表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹色の影と光の町  作者: 臥亜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/12

サクラとの出会い

町の中心にある小さな広場で、アオイはふと足を止めた。

光の粒が空中でくるくると舞い、草の間から小さな花々がひょこっと顔を出している。そこに、同年代くらいの女の子がひとり、草の上を跳ねるように歩いていた。

「わぁ、見て! この花、光ってる!」

女の子は歓声を上げながら、手を伸ばして花を触る。触れると花が柔らかく光を放ち、ほんのり温かい光が女の子の手に伝わった。

アオイはその様子に心を奪われた。自然と顔がほころぶ。

「ねえ……」

モコがアオイの肩にちょこんと乗り、ふわふわの耳をぴょこぴょこ揺らす。

「君のこと、案内してくれる友達になれそうな子だよ」

アオイは勇気を出して声をかけた。

「こんにちは、私……アオイ。あなたは?」

女の子はにっこりと笑った。

「私はサクラ。この町で遊ぶの、大好きなの!」

彼女の目は輝いていて、言葉に迷いがない。アオイはその元気さに少し驚いたが、すぐに安心感を覚えた。

「一緒に町を見て回ろうよ!」

サクラは手を差し出し、アオイを誘った。アオイは少し戸惑ったが、モコの励ましもあって、手を握った。

こうしてアオイとサクラの小さな冒険が始まった。

町の路地や小さな橋、光る川を巡り、二人は互いの名前を呼び合いながら笑いあった。

「ここ、すごいね。なんでも話す生き物がいる!」

アオイは目の前の光景に心を躍らせる。透明な泡のような生き物が空中を舞い、花の水をまいていた。

サクラはにこにこしながら言った。

「この町は、毎日が冒険なんだよ。楽しいことも、ちょっと不思議なこともいっぱい」

二人は森の奥にある小さな丘に登った。丘の上から見る町は、屋根や塔、光る植物が入り混じり、まるで別世界の絵本のページのように広がっていた。

「……すごい」

アオイは言葉を失った。

今までの日常では味わえなかった感覚――胸が熱くなるような、わくわくする気持ちが心の中に広がる。

モコも小さく光を放ちながら、二人の周りを跳ね回った。

「ここで過ごす時間は特別だよ。君たちが仲良くなればなるほど、町の魔法も強くなるんだ」

サクラはアオイの肩を軽く叩き、笑顔を向ける。

「ねえ、アオイ。今日はこの町のいろんな場所を見て回ろうよ。秘密の場所も知ってるんだ」

アオイはうなずいた。

胸の奥が温かくなり、少しだけ勇気が湧いてくる。

「うん、行こう!」

こうして二人の友情と冒険は始まった。町の不思議な日常と未知の体験が、アオイの夏休みを色鮮やかに彩っていく――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ