終わらない本 作・皆川 優香
…き…消えた…?
「………」
「ほ…本読んで…今もずっと読んでいるの…」
??? 全く意味が分かりません…。
でも…なんかワケアリっぽいから、あんまり踏み込まない様にしよう…。
「…あ」
え?
「これ…」
優香ちゃんは、私の後ろを指さした。? 何かあるの?私が、振り返ってみると、1冊の本があった。 これは?
「えと…わ…私の…本…」
本?なんだろ、今の流行って…
「チ…違い…ま…す…?」
え?違う?じゃあ、スゴイ渋いほんとか…。
「そ…れも…ちが…います…自分の…かい…た本…です・・・」
え!?自分で本を書いたの!?すごい!!読んでみてもいい?」
「あ…はい…」
ありがとう!んーっと…何々…、
「じゃあ、私…けーき…作ってきます。チョコレートでいいですか?」
えっ、別にそんなことは…
バタバタバタバタっ!!
って…行ってしまった…。それにしても足音大きいなァ…。…て、失礼か…、初対面の人にそれは…。
で、さっそく、本を読み始めた。題名は…
〈終わらない本 作・皆川 優香〉
…えーと…ホラーだったのか…。ちょと苦手なんだよね。だからって読まないのも失礼だし…どっちにしろ、ほかにやることないし…あ、「てんでんまいわいの遊び」はどうだろ、って…何ソレ。ふぅ…もう読むしかないかぁ…うぅぅぅ…
もう開こうとするだけでゾクゾクするよぉ…。
ピラ…
〈第1話 携帯電話〉
「てんでんまいわいの遊び」なんてありません。ハイ。