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五話 情熱の明けた朝と自白

割と濃いめに性描写ありです。R17.9くらいだと思ってください。

翌朝、私は全身の細胞まで震えるような満足感に驚愕しつつ目を覚ました。


「やぁ、おはよ。昨日はえらく情熱的だったじゃん。飢えてたの? 俺に」


そんな声が隣から聞こえてきて、昨夜のアレコレが濃密に思い出されて… とんでもなく恥ずかしくてどう反応したらいいのか分からなくなる。


恥ずかしいのに色々と心配しないといけないのが嫌なところで。


「あの… わたし、言い忘れていたことがあって…」


「知ってる。初めてだったんでしょ? 反応が初心だったしさ。大丈夫? 俺、ちっとも優しくしてやれなかったから」


そう言いながら優しく頬に触れてくる。その大きな手が心地よくて、状況を忘れて身を任せてしまう。元気そうで良かったけれど、サキュバスというのは常に飢えているわけじゃないらしく、今は何かを吸い取っている感じはしない。


「さて、自白してもらおうかな」


「え…?」


「今は落ち着いてるけどさ。昨夜、キスし始めてからずっと目が金色だったんだよね」


そう言いながら逃がさないように両腕で囲ってしまう。同時に足を割り込ませて開かせる周到さだ。…その目は私よりもずっと魔族のように輝いている。


どうして普通の女の子に生まれられなかったんだろうと涙が滲んだ。サキュバスの本能が語っている。…食い殺したいって。どうしようもなく好きな人を、私は交わるだけで殺してしまえるんだ。


「泣いてもダメ。許してあげられないし、放してもあげられない」


そう言う声は残酷なまでに優しい。おまけにこめかみへキスして涙を吸い取ってくれる優しさまである。昨夜を一生の思い出にできたらって思うのに、この人は私を放してくれる気は欠片もないらしい。


「俳優仲間で元ホストがいてさ。ホストやってた時に一度だけ出会ったことあるんだって。エッチなことしてる時に目が金色に光る女。えらく美人で大胆で、おまけに天にも昇るような気持ちよさをくれるんだって」


太ももをそっと撫でて開かせながら語ってくれる。


「それは… それは私のお母さんで…」


泣きじゃくりながら答える。どうしたらいいのか分からないまま、素直に答えるしかない。


「へ~ぇ、お母さんね。美鈴のお母さんってなに? 魔物かなにか?」


「さきゅばすとのハーフ… 私、クォーターで… このままじゃ食い殺しちゃうってことになって」


「俺を甘く見るなよ…!! 美鈴」


そう言いながら一層深く体を重ねてくる。それから初めてキスを交わす。


「美鈴は魔族だからなに? そんなの関係ないんだよね。俺は好きになったら一生ものだからさあ…!」


逃げようとした私を深く抱き締めて、キスを交わして… なにがどうなるかなんて分からないほど未経験じゃない。


「あ、あの… 今はお腹いっぱいみたいなんだけど…!」


「残念! 俺は飢えてるんだよね…! 人間様はいつだって発情期みたいなもんでさあ…!!」


私よりよっぽど魔族みたいな表情で目をギラギラさせた和希さんが食らいつくようにディープキスしてきたかと思うと、私は文字通り食いつくされるように抱かれた。


サキュバスという血筋を呪いのように感じていたけれど、そんなのをあっさり超えて和希さんは私を好きになってくれたんだと全身で語っていて…


どうして? いつから? そんな色々と気になる所も沢山あったけれど、どうでもよくなっていた。

お待たせしました( ^^) _旦~~

琉偉くん五月ちゃんだとここまでならなかったのに(-ω-;)

昴流くんだとこうなってしまう不思議。まあいいかな。

楽しんでくだされば幸い。感想くださればもっと幸いです。

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