次の試合はタッグ戦!
大勢の観客に祝福され、薬指に指輪をするカレンの表情は幸せそうであった。
「…………ねぇ?何これ?」
「現実から目を逸らすなシオン………」
シオンはぼーと何が起きたのか理解出来ないように見守っていた。
「まぁまぁ♪流石は私の息子ね!素晴らしいわ!」
お母様は超絶喜んでいたよ!?
「確かにカレン様との婚姻は我がアクエリアス家には最重要事項だったからな。やむおえん!」
お父様もお兄様のやらかした事に寛容であった。
「あ~の~?剣魔大会でのプロポーズは素敵なのですが、よろしいのですか?」
貴族の婚姻は契約のような物であり、勝手に結婚する事は貴族としてタブーである。
「良いのよ~♪この前に話したでしょう?カレン様は勝利の女神リューシン様の娘(そういう設定になっている)なのよ?受肉しても【神】としての神格を有しているわ!つまり、アクエリアス家に神の血が入る事になるのよ!」
!?
ここに来て、ようやく事の重大差に気付いたカウスであった。
「まさか!そんな!?」
「大勢の前でプロポーズをして認められれば言い逃れ出来ないでしょう?しかも剣魔大会優勝者としての実績もあるわ…………なんてね。あの子を見てるとそんなの関係ないのよね。二人共、愛し合っているのがわかるから♪」
お母様は暖かい目でレインとカレンを見つめた。
あ~う~…………なんか釈然としないけどお兄様とカレンが幸せなら良いかー!
「お兄様!おめでとう!!!!」
シオンも大きな声で二人を祝福するのだった。そんな様子をレグルスは複雑な思いで見守っていた。
『レインは凄い。こんな観衆の面前でプロポーズなんて俺には無理だ……』
レグルスの横で脇腹をつつくスピカがいた。
コソッ
「レイン様は凄い方ですね?お兄様はシオンにしないのですか?」
何をするとは聞かない。レグルスは顔を背けていった。
「今は剣魔大会で優勝する事に全力を尽くすだけだ。そしていつ邪神が来ても戦えるようにして、邪神を倒す事が出来たら………そのときは─」
レグルスもレインの行動に勇気をもらい覚悟を決めたのだった。
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シングル優勝のおめでとうと、プロポーズおめでとうを泊まっている高級宿の大広間で祝勝会を上げていた。
「まずはエトワール王国シングル優勝おめでとう!!!!」
「「「乾杯ーーーーー!!!!」」」
明日からも試合はあるが、今は英気を養おう!選手以外に家族や従者など大勢のエトワール王国の人が祝福している。そして、人々の顔は笑顔で溢れていた。
「レイン様!素敵なプロポーズでしたわ♪」
「レイン君、もう1人私の娘もどうかね?」
レインお兄様はある意味モテモテだった。
大勢の人々に質問責めになっている。そしてレインの側でスライムの様に溶けているカレンがいた。
滅多に見ないカレンのとろけ顔を楽しみつつ、夜はふけっていった。
そして翌日、死屍累々の山を掻き分けて剣魔大会デュオ戦が始まります。
…………大丈夫か?
愚者の声
「まぁ、試合前の飲酒はほどほどに………」




