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ワールドウォーズ  作者: ブラックシュミット
4/20

作者「ということで今からキャラ紹介をする!」

ルーク「いや、どういう訳だよ、説明しろよ」

作者「ちっ」

ルーク「てめっ、今舌打ちしたな!?」

作者「ほら前回ネタがないって話しをしただろ?」

ルーク「ああ、したな」

作者「あれから色々考えたんだ………。

そうして試行錯誤の末、考えついたのが………キャラ紹介だ!」

ルーク「普通真っ先に考えつくだろ!

試行錯誤の末、ようやくかよ!」

作者「ではそろそろキャラ紹介を…………はっ!?

もう時間が!

どっかのバカが細かい所に絡んでくるから!」

ルーク「いや、細かくねえよ!!

過程は大事だろ!」

作者「というわけで、キャラ紹介は次回の後書きでやります!

あのキャラのあんな秘密やこんな秘密を大紹介!

皆さん、お楽しみに〜」

ルーク「お楽しみに〜…………ってまた本編に触れてねええええええ!!」

中央広場に着くと訓練生達がクラスごとに並んでいたので、我がクラスを探してうろうろしていると

「あ、ルー君だ!

よかった………生きてたんだね」

リリィが手を小さく振りながら長い水色の髪を揺らし駆けてきて、本気で安堵した顔をする。

「………俺はリリィにまですぐ死ぬそうだと思われてるのか?」

俺はリリィにまで第一声に生きてたと言われ少しへこんだ。

《マスターの普段の態度を見てれば仕方ないじゃろうのう》

《…………自業自得》

剣二人がテレパシー(のようなもの)で言うのを剣の柄を叩いて黙らせる。

図星を突かれたからじゃない、俺にしか聞こえないように話してるとはいえ、これだけ人が多いといつ気づかれるか分からないからだ。

「………ルー君?」

リリィが俺を見ながら首を傾げたので慌てて誤魔化す。

「い、いや今から作戦だと思うと緊張してな」

「え………ルー君も緊張するんだ………?」

リリィが不思議そうに言うので思わず項垂れる。

「…………おいおい、俺は一応お前と同じ歳なんだけどな」

これでも少しは緊張してるのである。

俺だって普通の学生なんだからな。

《少しというのは普通ではない気がするがのぉ》

《…………同感》

黙らっしゃい。

「ご、ごめんなさい!

ルー君が老けてるように見えるとかそういうんじゃなくて…………!」

リリィは俺の言葉にわたわたと慌てながらフォローに見せかけた追撃を喰らわせてきた。

天然怖い、そしてまだ作戦前なのに俺、(心が)瀕死なんですけど。

「委員長、それでは話が進まないだろう」

溜め息混じりの声に振り向くとフォンがいた。

「やっと来たなルーク、お前が最後だ。

見ての通り今はクラス毎に並んでいる、作戦時は決められた隊ごとに動くことになる。

お前は、第423分隊………俺と同じだ」

「あ、私とも同じだねルー君!」

ふーむ………フォンが一緒か。

なるべく戦いたくない俺にとってフォンがいるのはすごく助かる。

ユキとクロのことを知られたくはないからな………ってそうだ、フォンも見てんだった。

俺はフォンに近づいて声をひそめる。

「(ところでフォン。

ユキとクロ―――インテリジェンスソードのことなんだが)」

「(………分かっている。

お前は隠しておきたいんだろう?

俺は本人が話すつもりのないことを話すつもりはない。

それに俺は剣に興味はない)」

フォンが真面目にそう言っているのを聞いてホッとする。

この様子ならユキとクロのことを他の人―――特にお偉いさんに知られることはなさそうだ。

「(だが―――)」

フォンは静かに続ける。

「(遅かれ早かれお前の剣のことは知られるだろう。

俺が言わなくとも先伸ばしにすぎないと言うことも頭に入れておけ)」

「(………分かってる)」

俺は神妙に頷いた。

フォンの言う通り、これからの戦いでユキとクロを使わざるを得ない時が必ず出てくるだろう。

俺はさっきの大佐の時のように、仲間や知人が死にそうになってるのに見て見ぬ振りするのは無理だ。

例え後々面倒なことになると分かってても、俺はそういう状況になったら躊躇いなく使うだろう。

「(ならいい)」

フォンはそう言うとさっさとクラスに戻っていった。

「ルー君、私達も行かないと」

「ああ、今行く」

さーて………なるべく楽な所に配置されるよう祈るとしようか。

《締まらんのう》

《…………チキン》

「うるせえ!」

つい口に出してしまったせいで隣にいたリリィに勘違いして泣かれ、周りにいた奴らから殴りかかられた。

…………くそ、てめえら二人とも覚えとけよ。

―――――――――――

作戦会議も終わり俺達はなるべく敵に見つからないように市街地を進んでいた。

ちなみに教官からの指示は、敵の司令部の位置と突撃してこいの一言だけだった。

シンプル過ぎて涙が出てくる、もっともほとんどの野郎どもには「シンプルでいい!」と大絶賛だったがな。

「敵は少なくとも500はいるらしいな………」

俺は教官から聞いた敵の数を思い出しながら言った。

こちらは数では上だが作戦も何もない上に、あちらは正規軍でしかも実践経験がある。

おまけに司令部なら防備も厚いはずだ。

ただでさえこちらは攻める側で不利だというのに作戦なしでどうにかできるんだろうか?

先行きが不安すぎる。

だというのに………

俺はげんなりした表情を後ろに向ける。

『おー!これうめえぞ!!』

『軍用食ってマズイって聞いたんだけどな』

『俺はこのわさび魚ってのが………』

何でこいつらはこんなに能天気なんだ?

俺は、はしゃぐクラスメイト達を見ながら溜め息をつく。

そもそも軍用食なんてどっから………いや、そんなことはどうでもいい。

こいつら今から敵地に行くってこと忘れてないか?

「おい、お前ら………」

『いやー、まさかくすねた軍用食がこんなにうまいとは』

『俺のなんてそこら辺に落ちてたやつだぜ?』

「人の話を………」

『お、このわさびソースも中々………』

『おい、聞いてくれよ!

今、醤油サバ缶と味噌サバ缶を足したらなぁ!』

「聞くのはてめえらだああああああああ!!」

思わずキレて声を張り上げた時

『おい、何だが向こうの方で叫び声が聞こえたぞ!』

『ああ、敵襲かもしれん!

迎撃に行くぞ!!

本隊にも連絡を取れ!!』

『『『『……………』』』』

「『あーあ、お前のせいで見つかった』みてえな目をするな!

てか、何で俺の声だけ届いてんだよ!?」

ともかく見つかった以上は仕方ない、俺達は出発前に決めた分隊ごとに散開した。

『いたぞ!あそこだ!!』

「げっ!?もう見つかったのか!?」

声の方を見ると4人の帝国兵が武器を手にやって来た。

リリィは怖がって戦闘どころじゃなさそうなので、俺とフォンが相手することになる。

「半々な」

「了解だ」

俺とフォンは同時に駆ける。

二人なら体術で十分だ。

それにユキとクロはできればあまり人目につかない所で使いたいからな。

『死ねぇ―――!!』

帝国兵が撃ってくる銃弾を左右ジグザグに動き、かわしながら一人に肉薄し掌底で吹き飛ばす。

『くたばれ―――!!』

もう一人の帝国兵が銃を乱射してくるのを、跳んでかわし相手の背後を取って首を絞める。

酸欠で帝国兵が崩れ落ちるのを確認し、フォンの方を向くとあちらもすでに倒し終えていた。

「あの………ごめんなさい………私だけ戦わないで………」

リリィが申し訳なさそうな顔をして謝ってきたのでフォローする。

「気にすんな。

女を男が守るのは当然だ。

なあフォン?」

「そうだな」

リリィはそれでもまだ申し訳なさそうな顔をしていたが、まあアレはリリィの性格だからな。

《マスターとは真逆じゃのう》

ニヤニヤ口調でクロが言ってきたので柄を叩く。

「黙らっしゃい。

お前は喋りすぎだ、少しはユキを見習って」

《………マスターは神経が注連縄より図太いから…………》

「……………」

《見習って?何じゃ?》


「…………お前ら二人とも黙ってろ」

俺はリリィとフォンに聞こえないように溜め息をつく。

「ルー君、置いていかれちゃうよ〜」

リリィの声に顔を上げるとユキとクロに気を取られていたせいで差をつけられたみたいだ。

「ああ、今い………」

そう言いかけた時だった。

『おい、こんな所に侵入者がいるぞ!!』

『ここまで来させるとは………前線の部隊は何をやっていた!?

とにかく殺せ!!』

俺とリリィ達を遮る形で帝国兵の増援が現れたのである。

しかもストライカー10体、歩兵が50人と大部隊だ。

「フォン………任せて、良い」

俺がそう言いかけた時、帝国兵越しにこんな会話が聞こえてきた。

「…………無理だな、数が多すぎる。

撤退するぞ」

「で、でもルー君が!」

「奴なら斬り抜けられる、さあ行くぞ」

「ちょ、まっ、フォンてめえ!?

褒め殺しかよちくしょう!!」

そして気配がとんどん遠ざかるのを感じ本気で焦る。

「うそん………マジで置いてかれたぜ………」

そしてよりにもよって帝国兵の注意は全て俺に向いていた。

『リーダー!二人のガキに逃げられました!!』

『大丈夫だ、付近にいる部隊に通信を送った。

直に殺されるだろう………それより今はこいつの始末だ。

これ以上ここをうろうろさせるな!』

ガスマスクを被った帝国兵がそう言うと、他の帝国兵が一気に押し寄せてきた。

「くそ、数が多すぎる…………!」

《ワシらを使って蹴散らせば良いじゃろう?

ここなら人目を気にすることもあるまい?》

「ここは敵の司令部の近くなんだぞ?

戦ってたら次々と増援が出てきてキリがねえ」

《…………なら?》

「三十六計逃げるに如かずってな!

クロヒメ!」

俺は黒い剣を抜き放ち、目の前の空間を斬る。

すると斬線に沿って空間が裂けた。

俺はそこに飛び込み、俺が飛び込むと同時に裂け目は閉じる。

『なっ!?見失っただと!?

くそ、探せ探せ!!

絶対にアレを見られてはいかん!!』

リーダーのヒステリックな叫びがどんどん遠くなり…………俺は近くの路地からヒョコッと顔を出した。

「………ふう。行ったか」

俺は冷や汗を拭いながら安堵する。

今のはクロヒメの、空間を斬る能力で、あの場とこの場との空間を斬り裂き移動………要するにちょっと違うが瞬間移動みたいなものだ。

ただし、目で視認できる所までしか移動できないがな。

《危なかったのお》

《……危機一髪だった》

「くそ、フォンには後で絶対文句言う」

《まあマスターの生命力は害虫並みじゃから置いてったあやつの判断は正しかったの》

《…………同感》

「誰が害虫だ!

今現に死にかけたろうが!!」

クロとユキとそんな他愛のない話をしていると

『…………つけたぜ!

手間かけさせやがって!!』

『さあ、大人しくついてこい!!』

そんな会話が聞こえてきて、俺は声の方へ駆け出した。

すぐ近くの倉庫から帝国兵の怒鳴り声と、時折銃声が聞こえてくる。

「クロヒメ!」

俺はクロヒメの能力で倉庫の壁を空間ごと斬り裂いて突入する。

中には帝国兵が数人と、フードを被った俺より一回り小さい人がいた。

帝国兵は俺の登場に動揺し隙ができている。

「いくぞ!シラユキ!!」

俺はユキを床に突き刺した。

「凍える世界へ誘え!凍結境界!!」

俺が叫ぶと帝国兵の足元から急速に凍りついていき、瞬く間に全身を飲み込んだ。

隣の人は………無事か。

ちなみにユキを使ったのはただ単に隣の人へ攻撃が及ぶのを防ぐためだ。

性格からかクロは繊細なコントロール力は苦手だからな。

《やかましいわ。

それより、はようここを離れんとまた増援がやって来るぞ?》

「おお、そういえばそうだ。

よし、取り敢えずここを離れるぞ」

俺はフードの人に向き直る。

さっきの会話からするにこの人は理由は知らないが、帝国兵が血眼になって探してる人物だ。

ここにいるとまたさっきみたいになるかもしれないし………連れてってあげた方が良いだろう。

「あんたも一緒に………」

手を取って歩き出そうとした時、動いたからかフードが外れた。

「あっ……………」

意外に高い声だな、と思って何気なく顔を見て………固まった。

帝国兵が血眼になって探してる人物は、軍の偉いおっさんや、議会の大人達かと思っていたのだが、フードの中から出てきたのは、白く長い髪、赤い瞳、そして妖精のように儚く、どこか浮世離れした顔立ち、そうどこから見ても………

「女……の、子………?」

――――END――――

作者「……………」

ルーク「おい、どうした作者。

予告するんだろ?」

作者「飽きた」

ルーク「は?」

作者「予告飽きた」

ルーク「いやいや!まだ三回しかやってねえよ!

お前はどんだけ気分屋なんだ!?」

作者「良いんだよ!

小説の後書きは、作者が自由に暴れられるものだって俺の尊敬する作者さんも言ってたし!

というわけで、次回からは予告をやめて別のことをやります。

思いつかなかったら後書きは真っ白で出します」

ルーク「原稿の〆切に間に合わなかった漫画家か!!」

作者「あ、それかジャ〇プの巻末コメントにするかも」

ルーク「どんだけやる気がないんだ!?」

作者「とりあえず今日は予告をして終わりましょう。

次回は…………出会う!?」

ルーク「みじかっ!!

何とだよ!?」

作者「ではまた次回〜」

ルーク「丸投げんなああああああぁぁぁぁ!!」

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