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  作者: 葉山光輝
青い思い出
5/10

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その日も、湊はいつものように家へ侵入し、死神としての責務を着々とこなしていた。今日は「石川 明日香」という人物の仕事だった。

「こいつ……。娘がいるのか。大変だな。こんな時に死んで。」そんなことを考えながら、湊は明日香が寝ているベッドへと歩みを進める。ドアを通り抜け、明日香のそばへと歩み寄る。すぐそばには、何やら泣きじゃくっている少女の姿があった。(こいつが娘。確か名前は……葵、だったはず。)そんなことを考えながら、湊は球体に短刀を突き刺す。明日香は「ごめんね。」と涙を浮かべながら葵に言い遺し、眠るように死んでいく。

「嫌……嫌だよ、置いていかないで……!」大声で葵が泣きじゃくるのを横目に、湊はその場から立ち去る。(……なんだ?この既視感。目の前で人が死んでいく光景は俺だって……いつも……。)どことなく暗い表情を浮かべた湊は、窓から明日香の魂を例のセンターへ投げ、帰ろうとした。(今日の任務は、これで終了。しばらくは休暇をもらっているから、しばらくは何もやることねぇな……。)窓に足をかけ、いつものようにその場から立ち去ろうとしたその時。


「ちょっと待って。」

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