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発明女王?

ざわざわ!!!

ざわざわ!!!


部屋に居ても表のざわめきが聞こえてきた。


「なんでしょうか?」

「ああ、多分……王族の方々がやって来たんだろう」


なんでしょうか?お父様は複雑な顔をしています。


「どうかされたのですか?」


私はお父様に尋ねた。


「いや……シオンには関係の無い話しだ。それに………うん、封印されていれば……大丈夫だ!」


歯切れの悪そうに言うお父様に、シオンはきっぱりと言い放った!


「お父様!しっかり言って下さい!何の話しですか!?」


「すまん!実はな~お前と王子の縁談の話が上がっているんだ」


なんだってーーーーーーーー!!!!!!?


「お、お父様!私はまだ5歳ですよ………?」

「貴族としては普通だよ。産まれる前から決まっている場合もあるしね」


とんでもない話しだね!?


「で、でもお父様………」

「安心しなさい。シオンは婚約などさせないからね!王族との縁談は断り難いのは確かだが、絶対ではない。例えば王子のスキルが悪かったり……ね。ただ、シオンの場合は発明での実績があるからスキルが悪くても強引にやってくるかもしれない」


またまた何だってーーーーーーー!!!!!!?


それはまずい!虚無の神との戦いがあるかも知れないのに、身動きできなくなる王族になんてなりたくないよ!


「でも、シオンが本当に呪縛の鎖で封印がされているとわかれば、縁談の話しは無くなるだろう。王族という立場で………呪いを受けている娘を貰う事はしない。シオン、その束縛の鎖は遺伝するのかい?」


セレスに聞いてもわからないといわれた。


「すみません。そこまではわからないそうです」


お父様はため息を付いてそうか……と呟きました。


話が一段落したところで、表に出てみるとちょうど部屋の近くに来ていた王子様御一行と遭遇しました。


げっ!?マジですか!?


お父様は平然と微笑みながら挨拶をしました。


「これはレグルス王子にスピカ王女、大きくなられましたな!」


向こうも、こちらを確認して挨拶を返した。


「アクエリアス卿もお元気そうでなによりです」

「アクエリアス公爵様、お久しぶりでございます」


うわぁ~この子達、本当に5歳ですか?大人びてるなー!


『シオンが言っても説得力ないわよ?』


セレスのツッコミをスルーして大人びた二人に挨拶をした。


「お初にお目にかかります。アクエリアス公爵家長女シオン・アクエリアスと申します。以後お見知りおき下さいませ」


シオンを見た二人は驚いたような顔で手を握ってきた。


「貴女が発明女王シオンさんですか!?お会い出来て光栄です!」

「素敵な綺麗な髪ですわね!どんなお手入れをしているのか教えて下さい!」


なんだ?なんだ?なんだ?


「えっと……発明女王ってなんですか?」


シオンは恐る恐る尋ねた。


「知らないのですか!?貴女様が発明された【物】はすでに国に……いえ、人々の生活に欠かせない物となっております。馬車のサスペンション?でしたでしょうか?それ以外にも井戸の水を汲み上げる手押しポンプに、農作物を2倍以上の収穫量を増やすやり方など、素晴らしい発明をされているではありませんか!」


「だから、ちまたでは『発明女王』の2つ名で呼ばれているんですよ?」


………マジですか!?


シオンは興奮する二人に苦笑いしか出来なかったのでした。











愚者の声

「この国の登場キャラの名前は『星』に関係する名を探して付けてます。調べてみると結構、新しい発見があって面白かったです。貴族の家名は星座からです」


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