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人形姫の祝福  作者: きよ猫
9/11

セイラと愉快な仲間たち

思ったより学校に通いながらって大変‼︎

セイラ&団長、騎士団と合流‼︎


「……迷ったんですね?」

「……

「迷ったんですよね?」

「……ああ」


 来いと言われて歩き出したはいいものの、一向に目的の場所にたどり着く気配がない。

 表情が読めないのでとりあえずついて行ったが、これは絶対にダメなやつだ。

「なんで方向もわからないのに歩き出したんですか」

 恨めしげに見上げると、スッと目をそらされた。

「お前、敬語が雑になってないか?」

「これが素なので」

 いつまでも堅苦しい言葉なんて使っていられるか。城では『王女としての』言葉使いだったが、もはやその必要はない。

 やっと『セイラ』になれた気がした。

「で、これからどうするんですか」

「……歩けばいつかは着くはずだ」

 さっきから言っていることに全く説得力がない。

 しかし、これはチャンス。

「私が精霊たちに道案内を頼みますから」

 ここで利用価値を一気に上げるのだ!

 後ろの精霊たちの中の光の精霊に目を向ける。

「人が何人かいる方に連れて行って欲しいの」

 精霊には人の気配を感じることができる。そうやって人間から身を隠すのだ。

 見える人間の中には、まれに密猟者が潜んでいる。精霊は相当高値で売れるらしい。

『いいよー』

『こっちこっち』

 引っ張る小さな手が可愛いらしい。力はとんでもなく強いが。痛い痛い。

「こっちだそうです」

「分かった」

 素直について来るあたり、少し微笑ましく思ってしまう。相変わらず無愛想だが。


「あれっ、団長っすか? よく戻ってこれましたね。ってその女の子誰っすか⁉︎」

 癖のある茶髪に赤眼で、まるまるとした目の少年。というかそれ敬語に入るの?


「なぜこんな森の奥に女が?」

 長い白い髪をひとつに結び、黒い瞳が涼やかな視線を向けてくる。団長と同じ人種か。


「あなたが動物を拾ってくるなんて珍しい」

 物珍しい目で見つめる黒髪眼鏡。

誰が動物だ、誰が。


「迷子とかかな?」

 和やかな雰囲気の癖っ毛が強い薄茶の髪で目が細いお兄さん。

うん、この人はいい人だ。


 個性が強い! そして失礼な人が多い‼︎

にしても……。

「騎士団にしては少なくないですか?」

 普通は10人とか20人とかいそうなものだけど。

「精鋭メンバーだからな」

 そういう問題なのか?

まあいいや。

「今日から入団するセイラです、よろしくお願いします!」


もしかしたら2日に1話の日があるかもしれませんが、「ああ、部活があったんだな」と生暖かい目で見てやってください。

次回、セイラはメンバーと仲良く(?)なれるのか⁉︎

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