*好きってどんなの?*
亜紀side
〜部活後〜
つかれたー!
でも今日も楽しかったな^^
「亜紀!おつかれ♪」
「おつかれ〜今日愛奈絶好調だったね!」
愛奈はわたしの親友で、
同じバドミントン部に所属している。
「まあね♪」
「なに?なにそのにやにやした顔は?笑」
「んー♪」
「教えろー!てか聞いて聞いてって顔してるよ(笑)」
「校舎でたら教える♪」
「えー」
校舎をでると、愛奈はすごく楽しそうな顔で話す
「実はさ・・・
田中先輩と清水先輩が手つないで帰ってたー!」
「え!うそ!!とうとう!?えーすごい!」
田中先輩とは、1こ上の学年で、同じ体育館の部活、バスケ部に所属しており、体育館で活動するバス女、バレ女、バト部の憧れ。
清水先輩は学校1の美人。
「美男美女だよねー!」
「仲いいしね!」
「いいな〜完璧だよね!頭よくてしかもイケメン!」
「愛奈彼氏いるでしょ(笑)」
「それとこれとは別!」
「宮野くんかわいそー」
宮野くんとは愛奈の彼氏。バレー部。
夏前から付き合い始めてなんだかんだでラブラブなんだけどね(笑)
「そういえばさ、亜紀はどんな人がタイプなの?」
「え?何急に;;」
「や、亜紀のそういう話、聞いたことなかったなーって思って」
「んーわかんない」
「わかんない?」
「自分が付き合うとか想像できないし」
「でもさ、今、高2の秋だよ?17のクリスマスくらい彼氏いたらいいいなーとか思わないの?」
「そういうの憧れるけど…でもわたし、好きとかわかんない。どんなかんじなの?」
「は?」
「愛奈はなんだかんだで彼氏好きなんだなーって思うし♪」
質問回避のため、
ちょっと愛奈をからかってみる
「えー照れる(笑)
んー、でもなんだかんだでその人といるのが1番落ち着くって感じかな?一緒にいたいって思う、みたいな///」
「愛奈かわいー」
「ちょっと!」
「あ、ほらバス来てるよ!」
「もーう!今度教えてよー!」
そういいながらバス停に走る愛奈を見送ってから
わたしは駅の改札を通る
好きなタイプかー
わたしはどんな人が好きなんだろう
さっきの愛奈との会話を回送しながらぼんやりホームに立つ
彼氏ができてから、愛奈はなんだかかわいくなって、
そういうのをみていると、ちょっぴり羨ましいなとは思う
電車にのってもぼんやり考える。
誰かと付き合ってる自分
…全然想像できないや(笑)
すると、いきなり背中を叩かれた
「わ!
なんだー坂本かーびっくりしたー」
振り向くと坂本がにやにやして立ってた
坂本はいつもそう
こうやってすぐわたしを驚かす
「おまえいいかげん気づけよなー。ひっかかりすぎ」
「気づかないよ!」
「おまえそんなんで夜道とか歩いてたら車にひかれるぞ」
「たしかに・・・」
交通事故で死ぬとかやだー
てかあれ?
「なんで坂本今日こんな遅いの?
あ、わかった!説教?笑」
「ばかちげーよ。部活で諸々あって」
「なーんだ」
坂本とはいつもこんな感じ
お互いからかってばっか
「なーんだってなんだよ笑
お前は?」
「わたし?けっこうこの時間だよ。」
「部活はどこも6時までだろ?」
「キャプテンの愛奈と副のわたしはいろいろあるの」
「そんなないだろ」
「雑務のあとついつい喋っちゃって♪笑」
「はあ?女子ってさー、よくそんなしゃべることあるよなー」
「まあねー。」
「いつもそんなになに話してんの?」
「恋ばな?笑」
男子は恋ばなとかするのかなとか思って言ってみる
「え、あ、そうなんだー」
「坂本って好きなタイプとかあるの?」