1話 ノーパソ、朝食、ホログラム
優雨扇です。毎日更新…?なにそれ、美味しいんですか…?絶対美味しくないわ。(美味しいからやってくださいね。by女神様)はい。頑張ります…。
はい、(!?)知り合いに人気だったこっちを連載します。
出てきたのは白いノートパソコン。
右下には小さく雫の周りに輪が斜めにかかるロゴと「change the sound」という文字が、オパール色で描かれていた。
斜めにすると色が揺らいで綺麗だ。
まるで、あのホログラムを一つにしたみたいな…。
電源ボタンに触れる。
押し込まずに起動音が鳴る。起動音の響に似たホログラムがぱっと花開く。
機械が動く、小さな小さな音が、耳に馴染む。
クォンッ。
メニューに上書きするような表示。
『起動時の機械音を解除しますか。』
「…サウンド…。
…はぁ!?今の起動の時にした機械音、人工的なのか!?」
yes or noが下に表示され、右上にはiマーク。
パットに指を滑らす音、クリック音が
雨の音に混じらず、乾きをそのままに暗い部屋に反響する。
『このパソコンは基本的にスピーカーいがいからは、マウスパッドのクリック音以外音がなりません。勿論、機械音なんてものはしないのです。ただ、そのせいで精神的異常をきたす方が多くいらっしゃった為、この様な措置を取らせていただきました。』
あぁ、いつも聞いている筈の音が消えている、聞こえないっていうのはなかなかに変な感じだもんなぁ。
ほら、ハイブリッドとかになって音がしないだとか、ずっと聴いていた雑音がある日突然聴こえなくなるとなかなかに変な感じになる。きっと、そんな感じだ。
…ちょっと待て、≪精神異常をきたす方が多く≫…?おいこれ、女神サマから貰ったやつだよな…?女神サマいろんな人に渡していたのか…?ってか、精神異常って…?その人達はどうなったんだ…?
「あぁっ!クソっ!」
頭をかきむしる。痛い。あぁ、そういや爪を切っていなかったな…。
折角今日は休みなんだ。ゆっくり、コレをいじろうじゃないか。
爪を切る。フッ素加工のフライパンを出し、サラダ油をひき、コンロの火を付ける。
点火音。此処にもホログラムが舞う。
適当にあったお歳暮のハムを厚く切り、
指でつまむ、フライパンの上で離す。
美味しそうな音と香りが一気に広がる。
あっ、電気をつけなくては。
ついでに冷蔵庫から、レタスを出す。
さっとあらって手でちぎる。
雫がぱっと宙に舞う。
塩…が無い。
美味しそうな音で出来たホログラム、白っぽいなぁ…。
パシッ。
あっ、触れるんだね。
ぐっと力を入れる。
ぴしぴしっ。
ペロッ。
うん。美味しい。
このままかけちゃおう。
サッとかけて、胡椒を挽く。
いい香り。
あらかじめセットしていた全粒粉のパンが焼ける。
ハムをパンの上に乗せ、空いたフライパンに卵を割る。
カンカン、パンッ!
いい音。この響好きだな。
あぁ、いい感じにハムの油(サラダ油も入ってるけども!!)と混じってうまそーっ。
ちゃっちゃと焼いてハムの冷めないうちに、レタス、卵乗っけて、
時間が命!
いただきますと脳内で言っている間にかぶりつく。
なんつうかもう、とろっと、ジュワッと、シャキッと、サクッと。
レタス実は一回湯通ししたんだ。
シャキシャキ感が上がるからオススメなんだよ。
くぁーっ!我ながらいい感じじゃないかぁっ!うましーっ。
にしてもこのホログラム…一体なんなんだろう。
今分かっているのは、
・触れる。(ただし触ろうと思った時のみ。触らなくて済むっちゃ、済む。)
・ハムを焼いた時のホログラムは、美味しかった。(とゆうか食べれるのだよ。そこが驚き。)
・今んとこ問題は起きていない。
・てか、なんで、音でホログラムが出来ているってことが分かってんだ?
あぁ、いろいろ分かんねぇ事が多すぎるなぁ…。
暖房が効いてきて眠気が…。
今日は休日だから…いいか…また…いじろう…
今度、ロゴの挿絵を入れようかと思ってます。
じゃあねー。明日は更新できます…!たぶん。