人類生誕奇
この小説は未知のことへの発想から生まれました。この世界には何があるかわからない!そう考えて読んで頂きたいです!よろしくお願いします!
これは今から遠い昔の話、当然その時代を生き、その時代の環境や出来事を知る者はもういないだろう。
きっと…
というのもこの世界には何が存在するか分からないからだ。
我々が観測できていないだけで、未知の生物、神話に出てくるような者まで存在しているかもしれない。
そんな風に、皆が持っている概念に囚われないで欲しい。
紀元前700万年
惑星「アラサダ」
太陽系の惑星「海王星」よりも離れた宇宙空間に位置する。
アラサダには、日光が届きそれをもとにして多くの生物が暮らしている。
この星に住む人々をアラサダ人といい、約60億人ものアラサダ人が暮らしている。
アラサダ人の風貌は我らと同じく、身体には毛が生えており、舌や耳などの感覚器官もある。生殖器もあり、子供の増え方も我々と同じである。
アラサダ内には2つの中枢を担う国家がある。
その中の1つが中枢国家「ザット」だ。
この会議室には、国のリーダー達が集められていた。そして、この会議が地球に暮らす我々人類「人間」の誕生へと繋がるのだ。
「静粛に。では只今から、国家会議を行います。」
議長であるロージ・カーの発言によって、会議が始まった。
「早速だが、カロイ博士。例の計画のほうはどうなっているんだい?」
こう言うのは、この国の首相であるラノブ・タームだ。
カロイ博士というのは、開発担当を任されているニール・カロイ博士だ。
「はい。私達は【国民生活負担軽減政策】として、人工の隷属の開発を進めてきました。」
カロイは息を整え次の発言をする。
「当初は順調だったのですが、先日システムの故障により開発途中だった隷属が奇妙なものに変化したのです。」
「ほう、奇妙なものか。奇妙とはどのようなものなのだ?」
タームは計画の失敗を知りながらも興味深そうにそう問う。
「それは全身が毛でおおわれており、そして不細工な顔で、且つ低知能という当初の予定とは正反対のものでした。では、今画像をお見せします。」
そう言ってカロイは円形の机の中央に画像を映し出す。
「なんだこの忌々しい化け物は…」
などと、周りの議員からも意見が交う。
「我々研究員はコイツらを【人間】と名付けました。」
「その由来は?」
「私達アラサダ人と獣の間をとって、人間です。」
「こんなのもう獣でいいではないか。」
「そのような訳にはなりません。少なからずコイツらにも周りの獣よりも高い知能があるのです。」
その言葉に意見を出すものはもういない。
「最終的に失敗ということでいいんだな?」
分かっていながらもあえてタームが言う。
「そのようになります。これは国の目的に反する失態で御座います。つきましては、どんな処分でも…」
とまで言ったところでタームの言葉が遮る。
「いや、いい。これは逆に好都合といったところか。」
とタームが言った。皆が疑問に思ったことだろう。何故失敗したのに、好都合になるのかと。しかし、その戸惑いは次の発言で喜へと変わる。
「実はザットの衛星が新たな惑星を発見したのだ。」
新たな惑星の発見となると、超重大な案件となる。ますます戸惑ってしまう者もいた。
「その惑星は岩石でてきおり、アラサダと環境が似ている。そして我はそれを【地球】と名付けた。」
【地球】そこには水があり、幾多もの生物が住む。
「それだとどう好都合になるのですか?」
恐る恐る問う男。副首相であるライト・ジバルだ。副首相とい役職であるため、首相の次に権力を持つ。この役職には首相に任命された者が就く。
「地球にその人間らを住まわせるのだ」
「まさか…」
その行為は正に前代未聞であった。
「我が国は今回の計画でかなりの費用を使っています。そんな余裕などないのでは?」
ジバルは自分が正しいと思うことは、躊躇わず言うタイプなのだ。だからこそタームに任命されたのだ。
「金など使ってなんぼだ。」
と言い放つターム。タームは効率を良いほうを選択するのだ。
「ではその人間はどうするのだ?殺処分にするのか?被虐だな。殺処分にも金はかかる。それよりだったらこっちのほうがいいだろう?」
ここまで言われると、誰も口答えできない。無論、ジバルもだ。
その後、予算の話などをしてこの日の国家会議は終了した。
この時点では「人間」と「地球」の存在が明らかになりました。さて、ここからどうなっていくのか。そして、現在にどういたるのか。楽しみにしていただけたら幸いです。




