はいよー
ここは幻家から一山離れた街、クリスタルシティ。トリと現は買い物に来ていた。
「うわー、すごい人混み。」
「ああ、すごいな。」
「見て見てあのお店。おっしゃれー。」
「...おい、現。」
「ねぇ、トリ、あの店寄っていい?」
「頼まれた買い物が先だよ。」
ガーン
現はガッカリした。
「宝から、醤油、味噌、えーと...。」
バビューン
現は小物店に走った。
「おい、おい現。」
トリが追いかけて走った。
トリと現は小物店から出てきた。
「全く、ほら買い物行くぞ。」
「ルンルンルン♪」
2人はスーパーに向かった。数百メートル行った所だろうか。
ドカーン
バリバリ
人が1人投げ飛ばされて、トリと現の前に転げてきた。
「なんだ?」
「ちょっと、大丈夫?」
現が駆け寄ると転げてきた男が言った。
「あいつ...強すぎる。」
「あいつって?」
男が転げ出てきた建物から1人の道着に身を包んだ男が出てきた。
「弱いねえ、もっと修行しなよ。」
「ちょっとあんた、酷いじゃないの!」
現が道着の男に詰め寄った。
「ああ?女かよ。お、そこの剣士俺とやるかい?」
道着の男はトリに目を付けた。
「いや、遠慮しておくよ。」
「ちっ、つまんねえな。」
「あたしが相手よ、来なさい。」
現が詰め寄ると、道着の男はから笑いしながら去っていった。
投げ飛ばされた男に事情を聞いてみると、
「あいつは、クリスタル道着の男だ。このキノコ道場と対立する関係にある。だが、クリスタル道場はこのキノコ道場を舐めていて、全員やられたところだ。」
「オッケーわかったわ。私が行ってくる。」
「だめだ、君ひとりでは到底敵わない。」
「大丈夫よ、行くわよトリ。」
(また、厄介なことになったな。)
トリは現について行った。
看板
クリスタル道着
「たのもー!」
現の一声で中からさっきの道着の男が出てきた。
「おっ、さっきの奴らか。何しに来た?」
「問答無用!」
その道着の男は構えた。
現は走りながら男目掛けてパンチを繰り出した。
男は軽く流して反撃した。しかし、なぜだろう現は流された反動を利用して回し蹴りした。
ドッカーン
「お、お前、強いな...。」
バタッ
その後、道場を全滅させた現と付き添いのトリはキノコ道場に行った。
「え?1人で道場破り?え?したのですか?」
「私けっこうやるわよ。」
「...。」
トリは相変わらずダンマリ。
「ありがとうございます。これでこのキノコ道場も少しは増しな稽古が出来ます。」
その後、トリと現はスーパーに行った。
「全く、遅くなったな。って食うなよー!」
スーパーから買ってきた肉まんを現が食べながら、2人は家に帰った。