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第21話

てつしはハンドルを大きく前に突き出した。それと同時に乗り物は大きく前に傾き勢いよく急降下した。僕は恐怖のあまり小便を漏らしていた。


僕達は街の中を凄いスピードで飛び、狭い路地に入り込み奴らを巻こうとしたが、ロボット達は後をつけてくる。てつしはさらに狭い、乗り物が通れるギリギリの道に入り込んだ。


それからもう一発、銃弾を撃ち込むとこれまたロボットの額撃ち抜いた。そいつはその場で爆発し、後ろに付けていた残りのロボットも巻き込まれて吹き飛んだ。凄い、と思わず口から出た。この人は凄い人だ。


てつしは古びた工場の前で、乗り物を止めた。彼は行くぞと首だけで合図した。僕は彼のすぐ後ろに引っ付き、工場の中へ入った。


中にはオートバイに似た乗り物が数台、大きなジープのようなものが一台並んでいた。壁には武器と思われるものがずらりと掛けられていた。


「ここは俺らのアジトだ。」


てつしは自慢げに胸を張って紹介した。すると、誰かがジープの下から顔を覗かせた。よぉ、と言いながらてつしは手を挙げた。


彼はそうし。体はてつしより一回り大きく力持ち。口数は少なく、乗り物をいじるのが好きで、チームの乗り物は全てそうしがセッティングしているそうだ。


「もう、ジープ、走るよ。」


そうしは地響きが鳴りそうなくらい低い声で話した。サンキュー、とてつしは笑いながらそうしの肩を叩いた。そうしは顔色一つ変えない。


「あんたまた街で一騒ぎ起こしたでしょう。」


そう言いながら、女の人が上の階から降りて来た。いやいや、てつしは照れたような顔で頭に長い手を置いた。


彼女はえみ。元はロボット研究を第一線でしていた。頭が非常にキレる。ネットワークを駆使し研究所のあらゆる情報を収集する。チームの頭脳であり、指揮官だ。その子は誰だ、とえみが僕に指を指した。てつしが僕を紹介しようとした瞬間、入り口から誰か入ってきた。


目が他の人より細く鋭い、背中に大きな刀のようなものを背負っている。敵が来た、と僕は思いてつしの背後に隠れた。全員揃ったね、てつしはキリッとした顔付きになった。

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