シオンは活躍出来ない!(予想外な展開)
さて、真面目な話しで剣魔大会へ話を戻しましょう。二日酔いのバカな自国選手を治療してからシオン達は会場へと向かった。
今日から始まる試合はペアでのデュオ戦である。今回、シオンはレグルスとペアとなりスピカとアイギスがペアとなった。レインは出場せず、カレンとカウスのペアで今回は出場する事となっている。
「シオン!今日の試合で俺達の強さを見せつけてやろうぜっ!」
「おうともよ!」
女子?に似合わない掛け声でやる気十分なシオンに、スピカとアイギスは落ち着いていた。
「アイギスさん、今日はよろしくお願い致します。アイギナさんもね?」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
このペアは攻撃主体のスピカにアイギスの防御力でカバーする戦略のペアである。
そしてカレンとカウスペアでは─
「カウス………すまぬ!妾だけ幸せになってのぅ………」
カウスの悲恋を知っているため申し訳ない気持ちでいっぱいのカレンにカウスは言った。
「カレンさん、私の事はお気になさらないで下さい。レインさんの熱烈なプロポーズを見て私も吹っ切れましたわ!」
「カウスよ……」
「アルデバランお兄様以上の人物を見つけて私も幸せになって見せますわ!」
カレンとカウスはお互いに硬い握手をするのだった。ちなみに、接近のカレンと長距離、中距離のカウスとではバランスが1番良い組合である。
「スピカとはブロックが違うから決勝戦でぶつかるね!」
「あら?それには決勝戦まで勝ち上がって貰わないと?」
「言うね!スピカこそカレンに勝てるかな?」
シオンは運良く仲間内とブロックが違った。しかしスピカとカレンペアは同じブロックのためどこかで当たるのだ。
「勝ちますわ!そしてシオンと決勝戦で戦います!」
「いうではないか?妾もレイン殿以外に負けるつもりはないぞ?」
いつもの仲間は今回はライバルである。お互いの全てを掛けて戦うことを誓うのだった。
そして遂にシオンの試合の順番がやって来た。
「レグルス!よろしくね!」
「シオンこそ!怪我は治すからクリスタルブレイクは気を付けろよな!」
やる気十分のシオンは門を潜り抜け、試合フィールドへ足を踏み入れた。
向こうからエルフ族のペアがやってくるはずだ。
少しして、なかなか相手がやってこない。
んっ?
そこに司会のお姉さんのアナウンスが流れた。
『え~、大変申し訳ありません!今回のエルフ側は体調不良のため棄権するとの事です!』
ズルッ!?
んっ??????
『よって、シオン、レグルスペアの勝利です!』
何だってーーーーーーー!????
「な~ん~で~だ~よ~!」
やる気を返せ!!!!
シオンはいきなり水を差され憤っていた。
「ま、まぁまぁ………取り敢えず、体力を使わずに勝てて良かったと思おうぜ?」
レグルスも釈然としなかったが、シオンより冷静で地団駄を踏むシオンを慰めていた。
一方、スピカとカレンは華麗に1回戦を勝ち上がり観客から歓声が上がっていた。
「良いな~羨ましいな~!」
シオンも次こそは!?と、2回戦を楽しみにした。
『2回戦!対戦相手の不調によりシオン・レグルスペアの勝利です!』
うがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!
どーーーーーーーなって、おるんじゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
ふんぬ!ふんぬ!と息を荒立たせ、シオンは爆発寸前であった。流レグルスも2回も不戦勝とは何かあると思い、流石に怪しんだ。
「この他国対抗大会で、2回も不戦勝とは怪しいな?シオン、ちょっと探りに行くぞ!」
「無論だよ!私達の未来が掛かっているんだよ!」
他の人が聞けば勘違いしそうな言葉にレグルスが焦った。
「おいっ!何だよ!俺達の未来って!?」
「だって、このままじゃ私達は何か裏取引して勝ち上がった卑怯者呼ばわりさせられちゃうよ?」
あっ、そういう事ね!
「紛らわしい言い方をするな!早く行くぞ!」
「あっ、待ってよ~!」
シオンはレグルスの後を追って会場内を歩き廻った。
「ねぇ?何処にいくの?」
行く宛もなくさ迷ってもどうしようもない。
「向こうの控室へ行く。選手に会えば理由がわかるかも知れない」
なるほど!流石はレグルスだよ~!
こうして、シオン達は向こう側の控室へ向かうと、意外な話を聞くこととなる。
愚者の声
「シオンは活躍出来ない運命なのです。」




