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携帯電話
いま私には友達がいる。
でも顔も名前も知らない。
間違い電話からできた友達だ。
女の子で可愛い声だ。
いつかあいt・・・
プルルルルルルル――――
「もしもし?」
『あ…もしもし?』
その子だ。
「どうしたの?」
『ちょっと…話したいことがあって…』
「なに?」
『あぁ!やっぱだめ!今から家に行くね!』
「あ、うん…」
プツッ ツーツー
な…なんだろ?
あれ?
そういえば…あの子…私の家なんて知らないはず…
後ろに気配を感じて後ろをむくと…
『いっしょに…
プツッ ツーツー
あ。怖くないかな…これ。