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悲願花  作者: 麻呂良
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出会い。そして別れ。

時代は14世紀中期のイタリア。ここにセイヤ・クリストファという男が都市パヴィアで王につかえる貴族の1人息子として養子で引き取られた。セイヤ(5才)は、実の母に、裏切られ教会でシスターに育てられた。教会で1人でいると、たまに出入りしてくる、男と、それについて来ている、同い年くらいの女の子がいた。セイヤは、シスターにあの人は誰と聞くと、

「あの方は、色々な教会を支持する偉い人なのよ」

と嬉しそうに話してくれた。セイヤはお金を持っているあの人や女の子が憎かった。そして、羨ましかった。彼は女の子に嫉妬し、ちょっかいをかけることにした。

「おい、そこの金持ちのやつ。この教会から出ていけ」

そう言うと、女の子はこっちを向きながら無視をして走っていった。彼は、すごく腹が立ち、彼女が来るたびに嫌がらせをしては無視されていった。

しかし、ある日いつものように嫌がらせをしようとしていたら、

「もう、わたしはここには来ないわ」彼女から話しかけてきた。彼はすごく驚いた。

「何で話しかけにきたんだ」そう聞くと、

彼女は何も言わずただ一言だけ言った。

「わたしは、リンカ・グレモリー」

それが、セイヤとリンカが話す最初の言葉だった。

そして、10年後クリストファ一族に引き取られたセイヤ(15才)は、父であるライン・クリストファが

「実は、私たちクリストファ一族には敵対する一族がいる。その一族の名はグレモリー一族である」

それを聞いたとき、セイヤは心の中で密かに抱いていた感情に戸惑いを感じてしまった。そう、彼は、教会であった時から彼女に一目惚れしていたのだった。

ある晩、隣町で開かれると噂されている舞踏会に、親には内緒で侵入したセイヤは、リンカ・グレモリー(15才)と再会してしまう。セイヤは、心のうちに隠していた思いを打ち明けた。

「僕は君が好きだ」

しかし、リンカはいつも通り、いや、顔を赤面させながら、後ろを向いた。

(また無視か)と思うと、

彼女は赤面させた顔を隠しながらこっちを向き、小さな声で「覚えててくれたんですね」そう言うと、彼女は小さく頷いた。しかし、彼らはまだ気付いていない、この後起こる最悪のことに…。

2年後、禁断の恋はまだ続いていた。しかし、リンカは、セイヤがクリストファ一族の人だとは知らない。セイヤも言えない状況が続いていた。

ある日、リンカが「家に来てもらえますか」という手紙を送ってきた。しかしセイヤは「家には行けません。私の一族は実はクリストファ一族なのです。」勇気を出して手紙に書いて送った。しかし、その後手紙は来ず、1ヶ月が過ぎた頃、一通の手紙が届いた。それは最後の手紙だったのだ。

「私たちは出会ってはいけない存在だったのですね。なぜもっと早くに言ってくれなかったのですか。とあなた様を追い詰めても仕方ありません。ですから、私はこの家庭環境に生まれたことをすごく後悔しました。これは、私の最後の手紙になるでしょう。私は少し眠ります。どうか、強く生きて下さい。そして、いつの日か、生まれ変わったらまたどこかで会いましょう。さようなら」

セイヤはこの手紙を読み、神を憎んだ。

「なぜ、私とリンカをこんな運命にした。この気持ちは一生忘れないぞ。リンカは強く生きろと言っていたが、生きる希望を失った。もうダメだ。覚えておけ神よ。」

セイヤはその後自殺をした。


これをじゃんじゃん続けていきます!コメントよろしく!

Thank you for every one

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