表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第2章 『船幽霊(もうれんやっさ)』 ~海魔の章~
5/53

『船幽霊(もうれんやっさ)』 ~海魔の章~ 序

世の中には、不思議な事はごまんとある。

人間からしてみれば、うちら海魔も不思議やろ?

うちらにしてみれば、人間だって不思議なんよ??

でも、この海底にある謎の『くさび』は・・・??



(クラーケン様。東の海で変なモノが見つかりました。)

(それが、良くないモノを引き寄せているようです。)


亀の海魔が言った。

ここは、海底。

うちら精霊・・・海魔なんかは、此処でひっそりと暮らしている。

其れを脅かす脅威は、海魔の主たるうちが取り除かなければいけのよ?


(東の海・・・地上うえには『桜』がある・・・華音様の居る所の近くやねぇ?)

(皆には、近づかないよう、命を出しておいてね?)

(うちは、ちょっと様子を見てくるわぁ〜)


亀の海魔に言うと、うちは泳ぎだす。

うちの泳ぎなら、どこでもあっという間に到着する。

勿論、海の中なら・・・やけどね?


・・・

・・・

・・・


(なん・・・これは?)


其処には、『くさび』のようなモノ

『霊石』の一種の様に思われる。

そして、其処に集まる無数の船幽霊もうれんやっさ

何か良くない事が起こっているのは確かやね?


(しっかし、コレは・・・)


うちらでは、手がでん。

霊的なモノを引き寄せる『霊石』・・・の様なモノであるコレは、うちらにどんな影響を及ぼすか分からん。

触らぬ神に・・・と言いたい所やけど、海の中にこういうモノがあってはいかんのよ?

華音様にお願いしてみようかねぇ・・・


と、その時。

うちを呼ぶ声が聞こえる。


(クラーケン。すまないが、頼みがある。)

(ちょっと、此方まで来てくれないか?)


それは、華音様の声。神楽。

図ったような、タイミングやね。


(分かりました。今、行きますよ?)


うちは、地上うえに向かって泳ぎ始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ