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剣魔大会とは─

みんなのアイドル、女神セレスティーナです。

ここで剣魔大会について少し話しておきましょう!キランッ☆



『女神セレスティーナの剣魔大会講座!』


年に1回、季節は夏の8月1日に開催されます。期間は2週間行いますが、事前準備や移動により7月の半ば頃から移動を開始して、到着しておかなければならないため、ほぼ1ヶ月間剣魔大会は開催されるのです!

(季節や日付は日本と同じ設定です)


【試合】は

シングル(1対1)


デュオ(2対2)


カルテット(4対4)



この3種目で行われます!

各種順番に、全て別の日で行われる。


故に、全ての種目に参加する事も可能なのです。

しかし殆どの大会参加者は大抵1種目のみエントリーします。理由は簡単で、体力、魔力が持たないから。更に言えば、怪我が治らない場合もあるからです。


しかし、国の事情でランキング1位の最強の戦士を複数の種目に参加させたいと言うのもあり、【シングル】と【カルテット】に参加させるケースが多いのです。理由は【デュオ】の中休みが出来るから、そしてカルテットはチーム戦のためフォローが可能なためだからです。


そして、勝敗について─


勝敗は幾つかあり、まずは戦闘不能になる事。これは意識の消失、戦闘不能な重症と死亡。

※相手を殺しても罪にはならない。


参った。降参すること。



そして、選手は右胸に【五芒星】の【クリスタル】を付け、そのクリスタルを破壊されても負けになるのです。


剣魔大会は基本的に殺し合いがメインではないので、【クリスタル・ブレイク】は実力が劣っていても1発逆転が出来るシステムです。


とはいえ、死亡もあり得る危険が付きまといます。腕を爆破されて回復不可能となり、障害を抱えたまま一生を過ごす事になる場合もあるのです。


以上



「国王様!私は反対です!」


「「シオン!?」」


シオンは両親が危険を伴う事に反対だった。


「シオン!控えなさい!」


父親のグランはシオンを叱ったが、シオンは止まらなかった。


「いいえ、言わせてもらいます!剣魔大会は危険が付きまといます!万が一、お父様とお母様に何かあったらどう責任を取るおつもりですか!」


シオンの剣幕に国王も口をつぐんだ。


『シオン、落ち着きなさい!』


セレスが半透明な状態で出てきた。


!?


「「慈愛の女神セレスティーナ様!」」


『そんなに畏まらなくて良いわ。いつも貴方達の事を見守っていますから。それより、シオンの事を叱らないで下さい。シオンは………前世で家族を亡くしているの。だから今世では両親を亡くしたくないのよ』


「シオン……」


シオンは居心地が悪く視線を逸らした。


「うむ、元々無理なお願いだ。今回は諦めるか………他の一桁台(ファーストナンバーズ)達に頑張ってもらうしかないか?」


国王様も腕を組ながら思考する。


『シオン、私はグラン公爵とレイラ婦人の剣魔大会の参加は賛成よ』


女神セレスの意外な賛同に、国王様が歓喜する。


「セレス!何を言っているのよ!?」


『シオンの心配はわかるわ。でも、両親の気持ちはどうかしら?』


「それは国王様に言われて仕方なく……」


セレスはシオンの両親をチラリッと見た。


『そうかしらね?』


レイラは申し訳そうな顔でシオンに言った。


「シオン、実はね。国王様に言われなくても今年の剣魔大会に出場する予定だったのよ?」


!?


「ど、どうして……!?」


「お前の為だ。シオン!」


「えっ?」


「シオンはセレスティーナ様と共にリューシン様を救う重大な使命があるだろう?そのために今は力を付ける為に修行中だ。だから、強者が集う剣魔大会を肌で感じて欲しいんだ。きっとシオンの今後のためになると思うから」


「お父様……」


「それにねっ、シオン!」


お母様がシオンの手を取って答える。


「私達もまだ若いのよ?」


「ええぇ!?」


「セレス様から修行の手解きを受けて、自分の力を試したいのが一番の理由なのよ♪」


「全くだ。息子達に負けないよう一緒に修行を続けてきたが、やっぱり試したい欲求が強いんだ。だから優勝は約束出来ないけど、国王様の依頼はちょうど良かったんだ」


「それに、子供達に良い所を見せたいのもあるわね!」


「お母様………」


こうしてアクエリアス公爵が剣魔大会に参加する事が決まったのです!








愚者の声

「さぁ、もうすぐバトルが始まりますよ~」


グランとレイラの年齢が27歳、18歳の時にレインを出産設定。レイン9歳、シオン8歳。

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