表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紙ヒコーキ  作者: 魂茶
2/2

遠い過去

きっと。

僕が飛ばしたあの紙ヒコーキは。

壊れずにどこかをさまよっているはず。

あのヒコーキに書き綴った僕の夢や希望。

必ず誰かに届くはず……

どうか……

━━どうか僕をここから救い出して下さい……。

(タキ)。今日も行くだろ?」

史斗(フミト)は長年の悪友だった。

どこに行くにも史斗は欠かせない。

周りから[悪友]だとののしられようと史斗との仲にヒビが入ることはない。(タキ)と呼ばれたそいつは黙って頷く。

そして

「でもよ、史斗。今日は女連れてくから。アレ。忘れんなよ。」

[アレ]と略されたモノは。

いわゆる[ゴム]だった。

史斗は少し目を丸くした。

そして思い立ったように微笑むようなニヤ笑いを浮かべて瀧にピースを向けた。

受験生とは思えない会話である。

そもそも瀧と史斗は学校も一目置く存在である。

髪は両者とも金髪のオールバック、耳たぶに垂れ下がるボディピアスとリングピアス。

到底、一般教員に注意する度胸も無く、ただ黙って見ているだけだった。

学校だけではない。

この街で2人は属に言う[不良]として有名だった。

喧嘩の腕は上物だし、金さえ有れば何でもする。

人は自分の[怖いもの]が無くなった時、あまりにも急激に変わっていく。

「瀧。ちょっといい?」

ニヤつく2人の間に割り込むかのように誰かが話しかける。

それは学年でも結構目立っている未来(ミク)だった。

未来は生まれもった美顔とスタイルの良い体をもっている。

男女問わず接客もうまく、性格も良いと評判だった。

未来は女子のマドンナ的存在だった。

「何。口説く気?」

ケラケラと笑いながら瀧が未来をせかす。

史斗は、気をきかせたのか

「お。じゃあまた後でな」

とその場を去っていった。

未来が一瞬顔を赤らめて瀧に

「ちげぇよバカ」

と罵声を浴びせた。そして

「史ちゃんごめんね」

と謝った。

史斗と未来は幼稚園の頃から一緒で、家も近く、幼なじみみたいな関係だった。

瀧は一応人が少なくなったのを確認してから

「で?」

と未来に用件を聞いた。

だいたい未来の暗い表情から軽い用件ではないことがわかっていた。

「……瀧ってさ。結構危ないことでもやっちゃうってまじ?」

下調べなのはバレバレだった。

どうせカマして欲しい奴がいるとか、暴力騒動とかそうゆう辺だろう。

「……金あるならの話だヶど?」

瀧は横目で未来を見る。

未来はためらう様子もなく頷いた。

瀧はじっと未来の目を見た。

━━とても悲しく、そして健気だった……

未来は少し口籠もってから、その続きを口にしようとゆっくり息を整えた。

「あの」

と未来が言うが早いか遅いかの瀬戸際で[キンコーンカンコーン……]という音が響いた。

授業開始のチャイムだった。未来は時計を見上げるとため息をついた。

教室内にざわめきが戻る。

「この話は後で」

そう切り離すと未来は自分の席につく。

瀧が一言

「あぁ」

と呟いた。━━いつからだっけな……

あいつがあまり人に対して笑わなくなったのは……


はい、意味わかりませんね´ω`;本当にすみません(´Д`;)少しずつですが、いろんな過去、出来事を明かしていきます。

どうかこれからも参照お願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ