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作者「第一回!
WWキャラ紹介〜!
最初はやはり主人公!
ということで、フォン・マーセルさんにお越しいただきました!」
ルーク「主人公は俺だあああああぁぁぁぁ!!」
作者「ちっ、そういえばそうだったな」
ルーク「お前が呼び出した上に舌打ち!?
どんだけ俺の扱い悪いんだよ!」
作者「(チャッチャッと済ませるか)。
ではルークのプロフィールを載せまーす」
・ルーク・リンド
・17歳
・好きなもの(こと)
肉、のんびりすること、平和
・嫌いなもの(こと)
働くこと、戦い、面倒なこと
・得意なこと
料理、逃げること
・苦手なこと
細かいこと、妹
・家族構成
妹、ユキとクロ
作者「こんな所か。
まあ、典型的なグータラ人間だな」
ルーク「うるせえ!
グータラで悪いか!」
作者「うん、悪い」
ルーク「即答!?」
作者「あとは…………ああ、お前妹がいるんだな」
ルーク「ああ、まあな…………」
作者「歯切れが悪いな?」
ルーク「いや、実は妹に嫌われててな………」
作者「あー、分かるー。
お前見てると無性に殴りたくなるもんな」
ルーク「そこまで!?」
作者「だってお前………可愛い幼馴染みと可愛い剣二人(?)と妹がいるって……………死ね!!」
ルーク「ただの妬みじゃねえかああああぁぁぁぁ!!ってうわっ!?
本気で刺しに来るな!」
作者「妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい…………」
ルーク「作者がぱる〇る化した!?
に、逃げよう!」
作者「妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい………」
※作者がぱ〇ぱる化したため、本編に入ります。
俺が呆然と女の子を見ていると、女の子は今が逃げるチャンスと見てか突然走り出した。
「あっ、待っ………」
咄嗟に呼び止めようとしたが女の子は無視して倉庫から出ようとして………
ずるっ びたんっ!!
思いっきり足を滑らせて転んだ………いや、転んだなんて易しいものじゃない、アレは床へのダイブだ。
「お、おーい、大丈夫かー?」
………呼び掛けてみるも返事はない、ただのしかばねのようだ。
《阿呆なことやっとらんで介抱せんか!!》
「あ、ああそうだな」
クロヒメに怒られ近寄ろうとすると、女の子がよろよろと身を起こした。
「お………生きてたか…………」
呟くと女の子がキッ!とこちらを睨んで言った。
「な、何見てるんですか!」
女の子の剣幕に若干押されながらも返答する。
「い、いや、目の前であんなコケ方されたら誰でも見るだろ………」
「………っ!!」
俺がそう言うと女の子は黙り込んでしまった。
流れる沈黙。
「(た………耐えられない!
ヘルプ!誰でも良いから、この状況を―――!)」
『おい!見つけたぞ!!』
『目撃者がいるぞ!!
殺せ!生かして返すな!!』
…………誰でも良いとは言ったがお前ら(帝国兵)は予想が
ヒュンッ!
銃弾が頬を掠め、一瞬血の気が失せるのを感じた。
クロヒメの能力で逃げたい所だが………アレは俺一人しか通れない。
俺がここで逃げたらこの女の子は確実に捕まってしまう。
どうなるかは分からないが、女の子の様子からロクでもないことは確かだ。
なら………戦うには十分だ!
「悪い………ユキ、クロ。
今からちょっと無茶するぜ!」
《了解じゃ。妾はマスターに従おう》
《…………私も。
………命令を、マスター》
即答した二人の言葉にこんな時だが少し嬉しくなった。
「あ、あの、アナタは逃げてください!
あの人達の目的は私だから………!」
女の子が必死な様子で俺に訴えてきた。
自分が少なくとも良い目にはあわされないと分かっていながら、見ず知らずの奴にここまで心配そうに言えるなんて、この女の子はとても優しい子だな。
教官にこの子の一万分の一でも優しさがあったら…………いや、今は集中しよう。
「いいや、俺は逃げねえぜ」俺はユキとクロを鞘から抜きながら女の子に言う。
「なっ…………!?
どうしてですか!?
あの数を見てください!
あなた一人じゃ死んじゃいます!」
「あちらさんに逃がす気がこれっぽっちも無さそうだし…………それに、俺は女の子を置いて一人だけ逃げるような奴に成り下がった覚えもねえ」
俺の言葉に女の子は少し黙った後、ポツリと呟いた。
「………アナタは………お人好しです…………」
「お前ほどじゃないけどな」
そういえば名前を教えてもらってなかった。
この戦いが終わったら教えてもらうとしよう。
「よし、行くぜ!!
クロヒメ!シラユキ!」
俺は黒と白の剣、両方を構えて帝国兵に突撃した。
「氷の刃よ、ここに宿れ!
凍刃!」
シラユキから冷気が漂い始める。
帝国兵の放つ銃弾の雨をクロとユキで弾きながら、帝国兵の一人に接近し斬りつける。
ギインッ!
しかし、剣は鎧に軽くキズをつけただけで、弾かれてしまった。
『はっ!残念だったな!
そんな剣じゃこの鎧は貫けねえぞ』
「誰が一々そんな硬そうな鎧壊して回るか」
『………ああ?
負け惜しみか、この家畜国家………』
言いかけた帝国兵が固まった。
斬りつけられた場所からどんどん凍っていってるのに気づいたからだろう。
『なっ………何なんだこれはっ!?
う、うわああああ!?』
そして凍結は見る間に全身に及びその帝国兵は動かなくなった。
『ちぃっ!その剣に触れるな!
遠くから仕留めろ!!』
リーダーであろう男が叫ぶと同時に、帝国兵が一斉に銃弾をばら蒔き始める。
「ちょっと我慢しろよ!」
「え………きゃっ!?」
帝国兵が銃を構えると同時に、女の子を抱き抱え、近くにあった金属製の箱の後ろに隠れる。
弾が俺の頭やら服やらを掠めて行ったが、何とか女の子には一発も当たらずに隠れられた。
「大丈夫か?」
「は、はい………でもどうするんですか?」
女の子が不安そうな声を出す。
確かに銃弾飛び交う中を飛び出すのは難しい。
しかし俺はニヤッと笑う。
「安心しろ、俺にはこいつらがいる………ってことで頼むぜ、クロヒメ!」
俺はクロヒメを振り、目の前に空間の裂け目を作る。
「えっ?」
女の子の声を置き去りして裂け目に入り、出たところは帝国兵の後方だった。
「シラユキ!千氷繚乱!!」
氷の棘が次々と生えながら帝国兵に迫る。
帝国兵が何人か気づくが、回避は間に合わず数人が鎧の関節部分の薄い部分に棘が刺さったり、鎧にぶつかって吹き飛ばされる。
『こいつ、いつの間に!?』
『後ろだ!後ろにいるぞ!!』
帝国兵が反転し、銃を撃つ直前にクロヒメを振り再び裂け目に入る。
『どこに…………っ!?』
次に出現したのは帝国兵の横。
「氷棺!」
気づいてない帝国兵の一人を氷の棺に閉じ込め、帝国兵が気づいて振り向くと同時に
「氷雪吹き荒れろ!
ブリザード!」
俺が叫ぶと同時にユキを振ると、白い豪風が吹き荒れ帝国兵がまとめて何人か吹き飛ばされる。
『くそ!何て奴だ、化け物め………!!』
リーダーが心底忌々しそうに吐き捨てる。
この調子なら全員倒せる!
勢いに乗った俺はクロを振って移動しようと………あれ?裂け目が…………出ない?
「おい、クロ!
どうした!?」
《…………疲れた》
…………は?
《もう疲れたのじゃ…………これ以上は………無理………くう》
「この状況で寝てんじゃねえ――――!!」
有利な状況から一転、俺は窮地に立たされた。
帝国兵が訝しげな目で俺を見ている。
「くそ!こうなったらユキ、俺達だけで―――」
《…………すや》
お前もかーーーーーい!!
いくらしばらく戦ってなかったとはいえ、平和ボケしすぎだろお前ら!?
能力が使えない以上、こいつらはただの剣だ。
剣に心得がないことはないが、俺の戦い方はこいつらに合わせて特化しているので、こいつらが使えないと少なくともまだ十人近くいる帝国兵全員を倒すことはできない。
つまり、俺大ピーンチ。
帝国兵の皆さんも俺が何らかの不調をきたしているのに気づいたようで、目にさっきまでの恐怖ではなく殺気を込め始める。
俺の背中を冷や汗が落ちた。
………どうする?ここは俺も寝るか?寝てしまうか?
『何か知らねえが、今がチャンスだ!
奴を殺してアレをさっさと回収するぞ!!』
リーダーが指示を出すと、帝国兵が素早く武器を構える。
くそう………こんな所で………こんな死に方なんて………真面目に嫌だあああああ!!
俺は二人を何とか起こそうと柄同士をぶつけ合わせようとするが………その前にリーダーの号令がかかった。
『撃てえ!!』
しかし、鳴り響いたのは銃声ではなく―――
「炎竜牙!」
ドゴオオオオン!!
倉庫の壁を吹き飛ばした轟音だった。
吹き飛ばされた倉庫の壁から入ってきたのは――赤い髪をたなびかせたフォン、その後に続いてリリィが入ってくる。
「フォン!
てめえには後で色々言いたいことがあるが、今はマジでサンキュー!!」
俺はフォンの奇襲に浮き足立っている帝国兵に接近し、鎧の隙間から腕を斬り裂き蹴り飛ばす。
もう一方ではフォンが鎧越しに炎打を叩き込み、帝国兵を一人一人倒していく。
『くっ…………!!
こうなったらアイツを殺せ!!
共和国に渡すな!』
リーダーの男が指示を出し、残った帝国兵が銃についているグレネードを、女の子が隠れているコンテナに向ける。
「っ!!しまっ………!?」
俺が動くより早くグレネードが発射され、コンテナに向かっていく。
「水よ、何よりも強固な壁と成れ、アクアウォール!」
しかし、グレネードは突如立ち塞がった水の壁に阻まれ、爆発。
轟音が倉庫を揺らしたが、コンテナは無傷だ。
「サンキュー、リリィ!!」
「こっちは任せて、ルー君!」
リリィの言葉に頷き、帝国兵の一人の足を剣で払い崩し、柄で殴って倒す。
そのままリーダーに向かう。
『クソが!クソが!
このクソ化け物共がああああああ!!』
リーダーが喚きながらばらまく弾丸を避け接近し、上向きに腹に剣を叩きつける。
『ぐえっ―――』
衝撃で浮いた体を力一杯上から剣を叩きつけて地面に落とす。
リーダーはしばらくピクピクと痙攣した後、動かなくなった。
鎧があるから死んじゃいないだろう。
俺はようやく気を緩めフォンに向き直る。
「さあて、さっき俺を見捨てやがったことについてじっくりゆっくり話し合おうじゃねえか………!」
「今はそんなことをしている暇はない」
「そんなこと!?」
級友をあっさり見捨てたことをそんなこと呼ばわりするとは………お前は悪魔か!
「ルー……、君、ひっく、ご、ごめんなさ………」
「い、いや!お前は悪くねえから!な!」
代わりにリリィが泣きながら謝る始末である。
「で、何でここに俺がいるって分かったんだ?」
俺はリリィがこれ以上泣かないよう話題を変える。
「お前と分かれた後、帝国の追っ手を退けてからお前を探していた最中に戦闘音とお前の声が聞こえ、後はお前が見た通りだ」
これで説明は終わりとばかり口を閉じる。
まあ、分かれた後のことは大体分かった。
しかし一回は見捨てられたが、探してくれるとはフォンも思ったよりは良い奴―――
「もうすぐ帝国司令部制圧が始まる。
さっさと行くぞ」
そう思っていた矢先、フォンがそう言って踵を返し倉庫の外へ歩いていく。
…………どうやら戦力になるから拾われただけらしい、くそ、感動して損した。
「あ、待て。
実はさっき一般人を保護したんだが………」
「なに?」
俺は女の子を呼ぼうとコンテナの陰に回り込んで―――
「…………すう」
…………寝てやがる。
あのドンパチの中、よく寝れるなっていうか人が生きるか死ぬかの戦いをしている最中に寝るとは……………。
腹が立ってきたので女の子にススッと顔を近づけ
「ふっ」
「ひゃああっ!?」
耳に息を吹き掛けると女の子が跳ね起きた。
ざまあみろ。
「ぞわっと!背中がぞわっとしました!」
「一人だけ寝てるからだ。
おら、もう終わったぞ」
俺がそう言うと女の子は、キョロキョロと辺りを見回し、帝国兵が全員倒れてるのを見て歓声をあげた。
「す、凄いです!
一人であの数を倒したんですかっ!?」
女の子の羨望の眼差しが心地良い。
まあ、実際にはフォンにも手伝ってもらったが、黙ってれば分かるまい。
「っと、そうだ。
フォン、リリィ、この子だ」
俺は二人に見えるよう女の子をコンテナの陰から移動させる。
「………人間、か」
「わあ!可愛い!
私リリィ、あなたのお名前は?」
リリィの言葉で俺も思い出す。
そうだ、俺もこの子の名前まだ知らねえ。
フォンは興味ないのか「見張りに行く」と倉庫を出、ある種の期待が入った目を向けていると、女の子は
「…………」
と黙ったままだった。
「おい、どうしたんだ?」
俺が呼び掛けるも女の子は反応しない。
「まさか………名前が分からないのか?」
俺が尋ねると女の子は「…………はい」と頷いた。
しかしその後、女の子は「でも」と続け
「周りの人から呼ばれていた名前なら覚えてます」
「…………?
妙な覚え方だな、まあそれでいいから教えてくれ」
俺が言うと女の子は頷き―――
「サイ………セ………ユニットです」
…………え?
「ごめん、もう一回」
「ですから、サイシュ…………セイ………ユニットです」
…………ヤバイ、最後しかはっきり聞き取れない。
リリィも怪訝な顔をしていることから、俺がではなく女の子の言葉に聞き覚えがないだけだろう。
でも、名前を聞いた手前、何回も聞き直すのは気が引ける…………よし、ここは唯一はっきり聞き取れたユニットで。
「あー、うん分かった。
ちょっと長いから……ユニ、と略すのはどうだ?」
「ユニ…………良い名前です、気に入りました!」
女の子が喜んでいるのを見て、密かに胸を撫で下ろす。
「さて、フォンを待たせてるしそろそろ行こうぜ。
さあさあ」
俺は話を蒸し返されない内に移動を促す。
ふう………あ、一個忘れてた。
俺はユキとクロを鞘から出し
「いつまで寝てんだああああああ!!」
ガギインッ!!と思いきり剣同士をぶつけ合わしたのだった。
――――END――――
作者「さて、何しようか」
ルーク「結局、思いつかなかったんだな」
作者「いや、いくつか思いつきはしたよ?
最近の俺的神曲紹介とか、俺的神アニメ紹介とか」
ルーク「やめい!」
作者「だからやめてあげたんじゃないか」
ルーク「というかWW、関係なくなってね?
せめて何かWWに関係のある内容にしろよ」
作者「うーん…………はっ!閃いた!
WWで使われた銃や、兵器のプロフィールを載せるってのは!?」
ルーク「駄目に決まってんだろ!!
なに『名案!!』みてえな顔してんだ!!
誰もついて来れなくなるぞ!!」
作者「うーむ、思いつかない。
しょうがない、次回の予告やって終わるか。
次回、戦う!?」
ルーク「誰と!?」
作者「終わり!」
ルーク「待て!これは投げす」
――――END――――