モンスターを倒そう
ここは、幻家から北に位置する草原。トリと現とサマの3人はこの先にある森に入ろうとしていた。
現が荷物を持つと、3人は準備完了していた。
「行くぞ。気を引き締めろよ。」
トリが気合いを入れた。
「行くわよ。モグモグ。」
「現、パンは旨いか?」
トリは真剣だ。
サマは相変わらず冷静で、2人のやり取りを流した。3人は森に入っていった。
「気を付けろ!」
トリの声が速いか否か、素早く動く影に3人は足止めを喰らった。
素早く飛び回り、3人を威嚇する影。
トリは剣を抜き臨戦態勢に入る。
現はパンを食べる。
サマは冷静に影を目で追う。
突如、影が現に向かって飛んできた。
「ちっ!」
トリが剣の切っ先を影に向けたが、間に合わない。現はパンを食べているので、無防備。
シュ!
しかし、次の瞬間、サマが片手で影を掴んだ!
「サマ!」
「んぐ。すごい!」
「低級モンスターの類でしょう。恐るるに足りません。」
サマが片手でモンスターを捌いた。
3人は先に進んだ。
広い森の中で、ただサマの持つ方位磁針だけを頼りに進む。その姿は、森の中を探検する子供たちのようだった。
しばらく進んでもモンスターは現れなかった。
3人は休もうとした。その時だった。
ガーー!
巨大な獣の怪物が5匹現れた。見るからに強そうだった。
トリはすぐさま剣を抜いた。現は構えた。
獣の鋭い爪が生えた巨大な手がトリを攻める。
キンッ
トリが剣を盾にガードした。
現はそのすきを見て、獣に思いっきりパンチした。
ドーン
1匹倒れた。
サマは逃げ続ける。
トリが剣を振り上げる。爪対剣。トリの一太刀が獣の体を突き刺した。
ドーン
2匹目撃破。
続いて、現の背後にいたモンスターが爪で攻撃してきた。
現は交わしつつ、ジャンプし蹴りを入れた。
ドーン
3匹目撃破。
サマが残りの2匹を取りに掛かった。
簡単に蹴り倒した。
モンスター撃破
「いえーい、勝利。」
「こんなものか。」
「ふう。」
3人は森のモンスターを倒した。こいつらはどこからやって来たのか、トリは不思議だった。というのも、平和そうな地域にモンスターがいた事が理解できなかったからだ。
「先を急ぎましょう。バゼルが危ないです。」
サマの言葉で一行は港町リュウに向かった。
途中、モンスターはいなかった。
トリはバゼルでいったい何が行われているのか。それだけが気がかりだった。
3人はそのまま森を無事に抜け、港町リュウに向かった。