表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界旅行記  作者: グロス
5/43

この変態!

喫茶店から出た2人は、少し歩くことにした。

「トリ?」

「なんだ?現。」

「聞いてくれる?」

「ああ、いいけど。」

2人は話し始めた。

「私のお母さんってどんな人なんだろうなって思ってさ。」

突然の質問にトリは少し照れ臭そうにしながら答えた。

「...。ん、まあ優しい人なんじゃないかな。」

「そうよね。きっと優しくって綺麗でなんでもできる人よね。」

(こいつふざけてるのか。)

「いたいた。おいお前らだろ、ドラゴン壊したの。」

トリは驚いて後ろ手に現をかばって刀を構えた。

「現、俺から離れるな!」

「俺の名は影。19番目だ。」

現は状況をよく分かってない。

「誰なの、この人?」

「二十強だ!」

うっすらと存在感があるような無いような感じの物腰。

影と名乗るそいつは強そうとは言えなかったが、自信溢れる感じが妙にいやな感じがした。

「いくぞ。」

消えた。目の前から。

トリは刀を抜く態勢に入った。

影は突然現れた。トリの背後に。

「!?」

トリは不意をつかれた。現が狙われている。

(しまった!)

「現!」

「きゃあー、変態!」

現のパンチが影を殴った。

「ケケケッ。俺には効かないよ。さあ、捕まるが良い。」

「どこを見ている。」

トリの刀が影を切り裂いた。

「何!?」

影は自分に攻撃が通じたことを驚いた。

「俺に物理攻撃は効かないはずが、何故だ。」

影の存在がなくなった。

現がトリに駆け寄った。

「トリ、ありがとう。」


「影の気が消えた。馬鹿な。」

中肉中背の男が言った。

「おかしいな。相当強い奴らだな。」

オールバックの女が付け足した。

「俺が行く。」

獣人の男が言った。

「いきなりだな。これで終わりだな。」

男がニヤリと笑った。

「クククッ。」

獣人の男が消えるように飛び出したその後で男と女が笑った。


「トリー。次はどこに行くの?」

トリと現は、スカイを見て回っていた。

(まずいな。強い奴らがどんどん襲ってくる。どうにかしないと。)

刀を腰から下げているトリは、それを掴んだ。

(さっきの影っいうやつも、現の力が通用しなかった。)

「現、ちょっといいか?」

「何?」

「クラニズムを出る。」

「えー!?」

トリの回答に現は驚いた。

「どうして?」

「やばい奴らが俺たちを狙っている。」

「やっつけようよ。」

少年は黙った。そして重い口を開いた。

「俺達の旅の目的は違うだろう?」

「...。」

現は黙った。トリは少し酷かったかなと思った。少女はお母さんに会う手掛かりを探しているのに。

「ごめん。...お腹減っちゃった。」

「そっちか!」

2人はスカイの宿屋で夜を明かすことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ