詩 逃げてはいけないと思っていた
逃げてはいけないと思っていた
立ち向かうことが正しいと思っていた
逃げないことはえらいと思っていた
「だからもうボロボロだよ」
頑張り続けてしまったから
立ち上がる力が残ってない
逃げてはいけないと思い込んでいた
まっとうに生きられなくなると思い込んでいた
それは卑怯な事だと思っていたから
「こんなにボロボロになってしまったよ」
早く気づけたらよかったのにな
早く分かれたらよかったのにな
「もう逃げられないくらいボロボロだ」
どうしてそう思ってたんだろう
きっとみんながそう言っていたからかな
「ストーリー」
立ち向かうことは美しい、そして立派である。
逃げることは、ダメなこと、してはならないことである。
だってみんな、そう言ってたから。