卑怯?いいえ、策士と呼びなさい!
「取り敢えず10Pですね」
アイギスの呼び掛けにシオンは気の抜けた声でそだね~と言った。
あれからシオン達は場所を移動し山の裏手の麓に移動していた。
「あの~シオンさん?何をしているのですか?」
「アイギスちゃん!私の事は呼び捨てにするようにね!命令よ!」
「命令された!?」
シオンは封印解除中しか、魔法やスキルを使えない。シオンはアイギスに指示を出して、穴を掘ったり、木の丸太を作ったりしていた。魔法でね。
「ちょっと力が出せないから罠を作っているんだよ~」
「罠……ですか?」
いまいちピンッと来ないアイギスにシオンは力説する。
「そうだよ!人類は知恵と叡智で繁栄してきたんだよ!頭を使った者が勝つ!ふははははっ!」
アイギスは生暖かい目でシオンを見て誓った!私がしっかしないと!
「見つけたわよ!」
知らない同級生がシオンを見つけて襲い掛かってきた。
「あら?ちょうど良いところに♪」
「シオン!何をしているんですか!?逃げましょう!今、シオンは戦えないんですから!」
アイギスが大声でバラしてしまった。
「へぇ~確か、5分しか戦えないんだよね?すでにバトッた後なのかしら?」
相手のペアが左右から大型のナイフを構えて向かってきた。
「なら!今の内に倒して上げる!」
アイギスは、あわあわっと動揺してシオンはアイギスの頭にチョップを喰らわせ、ロープを風の魔法で切断するように言った。
バシュッ!
「貰ったわ!」
シオンに飛び掛かろうとした瞬間に、地面を踏み抜き落とし穴に落ちたのだった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
全くの虚を突かれ、動転している所をシオンは相手を気絶させた。
「なっ!?」
もう1人も途中で止まり、周りを見渡し身構える。
「さて、後は貴女1人よ?」
シオンは逆に相手に襲い掛かった。
「はっ!」
キンッ!
キンッ!
「くっ!?ああっ!?」
シオンは相手のバッチを切り裂きクリスタルブレイクをした。完全に後手に廻った相手を翻弄し、剣術だけで倒したのだった。
「おっ♪二人倒して30Pゲットだぜ!さっきの分も合わせて40Pだよ!結構良いペースかも♪」
アイギスを見ると驚いた様に震えていた。
「アイギス?」
「シオン!凄いです!」
目を輝かせてシオンを見つめていた。
「わっ!びっくりした。どうしたの?」
「スキルも魔法も使わないで罠と剣術だけで倒した事ですよ!私、半信半疑だったんですよ?」
「まぁ、上手くいって良かったよ~」
シオンは照れ隠しで頭を描いた。
「最後まで頑張ろう!」
「はいっ!」
こうしてシオン達はせっせと罠を作るのに精を出すのだった。
・
・
・
・
・
・
・
一方その頃─
ドーーーーーン!!!!
「う~ん………張り合いがないな?」
「3組で襲って来た所までは良かったのですけれど?」
レグルスとスピカは襲ってきた同級生を返り討ちにした所だった。
「でも、開始早々に90Pか。すぐに勝ち抜けしそうだな?」
「ええ、一時間も掛からないですわね」
「そうだな。でも一時間ごとに変わる変則ルールが気になるんだよな~?」
「そうね。せめて一時間は待ってみましょうか!」
レグルス達は山の中腹で、相手を待つのだった。
愚者の声
「う~ん………他の生徒との実力差がありすぎるだよね~苦戦させるのが難しいぞ!?」




