すれ違い
ミシェルside
「着替え行くから、」
私はさっきまで絡めていた腕をするりと抜いた。
「ごめん、ミシェル、、」
「うっさい、あっちけ、ブスお」
私は構わず走って、洗面台に向かった。
「ううっ・・・」
私には前科がある。
数え切れないほどの。
ある時、私はいつにもなく派手に失敗をして、追われていた。
カランカラン
私は近くの酒場に入った。
最後の晩餐を。と思い、色々食べていたら、
「ねえ、そこのお方、私の側近になってくれないかしら?」
思わず声のした方を向いた。
私は吹いた。
目の前にはこの星を代表するお方が私の顔を覗き込んでいたのだから。
「やっぱり、いい目してる。」
「さあ、そうと決まったら、まずは買い物ね!!」
・・・は?
あの時の私は本当に驚いていたわ。
私たちはあの時誓ったの。
「どんなことがあってもお互い以外に目を向けないと。」
なのに・・・
裏切られたから泣いたんじゃない。私に飽きてしまったんだと思ったから
「うわあーーーーん!!」
私は声を上げて泣いた。
一時間近く経っただろうか。
私は、そろそろ着替えなきゃ。と思い、私は着替えた。
部屋を出た、
が、、、
誰もいない。
え??
怒ったのかな、見損なったのかな、どこに行ったの??
「こうすけ??どこにいるの??返事して」
・・・
はあ、はあ、はあ、はあ、だんだん呼吸がしずらくなってきた。
「ミシェル!!!」
「こう・す・・け?」
そこで私の意識は途絶えた。