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ステータス!

王族の方々と話をしていると、遂に私達の番になりました。本来なら王族の方々が最後になるのですが、双子の為にちょっと訳があって先に儀式をする事になったのです。


「ではお先に失礼します」


スピカ王女様は平然としてましたが、レグルス王子は先ほどと違い緊張しているようだった。


「レグルス王子、大丈夫ですか?」


先に行こうとしていた王子を呼び止めてしまった。王子はこちらを見て寂しそうに言った。


「………この判別の儀式で戦えるスキルが無かったら僕の人生は終わりだからね。緊張もするさ」


「そんな大袈裟な………」


お父様がシオンの肩に手を置いて首を振った。


「シオン、大袈裟じゃないんだよ。この世界は戦える事が全てだ。平民ならまだ許される。彼らは作物を作り国を潤すのが役目だから。でも、貴族、王族は違う。彼らの為に戦い、守る責務がある。スキルが全てでは無いが、対外的にも目に見える形で強力なスキルを持っているとわかった方が有利なんだ。弱いスキルしか持ってないとわかれば誰も支持しないんだよ」


お父様はシオンにスキルが全てでは無いと言った為に、それと矛盾している言葉に悲しそうに言うのだった。


相手を牽制するには何かしらの力がある事が必要なんだね。スキル持ちとスキルなしでは、最終到着地点にかなりの差が出てしまうそうだ。


「私は無理ですが、王子は頑張って下さい!」

「はははっ、シオン嬢も頑張ってよ。じゃな!」


レグルス王子はそのまま歩いて行った。その顔は少し緊張が解けた様だった。


「本当に、お兄様には頑張って貰わないと………でなければ、私が皆の期待を背負い戦わなければならなくなるのよ」


ラピス王女がレグルス王子の背中を見ながら呟いた。想像以上に重責を背負っているように見えた。そしてシオン達も儀式の部屋の前まで一緒に移動して、双子の王子と王女を見守った。


「では、行って来ますね」


ラピス王女は緊張した顔でレグルス王子と一緒に判別の儀式の部屋に入って行った。


「二人一緒に調べるのですね?」

「普通は1人づつなんだが、双子のしかも王族ともなれば、それぞれのスキルの確認を誤魔化したり出来ないように同時に調べるんだよ。まぁ、儀式の後に宝珠から魔法のステータス表の用紙が出て来るから不正は出来ないんだけどね」

「司祭様がお金など積まれて不正なステータス表を用意出来ないんですね?」


「そうだね。この儀式の後は自分のステータスが自分で確認出来るようになる。無論、他人には見えない。鑑定のスキル持ちでなければね」


「でも、そのステータス表が盗まれたりしたら………」

「それは大丈夫だよ。その用紙は国が管理する事になっていて、儀式に立ち会う司祭は魔法の契約で他言できないようになっている。すぐに転移魔法で城に送られて、地下深く厳重に管理されるのだよ」


「はぇ~」


シオンは間抜けな声が出てしまった。

意外にハイテクだったよ!?


後は良いスキルが授かっていればいいのだけど………



シオンの祈りも虚しく、儀式の間は絶望に包まれていた。


「ば、バカな…………!?」


地面に両腕を付けて項垂れるレグルス王子がいた。そして戸惑いと困惑しているスピカ王女が重たい口を開いた。


「司祭様!兄と私のスキル結果が逆では無いのでしょうか?」


王族の判別の儀式に立ち会った司祭も困惑しながら答える。


「残念ながら間違いありません……」



《レグルス・エトワール》


《大器晩成型》

《男性/A型》

《人族/エトワール王族》


《成長度》

STR=C

VIT=S

DEX=B+

AGI=A

INT=S


《魔法》

攻撃魔法適正・なし

回復魔法適正・S

支援魔法適正・S


《スキル》

【最強の楯】・回復、支援魔法の効果と範囲を10倍にする。自身のステータス異常無効。回復、支援魔法を習得しやすい。

【魔力超回復】・自然と回復する魔力がめちゃ速い。

【短剣・杖適正】・他の武器より使いこなす成長度が高い。

【???】・不明



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

《スピカ・エトワール》


《姫騎士型》

《女性/A型》

《人族/エトワール王族》


《成長度》

STR=S

VIT=A

DEX=B

AGI=B+

INT=C


《魔法》

攻撃魔法適正・C+

回復魔法適正・C

支援魔法適正・C+


《スキル》

【最強の剣】・攻撃スキル、攻撃魔法の効果を10倍にする。自身のステータスを一定時間増加させる。

【自己超回復】・自身が傷付いても直ぐに回復する。体力(スタミナ)も回復が速い。

【剣・大剣適正】・他の武器より使いこなす成長度が高い。

【姫騎士の資格】・剣技を習得しやすい。カリスマ性が上がる。鼓舞された味方のステータス増加。





この後、この結果がエトワール王国に波紋を呼ぶのだった。




















愚者の声

「レベルは除外しました。めんd………では無くて純粋にスキルの強さのバトルを考えているので」


※今後の展開によっては少し修正が入るかもです!

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