*何も言えないまま*
青春真っ盛りのちょっとじれったい2人の様子を、
両者の視点からうまく表現できたらなと思います。
この作品はわたしの初小説となります!
未熟な点も多々ありますが、1人でも多くの方に読んでいただき、胸がキュンキュンするような作品にしたいです。
雄也と亜紀の恋に
お付き合い下さい*
俺、坂本雄也には好きなやつがいる。
でもそいつ、超がつくほど鈍感で、
しかもひとなつっこいから男子も女子も分け隔てなく仲いい
誰に対しても笑顔で、どんなときでも楽しそうなかんじ。
ほらまた、クラスの男子と話してるよ、すげえ楽しそうに
あんな風にされたら、男はみんな、「こいつ、俺のこと好きなんじゃね?」って思っちゃうよなー
でも違くて、あいつは単に男女の区別がついてないんだよな苦笑
ってあいつの友達の須崎愛奈もいってたし
でもそんなが桜井が好きだ、
桜井の特別になりたいって思ってしまう。
ずっとそばでみていたいって思ってしまう。
そう、おれの好きな人
それは
中学から一緒で
高1、高2と同じクラスの
桜井亜紀
でも
桜井にとっておれは単なる男友達なんだろう
「坂本〜!さっきの授業寝てるの目撃しちゃったー笑」
桜井が手で双眼鏡をつくっていたずらっぽそうに笑いながらやってきた
「うるせーな笑そんなことしてる暇があったら授業ききなさい」
「うわ 坂本にいわれたくないわー」
ちょっとすねたように俺の前の席に座る。
「おれは寝ててもできるからいいの」
「へー この前古文の宿題助けっていってきたのはどこのだれだったけなー」
「そのあと英語のノート1冊まるごと貸してやったのは誰でしたっけ?」
「それとこれとはべつでしょー」
俺たちはいつもこんな感じで、
俺は本当の気持ちを伝えられないまま
出会ってからもう4年半が経つ
すると桜井の友達の須崎がやってきた
「亜紀〜!今度の月曜さ、創立記念日で休みじゃん?みんなでまた遊園地行こうって言ってるんだけど亜紀もくるでしょ?」
「行くー!!最近全然いってないもん」
「おっけー!でね、そのあとわたしのうちに泊まろうってなってて・・・」
「行く行く!わー超楽しみ!!」
「了解♪オールで女子トークしようねはーとまたメールするわ」
「わかったー笑よろしくー」
「わーたのしみー♪」
須崎と喋っていた桜井が向き直ってうきうきという
「てかお前ジェットコースターのれんの?」
「え?わたし絶叫系大好きだよ!」
「いやいやそうじゃなくて身長的な問題」
「は?ひどー!そんな小さくないし!」
桜井がおれの肩をばしっとたたく
「いってー」
わざとすごい痛がってみる
「おおげさ!笑」
キーンコーンカーンコーン
先生「おーいHR始めるから席つけー」
桜井は自分の席にさっさともどってしまう
俺と桜井の席は近くない、いや、遠い
ドラマみたいにはいかないんだなこれが
教室の端と端てきな・・・
あーHR早く終わんないかなー
部活してー
***
部活後
はー疲れた
キャプテンの仕事してたら遅くなった
1人で走って駅に向かう
みんなにおいつかねーかな
結局部活の奴らは駅にはいなくて、電車に駆け込み乗車
空席0
ついてねーな
隣の車両でも行くか
隣の車両をのぞくと、
桜井がいた。
空席がないみたいで、ドアの横にもたれかかって立ってた
うしろすがたでもわかる
あのラケットケースに、あの髪の長さ
俺はそーと近づいて、いきなり背中をたたいた
「わ!
なんだー坂本かーびっくりしたー」
桜井は心底驚いたって顔で俺をみる
そう、こいつっていっつもまわりみえてないんだよなー笑
「おまえいいかげん気づけよなー。ひっかかりすぎ」
「気づかないよ!」
「おまえそんなんで夜道とか歩いてたら車にひかれるぞ」
「たしかに・・・」
本気で心配そうな顔をする桜井
やっぱかわいいなー
「なんで坂本今日こんな遅いの?
あ、わかった!説教?笑」
「ばかちげーよ。部活で諸々あって」
「なーんだ」
「なーんだってなんだよ笑
お前は?」
「わたし?けっこうこのくらいの時間」
「部活はどこも6時までだろ?」
「キャプテンの愛奈と副のわたしはいろいろあるの」
「そんなないだろ」
「雑務のあとついつい喋っちゃって♪笑」
「はあ?女子ってさー、よくそんなしゃべることあるよなー」
「まあねー。」
「いつもそんなになに話してんの?」
「うーん恋ばな?笑」
「え、あ、そうなんだー」
桜井の恋ばな、
ちょっと気になる
「坂本って好きなタイプとかあるの?」