。でも、やれる事はやったし、大切な人を守るために全力を尽くすだけだよ!」
シオンはガッツポーズをして勇気付けた。
「でも、誰かが死ぬかも知れないよな………」
「この馬鹿者が!」
シオンはレグルスにチョップを噛ました!
「いてぇな!!!?」
「レグルス!何をびびっているのよ!」
「なぁ、シオン………邪神を倒したらお前はどうするんだ?消えたりしないよな!?」
レグルスはシオンの両肩を掴んで真剣な眼差しで問い掛けた。
「ど、どうしたのよ!?私は消えたりしないよ!ちゃんと天寿を全うするまではこの世界にいるからね?」
それでもレグルスはシオンの肩を掴んだまま動かなかった。そして─
チュッ!
「れ、レグル………!?」
んー!んんーーーー!!!!
突然のキスにシオンはパニックになる。
「え…………えっ!?」
「シオン………好きだ!」
!?
「邪神との戦いで、お前が死んだらと思うと怖くて堪らない………」
レグルスは顔を下げて小さく呟く。
「レグルス………どうして今なのよ………」
シオンは涙を流した。
「シオン!ごめん!俺、なんて事を………」
レグルスは慌てて腕を放す。
ゴチンッ!
「グハッ!?」
なんとシオンは頭突きを喰らわせた!
「なにしやがる!」
けっこう痛かったので、いつもの調子に戻るレグルスだった。そしてシオンはレグルスの目をみて答える。
「レグルス、私のファーストキスは高いよ!」
シオンはレグルスを置いて歩き出した。
「おい!シオン!?」
シオンは振り替えると指を差して言った。
「返事は邪神を倒したら言うね!」
!?
シオンが何を言いたいのか分かり、レグルスは不敵に笑った。
「ああ、わかったぜ!絶対、生き残って邪神に勝ってやる!」
シオン達は剣魔大会の会場に向かう。その足取りは力強く、頼もしかった。
決戦の会場に行く前に、大勢の兵士が会場を取り囲んでいるのが見えた。
「あれは………!?」
近付くと、近くの建物に誘導された。
「これは!?」
「シオン、ここは兵士の詰所だ。ここなら大勢の人数が収用できるからな」
お父様がやってきた。
「お前達で最後だな?もうすぐ呼びに行く所だったよ」
シオンの父グランはシオンとレグルスを見て頷いた。
「良い顔だ!必ず生きて帰るという意志で満ち溢れているな?何かあったのか?」
シオンは慌てて首を振る。
「な、何もないから!キスなんてされてないし!早く行くよ!」
シオンは逃げるように先に行ってしまう。
ポンッ!
「レ~グ~ル~ス~君?お前はもう私の息子ではない。つまり赤の他人だ。だったら殺しても良いよな?」
いやいやいや!!!!他人でも殺しはダメ!絶対!!!!
般若の顔になったグランの殺気にレグルスは決戦前に死を覚悟するのでした。
愚者の声
「戦いの前に1名脱落…………」




