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質屋

作者: 青猫

「一度も使っていません」

タグのついた財布を店員に差し出した。番号札をもらうと、

「お掛けになってお待ち下さい」


「サンタさんに何をお願いするの?」

「愛よ、愛」

「サンタさんに愛は無理じゃね?」

「じゃあ、これにしとくか」

スマホの画面の中には店員に渡した財布があった。

12月にブランドショップで財布を買うのは、クリスマスに一緒に過ごす人がいることを世間にも自分にもはっきりさせるため。ブランドの財布をプレゼントする相手がいる自分を。

男の自信の底上げに私は付き合っているだけ。やることやってから買うならともかく、財布とか鞄をプレゼントしたら、なんとかなる、という思考が痛々しい。

「はやく気づいて、いい彼女とめぐりあえますように」


店員から受け取った紙幣を安物の財布に差し込むと店を出た。

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― 新着の感想 ―
[一言] 女心に疎い自分ではあるが、愛が先にあってその後に物がついてくるというのは至極的を得ていると思いました。 男がプライドの為に購入したのであれば、全員ハッピーエンドであるのもいい。 男も女も、、…
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